「写真小説家」公式マガジンに選出!
■今回登録されたマガジン
今日の注目記事は初の登録になります! ありがとうございます。
小説記事まとめは「ロールド・オムレット・ストラータ」、「碧天の巫女」に続いて三作品目。ありがたいかぎりです。
■記念すべき登録された作品はこちら
「写真小説家~歌姫の断片~」がありがたいことに登録されました。これでより多くの人に届くかと思うと感謝しきりです。ひとえに日ごろから支えていただいている他noterのみなさまのおかげです。
■あとがき
作品のあとがきのようなものを、この場を借りてやらいたいなと思います。
この作品は当初、「スケッチ~ある肖像~」というタイトルで考えていた小説で、紙の上に気軽にスケッチをするように、ある人物や風景について描写するだけの、ストーリー性のない作品になる予定でした。絵では習作として山のようにスケッチをするかと思いますが、小説もスケッチという名の描写をして、それを一つの作品にしようと考えたのです。
なので、1000字、長くて2000字くらいの比較的コンパクトなものにする予定だったのです。習作なので繰り返し様々な対象物を書こうと思っていましたので、シリーズ化して定期的にアップする予定でした。
それが、いざ書いてみると今のような形に仕上がったわけです。
当初案でいこうとすると、「私」は徹底的に姿と臭いを消し、カメラとしての役割を全うすることになります。ただ、何を描写するかという取捨選択と書き方に「私」が現れることになります。それは作中でも言及されていますが。
ただのスケッチなので、オチもストーリーもない。描写力一本で芸術作品を仕上げることができるか? と自問して即断しました「NO」と。描写力はこれまでの人生で色々な方に褒めていただきましたけど、それ一本で作品を成立させられるという自惚れは、私にはもてませんでした。
それに、描写に徹底したものを読んで、読者は面白いか?
という問いにも自信をもって「YES」と答えられないので。
ストーリーをと考えた時点で、魅力的な歌手「ウタテ」が出来上がりました。名前は思いつきです。一般的でない響きをもった名前として考えました。
ただ、ウタテの物語ではなく、「私」の物語にしたいと思っていました。ウタテは「私」を意識の深みに導くナビゲーターであり、あくまでも物語が流れるのは「私」。そういう構造にしようと。
やはり小説家はカメラになれないのです。そこには主観が入り込まずにはいられない。たとえ三人称の小説であろうと。そういう主張を込めるため、「私」には自己の内面に降りて行ってもらったわけです。
かくして「写真小説家」は生まれたわけです。ですのでタイトルも変更して。
ちなみに「ウタテ」と「アイチ」の二人組のイメージは、あるアーティストの方をモデルにさせていただきました。まだ誰もが聞いて知っている、というアーティストではありませんが、東京や関西の大都市では他のグループと一緒だったり単独だったり、ライブを行っているようなので、中には知っている人もいるかもしれません。
なので、あるアーティスト、とさせていただきます。
「写真小説家」は、色々なアプローチの仕方があって、作品の雰囲気ががらっと変わりそうなので、続編を考えてもいます。その際はちょっとスターシステムを取り入れようかなと考えてもいたり。異なる物語の人物を結びつけるのに、小説家というのはやはり勝手がいいのでしょうか。
最初の肖像は歌手のウタテでした。
次なる肖像は一体どんな人物になるでしょうか。
脈絡もなく、つらつらと書き綴ってしまいましたが、最後に日ごろから読んでいただいている方、コメントをくださる方、マガジン登録してくださる方、すべてのnoterのみなさまに感謝申し上げて、本日は幕とさせていただきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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