編み物は瞑想タイム
心が忙しくなっているときは瞑想が良いという.
今悩んでることとか全部置いといて,頭をからっぽにするのだと.
でも,意識的に心を落ち着かせるのは中々困難である.
やらなきゃいけないことはそれなりにあるし,
気を抜いたら右手が勝手にスマホをいじり始める.
落ち着いて無心になろうと思っても,”無心”とはなんだから始まる.
人が生活をしている以上,何も考えないというのは難しい.
そして無心になることを考えるって何か矛盾してる.
でもそんな私にぴったりな瞑想があった.編み物である.
最近では,マインドフル・ニットや禅ニッティングなんて呼ばれ方もされているらしい.
編み物は小学生のときに友達とマフラーの長さを競い,編んでいただけである.しかし靴下とか手袋とか他のも編んでみたいという気持ちが長年あり,3年前に再開した.
本を読んですぐ理解できるタイプではないので,毛糸屋さんのワークショップに申し込んだ.3〜4回に分けて編み方と編み図の読み方,コツを教わる.それさえ分かってしまえば,ただ編むだけの時間が訪れる.
おもて,おもて,うら,うら,おもて,おもて,うら,うら…
編み物はほぼ一定のリズムで進んでいく.
体がそれに慣れてしまえば,淡々と編んでいくだけである.
余計なことは考えない.
編み方が合っているかと目が揃っているかは考えるけど,それだけである.
イライラするときもある.糸が細くて目が小さいし,集中しすぎると力が入って体が痛くなってくる.それも踏まえ,コントロールするのである.
失敗してもほどけばいい.また瞑想できる時間が増えるだけである.
最終的に形になって達成感が味わえるのも私の性に合っていてよかった.
私は編み物だったけれど,きっと人によって瞑想できるものは違う.
それが音楽だったり,スポーツだったり,読書だったりするだろう.
それぞれの瞑想で,今の不安な世の中からちょっと離れてみるのも良いかもしれない.
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