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【21冊目】言葉にできるは武器になる。

ジャンル:仕事術
読了時間:3時間
刺さり度:★★★★☆


心に残った文TOP3

言葉において大切なのは、人を動かす力ではなく、人が動きたいと思わせる力である。相手を動かそうとすればするほど、相手の心は固く閉ざしてしまう。人を動かすことは不可能であり、動きたい気分や空気をつくるしかない。そのためにできることは、その人の立場になりきって言葉をかけることである。

断言は人々を導く「旗」になる。断言という形には明確な未来を打ち出す強さとともに、言葉を発する人の本気度が表れていることに注目したい。断言するほど、本気で信じている。断言できるほど、熟考している。このように感じられるのだ。

言葉の前に「あなたに伝えたいことがある」を付けてみて、違和感や照れを感じないか確かめる。もし違和感を感じるようであれば、手直しをしたり、もう一度考え直すようにする。なぜこのような基準を持っているかというと、「言葉は常に、伝えるべき相手に、伝えるべき内容を理解してもらう」必要があるからである。
・あなたに:伝えるべき相手は明確か
・伝えたいことが:心から湧き出てくる思い、本心であるか
・ある:断言しきれる内容か


一言コメント

付箋だらけになった一冊。ハードディスクである記憶域とデータ処理領域である思考域を切り分けるため、まずは思いをすべて書き出す。そしてそれを俯瞰し、解像度を思考しながら上げていく。

文中に歴史に残る名言がTipsの例として多数載っていて納得感がある。個人的に記憶に残ったのは、以下。ここにもいろんな手法が組み込まれているわけで、歴史に残るものにはロジックがあるんだと感じる。

  • 生きるとは呼吸することではない。行動することだ。 ルソー

  • 恐れとは逃げると倍になるが、立ち向かえば半分になる Wチャーチル

  • 楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。 ウィリアム・ジェームズ

コンサルとしては日々の資料作成にめちゃくちゃ生かせるポイントが満載であった。言葉を磨くとは、思考を磨くこと。

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