【広報日記】 新米広報が担う経営戦略〜一緒に考える・一緒に成長する〜
広報は、企業の「顔」であり「声」でもある。
それがどう経営に影響を与えるか理解しよう。
広報として1年も満たない私ですが、広報という仕事を知れば知るほど、広報は、単なる情報発信をしたり、メディア対応だけが広報ではないんだなぁ、と思うようになりました。
特に弊社の場合は『ベンチャー企業であること』『従業員の人数も少ない』『ひとり広報である』『社長と距離が近い』『ひとりひとりの役割がそのまま経営に直結する』のです。
だからこそ、広報が経営の一端を担うことの大事さを強く思っています。もっと言うと、広報という役割を組織の中で上手に活用することが経営において必須だと思います。
今日は、私自身が考えていることの整理も兼ねて、記事として置いておくことにしました。(1年後の自分の変化も分かるように)
事業規模、従業員数などによって変わってくるかもしれませんが、新米の広報さんにも何かお役に立てるものがあれば幸いです。
広報という業務を知っていくほどに、その役割は単なる情報発信以上の広がりがあります。
戦略的に(←これすごく大事!)社のブランドを築くこと、ステークホルダーとの関係を深めるなどの重要な役割があります。
またそれらはすべて『経営』に直結していることを深く理解する必要があります。
①ブランドイメージの構築と維持
うちの会社はどう見られたいのか?世の中に与えたい価値は何なのか?会社の根幹の部分になります。この部分は、社長と認識を揃えること。しっかり話し合いをして同じ方向を見ていくようにしなければなりません。
また広報は、会社のまた製品のブランドイメージを形成する役割も担います。またそれを維持する役割も果たします。このイメージが直接的に販売や採用といったさまざまな各面に影響を与えています。
②ステークホルダーとのコミュニケーション
広報は、企業とそのステークホルダー(顧客、投資家、従業員、地域社会など)との間のコミュニケーションを担います。このコミュニケーションがうまくいくかどうかで、会社の評価が大きく変わる場合もあります。
そう思うと、一瞬わたし大丈夫かな?とプレッシャーに感じたときもありましたが、今大事にしている人の接し方と似ているなと私は思います。大切な人を大切にする。大切な人に丁寧に接する。その当たり前のことを当たり前に行なっていくこと。
①何をするにも誠実さが大事。
②一方的な情報発信ではなく、双方向のコミュニケーションを心がける。
③ステークホルダーにとっての「価値」を明確にし、それを提供し続ける。
③人と人との心をつなぐ
SNSも含めて、さまざまな情報を発信するだけではなくて、「人々と心をつなぐ活動」もまた、広報の大事な役割なのだと思います。
④危機管理
広報は企業が直面する危機や問題に対する対応策を練り、そのメッセージを適切に伝える役割もあります。これにより、企業のダメージを最小限に抑えることが可能です。
これについては、私自身まだ認識が甘いところです。また社長とも話し合ったことがありません。なので、私自身がまず勉強し社長に提案する。そして話しをする機会を作ろうと思っています。
⑤メディア戦略
どのようなメディアさんへ、またこれは誰に、どのようなメッセージを伝えるか(届けたいのか)という戦略も広報の重要な仕事です。片っ端からメディアさんへ連絡を入れるのではなくて、的を絞る、意図を持って連絡をするということ。そのためには私たちのゴールと目的を理解していることが大事です。今日も、種まき実践中です。
⑥定量測定とフィードバック
広報活動の成果を定量的に測定し、それをもとに次の戦略を練ることや改善点を見つけ出す必要があります。またこのデータ分析が、経営戦略全体にフィードバックされることで、より効果的な広報活動が可能になります。
広報の仕事は確かに定性的な要素が多いですよね、その効果を数値で評価するのは一筋縄ではいきません。しかし、データ分析とフィードバックは広報活動の効果を最大化するためには欠かせないステップです。
*定量的な指標(KPI):
ウェブサイトの訪問者数、クリック数、問い合わせ数、ソーシャルメディアでのエンゲージメント数(いいね、シェア、コメント数)など。
*定性的な指標:
顧客からのフィードバック、ブランドイメージの向上度合いなど。広報は目に見えない効果が大きいですね。
*短期的成果と長期的成果の視点:
短期的に効果が出るものと、長期的視点を持って効果が現れるものとがあることも頭の片隅に入れておく。種まきしたら「待つ」ということも大事な仕事かもしれません。
少し早いのですが、2024年の広報戦略シートを社長とコミュニケーションを取り作成しました。測定出来ないであろう部分もありますが、どの部分は測定できるのか?これはこの指標を参考に測定してみよう!など決めました。
それを元に2年目以降また改善させていくつもりです。そしてそもそも自分の仕事がどこまで出来て何を改善させていくのか知るためには、とにかく一度作る・決める・それをやってみることが大事です。
▼まとめ
広報の仕事は多面的で奥が深いですね。一見、単に企業や製品を「宣伝」するだけのように思えますが、実際はそれ以上に多くの要素が絡み合っています。ひとつひとつの戦略をしっかりと社長と連携を取りながら行われることで、会社全体の目標達成に寄与します。
すべて『経営』に直結していることを理解し、一緒に考える・一緒に成長する。これからも大切に、広報として成長していきたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!