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出版屋の社長

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社長の頭のなか。出版のこと。本のこと。日々の仕事のこと。そしてブックダムのこと。普段何を見て何を考えどう動いているのか。なぜ事業をしているのか。日々試行錯誤しながら進みつづける社…
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2023年9月の記事一覧

読者の未来をめくる日々 vol.15

前回のvol.14で綴ったMさんとお会いしたとき、「営業」に関する話は深くまで及びました。 2人の場合は「書店営業」というニッチな領域の文脈の上ですが、Mさんの営業に対する考え方は大変学びになりましたし、シンプルだけど容易にできないことをごく自然にされていらっしゃるな、と感じたので少し掘り下げてみます。 書店の入口をまたげなかった過去 Mさんは営業を始めた当初、書店の入口まで足が向くものの、恐怖や不安でそこから一歩を踏み出せなかった時期があったそうです。 書店員の方に話し

読者の未来をめくる日々 vol.14

出逢いとは偶然か必然か。 断言などできるはずもないですが、「すべてを必然だと思える生き方をする」とだけ決めています。 きっかけはホームページから とある日、メッセンジャーに1通のメッセージが届きました。 「先日、たまたま御社のホームページを目にしまして、素晴らしい経営理念に感銘してご連絡させていただきました」 メッセージの贈り主は書籍をシュリンクする機械メーカーで営業に従事されているMさん。 メッセージには、本や書店に対する想い。これからどのような活動をしていきたいか

読者の未来をめくる日々 vol.13

この世は諸行無常といいますが、マーケティングのトレンドも刻一刻と変化していますよね。 追いかけるだけで一苦労ですが、さまざまな業界・業種の経営者の方が著者になられるケースも多いので、最低限の共通言語をもってコミュニケーションをとっていくために日々必死こいてインプットしています。 生はめちゃくちゃカッコイイ B to B セールス界隈で著名なお二人が登壇するイベントに参加してきました。 そのお二人とはセレブリックスの今井晶也さんとCross Borderの小笠原羽恭さん。

読者の未来をめくる日々 vol.12

どれほど自分たちが「良い!」と思っている本だとしても、読者に認知されて手にとっていただかないことには、商業的観点で自己満足に終わってしまう。 であるからして、出版社は「手にとっていただくきっかけ」を作りつづける必要があります。その手段は無数にあるように思えて、押さえておくツボはそれほど多くはありません。 パブリシティの効果 出版界隈でもよく使われる「パブリシティ」とは、一般的に「メディアでの露出・掲載」を指します。広告とひと括りにされがちではありますが、あくまでメディアが

読者の未来をめくる日々 vol.11

9月11日。 この日を迎えると2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件を思い出す人も多いのではないでしょうか。 12年前のあのとき。ビルが崩落していく模様がリアルタイムで流れるテレビの前で、父と一緒に釘づけになっていました。でも正直、何が起こっているのか、それがどのような意味を持つのか、理解できていなかったと思います。 あれから12年。歳を重ね、それなりに経験を重ねてきたことで、当時より年々と事の重大さが認識できていくような感覚があります。 とはいえ、それは無責任な「想像

読者の未来をめくる日々 vol.10

9月10日は日曜日。 今日はある企業のCXO(業務執行統括責任者)の方と中目黒のイタリアンでランチ。 「中目黒のイタリアンでランチ」とか、響きだけ切り取るといかにもな感じですが、実際は男2人でピザに食らいつきながらビジネスの話をするという、日曜の昼下がりにしては優雅とは言い難い時間ではあります・・苦笑 休日とあって、落ち着いて密度の濃い話ができました。 著者・倉野信次さんと入稿前最後の打ち合わせ ブックダムの1作目『踏み出す一歩』の製作期間が残り1週間と迫り、著者である倉

読者の未来をめくる日々 vol.9

9月9日はブックダム1作目『踏み出す1歩』の原稿チェック。 そして出版をプロデュースしている曽我浩行さんとのマーケティング会議。 土曜日なので息子との時間も確保しながら、読者の未来をめくるための歩みを止めないように。 毎夏クリスマスツリーを完売させるECビジネスの鬼 日本で唯一のクリスマスツリー専門ブランド 「Alsace®」 楽天ではクリスマスツリー部門で6年連続売上No.1に輝いており、毎年この時期には初回生産分が完売。 その商品開発者こそ、マーケティング会議のお相手

読者の未来をめくる日々 vol.8

9月8日は新刊のゲラや表紙周りのデザインチェック。 そしてプロデュースしている著者さんとの打ち合わせ。 読者の未来をめくるエネルギーがある本とは。 この日も意識的にその問いに向き合う1日でした。 妥協できない ブックダムの1作目『踏み出す一歩』の製作が佳境に。 今回の編集作業は編集者と私の二人三脚。(原稿チェックにはブックダムメンバーの目もダブル、トリプルで行き届かせています) しかしながら、何度目を行き届かせても赤字が発生する・・・ 原稿執筆や校正作業は、じきにAI

読者の未来をめくる日々 vol.7

9月7日はコミュニケーション量が多かった1日。 事業は人と人が会って、ともに何かを創り上げることで成長していくもの。 それぞれの時間を、種を蒔くように。 午前はブックダムメンバーと ・ホームページの更新に関する打ち合わせ ・書店営業とプロデュース業務に関する打ち合わせ ∟ひとつひとつ前進、改良 午後は異業種の方たちと ・AIを活用したフォームマーケの企業様と双方の事業、サービス情報の交換 ∟マーケティング手法や効果、トレンドなどを知識・情報としてインプット ・想いを共

読者の未来をめくる日々 vol.6

9月6日はプロフィール写真の撮影日。 現在出版事業の開始に伴いコーポレートサイトを更新中ですが、それに合わせるかたちで写真も更新しようという経緯です。 私なりの恩返しのかたち 謙遜でもなんでもなく、私は器用なタイプではないし、要領がいいタイプでもありません。 それゆえ、新しい環境に飛び込んで新しいことにチャレンジすると、たいてい初めのうちは苦労する人間です。決して望んで苦労しているわけではないのですが・・・苦笑 そんな人間ですから、これまでの人生助けられることの連続でし

読者の未来をめくる日々 vol.5

9月5日は月に1度の定例リアルMTGの日。 あたらしいメンバーを迎えて、最初のMTGでもありました。 実りある時間にするために より生産性高く、課題解決力があり、ひとり一人にとってやるべきことが明確になり、ワクワクする状態で会議を終えて、すぐにそのまま仕事に向き合えること。 そういった状態をゴールにすることが理想ですが、私の会議設計がまだまだ甘く、今月も反省するポイントが多くて、次に向けて洗い出される課題ばかりです。花を咲かせるためには、まず地道に土を耕すところからですね

読者の未来をめくる日々 vol.4

みなさん、こんばんは。9月4日が終わろうとしています。 今日も良いこと、そうでないこと、色々あったと思いますが、自分をねぎらってあげたいものですね。 私はこれから1日のご褒美にお風呂へまいります。 生々しくもよくある1日 本をつくり、読者に届ける。 その過程にはたくさんの人たちが関わっていて、それぞれの努力があります。日々の試行錯誤があります。 今日は試行錯誤が多めな1日でした。 主たる予定を大別すると以下の3つ。 読者にどのようなプラスのエネルギーを届けられるか。

読者の未来をめくる日々 vol.3

9月3日はしばらく仕事に優先順位を高く置いていた生活が続いていたので、息子との時間、家事をする時間に充てた1日。合間の時間に、読者の未来をめくる種蒔きもしつつ。 身近な人から幸せに まだ見ぬ読者の未来をめくる前に、家族・社員・顧客・取引先をはじめ、身近で支えてくれている人たちの力になれているのか? 先日そのような問いを自分に投げかけたとき、仕事最優位で人生時間をスケジューリングしていた自分の生き方を見直そうと思い直しまして。 少しずつですが、人生38年目にして時間管理の方

読者の未来をめくる日々 vol.2

みなさん、こんばんは! また日付をまたぐような時間帯に投稿しようとして気づくんですよね。 明日は朝に投稿しよう。うん。朝がいい。 『踏み出す一歩』 原稿確認は大詰め 今日9月2日は、ブックダムの船出となる1作目『踏み出す一歩』の初稿を黙々とチェックする1日でした。 午前中から作業をはじめて、原稿とにらめっこしていたら、気づけば太陽が沈む時間になっていました。 土曜日にも関わらず、ずっと時間をともにしてくれた編集者に感謝です。 9月3日はドラえもんの誕生日 朝は経営につ