最近読んで面白かった本の紹介

こんにちは

ここ最近は相も変わらず本を読む日々が続いています。
憧れである晴耕雨読な暮らしができているんですかね?

アウトドアとインドアどちらにも趣味があると、こう雨が続く日でも退屈しませんね。

最近少しゆとりができてきたので読んだ本を少しずつではありますが紹介していければと思います。

ロス男


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個人的レビュー ★★★★★

表紙からして奇想天外な内容を想像できますが、言わゆるロストジェネレーションと言われる世代のフリーライターが主人公のお話しです。
半沢直樹シリーズのタイトルにも付けられている事で最近の若い人でも聞き覚えはあるんではないですかね。

※ロストジェネレーションとは1990年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」に社会に出た世代の呼び名

物語としては主人公が編集者から下記のようなお題での記事を書く事を依頼され、章毎にそれぞれ題材が分かれていてインタビューを通じてロスジェネ世代の男の心情が描かれています。

偉人の名言集
アスペルガー症候群の女性の人生
ヤクザについてのノンフィクションもの
日本酒のムック本

特に印象に残ったのは第2章のアスペルガー症候群の女性の人生についてのコミックエッセイを創作するところです。

取材の対象者である女性は漫画家であり、自己肯定感が著しく低い。
また非日常が苦手であり1週間前から予定を告げていないと冗長不安定になってしまう。

取材を重ねていくうちに主人公は女性に好意を抱くようになり告白を試みるが、無言で目の前から去られてしまい見事に玉砕・・・

アスペルガー症候群について全然詳しくはないですが、

相手の気持ちを察することが難しい
他人と長時間一緒にいられない

などの特徴があり恋愛をするのが難しそうというか、生きづらさを感じてしまいますよね。その反面、スティーブ・ジョブズなど成功者にアスペルガー症候群が多いという傾向もあるそうです。

自分が「これだ!」と思った事に対しての執念が凄く一つの事に対しての向き合い方のレベルが違うでしょうね。

神様のビオトープ

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個人的レビュー ★★★★★

2020年度の本屋大賞を受賞された凪良 ゆうさんの作品
事故死したはずの旦那の姿が自分だけに見え、幽霊の旦那と2人で暮らす日常を描いています。設定的にはそこまで珍しい感じはしないですね。

凪良さんの作品は今回で3冊目なんですが、誰にも打ち明けられない苦悩や葛藤を抱える登場人物の心情が物凄くリアルに描かれているので引き込まれますね。
いつも人生や人間関係など凄い考えさせられます。

今回の作品では

ロリータ・コンプレックスの大学生
ロボットしか友達がいない男の子
大好きな恋人を自分で殺めた女性

悩みを抱える登場人物が出てきます。
特に印象に残ったのはロリータ・コンプレックスの大学生の話で小学校4年生の女の子にしか興味がないという設定。

異性に性的な感情を抱く事ができず、女の子側がそれを匂わせてきたら自分から分かれを告げる事に対して

「それは勝手すぎない・・・」

「勝手じゃない恋愛ってありますか?」

このセリフを見たときに頭を勝ち割られた感じがしました。
あー本当におっしゃる通りだなと・・・(笑)

世間一般的には異性愛者が普通で、それ以外の同性愛者やロリータ・コンプレックスの方などはどうしても怪訝な目で見られてしまう事が多いと感じます。

なんで人はこんなにも自分達と違う者を好奇な目で見たり、除外しようとするんでしょうね・・・

少し哲学的な感じになってきていますが・・・(笑)

結局は世間体など気にせずに自分のありのままの姿をさらけ出す事が苦悩しない為のコツなんでしょうね。
ただ、簡単に言うけどそれがめちゃくちゃ難しいという事も分かります。

と最後は少し脱線しましたが、今後も読んだ本などについて書いていきたいと思います。



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