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「フォルトゥナの瞳」を読み人生観について考えた

こんばんは

梅雨が中々あけないですね。

読書好きにとってはあまり天候は左右されないと思いますが、晴れた日に公園でゆっくり読書するのが好きなので早くあけて欲しいです。

さて、今回は百田 尚樹さんの作品で神木隆之介さん、有村架純さん主演映画にもなり話題になったフォルトゥナの瞳について書きたいと思います。

あらすじ

突然、人の死が見えてしまう力を授かった主人公慎一郎。家族を幼少期に亡くし天涯孤独だったが、ある女性との出会いがきっかけに人を愛する喜びを知る。そんな中、自分の目の前には死が訪れるであろう者が無数にいて助けたい気持ちとそれを引き換えに自分自身の身体がどんどん蝕まれていく。慎一郎は愛するべき人との暮らしをとるか、それとも自分の命を犠牲にしてでも多くの人を救うことを選ぶか

まず、自分に人の死がわかるという能力が授かったと想像するだけで気が狂いそうになると思いました。本来抱えなくても良い荷物であり、自分だったら辛いけど正直見て見ぬふりを通しますね。

ただ、慎一郎は赤の他人の命を何度も救った。自分の命と引き換えに…

物語の前半では死が訪れるであろう人々を積極的に救おうとしたが、ある日自分と同じ能力を持つ医者の黒川と出会った事でフォルトゥナの瞳について様々な情報を得る。

その中でも1番慎一郎が衝撃だったのが人の寿命を伸ばす、つまり人生を変えてしまう事で、その跳ね返りとして自分の寿命が短くなることである。

ただ純粋に人を助けて良かったという話でもない。黒川は以前1人の男の命を救ったが、その後救った男は殺人を犯す。結果論にはなるが黒川が救った命で失われた命もあった。皮肉なものだ

そんな中、慎一郎にも初めて守りたいと思えるような女性に巡りあった。彼女との幸せを選択するか、それとも1人でも多くの命を救うべきか、結末は作品を読んでみてください。

この作品を読んで特に感じた事

今ある姿は自分の決断してきた結果であるという事

今ある姿や場所ってどんな形であろうと自分が選択してきた結果、行き着いた姿なのではないでしょうか。だから環境が悪いや周りの人に対して不平不満ばかり言っている人は、それは自らが招いた結果なんではないかと思います。

命は平等という事

人間いつ死ぬかわからない。だから全力で後悔なく生きようなどと綺麗事を言う気もない。

ただ、死とは常に隣り合わせなものだとこの作品を読んで感じた。だから無理のない範囲で少しでも後悔のないように好きな事好きな人と一緒に生きていくべきだと思います。

また映画は小説と違った結末なので気になる方は映画の方も





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