後編と前編の最大の違いは、後編は、ドン・キホーテ前編が出版された世界を、ドン・キホーテ本人が遍歴の旅に出るというところだと思う。 だから、行く先々で「あなた…
白紙化された地球を救い、人理を守るとあるゲームに出てきた愛すべき登場人物のルーツを知りたくて、購入。 こういう古典的文学を読んで、当時の時代背景や作者自身の経験…
レプリカたちの夜を読み終わったのだが、これはなんというか、冒頭にミステリー要素がお出しされて「お!これからどうなっていくのか」と心を掴まれたと思ったら、実際に作…
『フェルマーの最終定理』を読んだことがあり、ややちんぷんかんぷんながらも面白い!という印象を鮮烈に残してくれたサイモン・シンさん。 この『暗号解読』も、やっぱり…
暇潰しの目的でふらりと入った本屋さんで、「あっ」と思わず本を手に取る経験は何度味わっても気持ちがいいと思う。 「ああ、今日本屋さんに入ってよかった。見つけて、お…
全部で12巻+1巻のシリーズ。 1巻読むごとに更新していきます。 そう、児童書。 とっくに成人したのに児童書をまた紐解くのか?と思う自分もいたけれど、小学生の時に夢中…
帯に偽りなし。 読み終わった時に、「ああ、やっぱりちょっと置いていかれたな」と思った。悔しいけど、後味は爽快。さすが高校生直木賞受賞作品。私も、高校生の時にこの…
たまき
2023年1月15日 22:35
後編と前編の最大の違いは、後編は、ドン・キホーテ前編が出版された世界を、ドン・キホーテ本人が遍歴の旅に出るというところだと思う。 だから、行く先々で「あなたがあの!」と、ドン・キホーテを知っている人たちに出会う。「そうなんですよ。彼が、その!」ってこっちは内心でニヤニヤしたりした。 そんな出会いの中で、どちらかといえばドン・キホーテは驚かれ、呆れられ、馬鹿にされ、嘲られるわけだけど、それが
2023年1月2日 23:19
白紙化された地球を救い、人理を守るとあるゲームに出てきた愛すべき登場人物のルーツを知りたくて、購入。こういう古典的文学を読んで、当時の時代背景や作者自身の経験・心情・信条に基づいた感想を書ければかっこいいんだけど、ハードルが高いので最初から諦めている。前編読んでまず思ったことは、ドン・キホーテはかなり頭が良いということ。確かな記憶力を武器に、数々の騎士道物語について広く深い知識を持って、それ
2022年10月1日 19:00
レプリカたちの夜を読み終わったのだが、これはなんというか、冒頭にミステリー要素がお出しされて「お!これからどうなっていくのか」と心を掴まれたと思ったら、実際に作者に捕まれたのは襟首だった。掴まれた勢いそのまま作者に放り投げられた世界は、複雑で文化的で哲学的でファンタジックでダークで突拍子もなくカオスで日常的でもあるけれど、やっぱり私の知ってる日常からはかけ離れた世界で、めちゃくちゃに荒波に揉まれ
2022年7月7日 21:03
『フェルマーの最終定理』を読んだことがあり、ややちんぷんかんぷんながらも面白い!という印象を鮮烈に残してくれたサイモン・シンさん。この『暗号解読』も、やっぱり面白い!と夢中になって読みました。暗号解読の歴史でありながら、それはとりもなおさず言語学の歴史であり、考古学の歴史であり、数学の歴史であり、統計学の歴史であり、そして物理学の歴史でもあった。数々の暗号が生まれ、解読され、さらに強力な
2022年6月13日 21:46
暇潰しの目的でふらりと入った本屋さんで、「あっ」と思わず本を手に取る経験は何度味わっても気持ちがいいと思う。「ああ、今日本屋さんに入ってよかった。見つけて、お迎えできてよかった」とほくほくする。まさに、「四畳半タイムマシンブルース」を買って本屋さんを出たとき、こういう気持ちだった。本当によかった。ちょっと早く家を出てしまった私、暇つぶしに本屋さんを選んだ私、グッジョブ。そんなわけで、森見登
2022年5月31日 21:51
全部で12巻+1巻のシリーズ。1巻読むごとに更新していきます。そう、児童書。とっくに成人したのに児童書をまた紐解くのか?と思う自分もいたけれど、小学生の時に夢中になって読んだ本は、いつ読んでも魅力に満ち溢れている。最近完結したと耳にして、居ても立っても居られず全巻大人買いしたので、子どもの頃に読んだ1〜6巻と、今回初めて読む7巻以降の感想をつらつらと書いていく。ふしぎな木の実の料理法
2022年5月28日 13:27
帯に偽りなし。読み終わった時に、「ああ、やっぱりちょっと置いていかれたな」と思った。悔しいけど、後味は爽快。さすが高校生直木賞受賞作品。私も、高校生の時にこの本に出会いたかった。きっと夢中になって一日で読んじゃったと思う。第一章を読みながら「ふむふむ、そういう話ね。『三月は深き紅の淵を(恩田陸著)』みたいなのを森見ワールドで展開してくれるのかな」なんて考えてページを捲っていた。幻の一冊とい