【ぼぬ】

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はじめまして! 「しりとり小説」という連載シリーズを中心に、その他日常のブログ投稿も行っていく予定です!地方在住。Instagramはこちら(https://www.instagram.com/official_bonu_dandism/

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■サークルの活動内容 趣味で小説、エッセーを描きたい方同士で、リレー形式で文章を書いていきます。 ルールは、「タイトルが【しりとり】であること」 概要は以下をご覧ください https://note.com/bonu/n/nbc7d9fb38923 特に強制力や更新頻度の指定などはしないつもりですが、最低限のマナーとモラルのある仲間同士で楽しめればと思っています。 (しりとりの回し方は、仮に人数が増えたときには明確なルールを決めたいと思います。)

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ごあいさつ~「しりとり小説」はじめました~

はじめまして、【ぼぬ】と申します! 地方在住の一般人ですが、趣味の一環として、note投稿を始めます。 noteでは一流のビジネスマンや起業家などの投稿も多くあり、私もよく参考にさせていただいております。…が、私が投稿するのはあくまで、「会社員としての自分とは一番かけ離れた場所にいる自分」でありたいと思っています。 何を、どうやってアウトプットしていこうかはこれからいろいろ模索して参りますが、まずは、短編の小説を投稿していこうと思います。 先駆けとして、「しりとり小説

    • くすり【薬】(しりとり小説第8話)

      ぼくは本当に、昔からぼくが嫌いだ。 今年で28になるけど、頭は悪いし気が利かないし要領がわるい。おまけに人を妬むし嫌うし悪口を言う。適度に自分や他人に嘘をついて、自分を保とうとする。好きなこと、夢中になれることなんて思いつかないし、将来へのビジョンもない。なんとなく周りにおくれを取らないように必死になるけど、ずっと偏差値55くらいの結果しか出せない。いっこくらい、心から好きだと思えるもの、夢中になれるもの、他は全部偏差値30でいいから、何かひとつだけ、偏差値80くらいを取れる

      • ピロー‐トーク【pillow talk】(しりとり小説第7話)

        夫婦・愛人どうしが寝室で交わす会話。睦言 (むつごと) 。 その日は朝9時から16時までの出勤だった。 昼過ぎまでに3人を相手したが、大抵14時を過ぎると暇になるので、今日はもう指名はないだろうと更衣室の着替えに手をかけた矢先、 「美沙ちゃん、指名入っちゃってさ、もう一人相手できる?」と声がかかった。 グロスを塗りなおし、待合室へ行くと、そこには30代前半らしき小柄な男が立っていた。 よれたユニクロの白シャツにサンローランのジーンズ。 ファッションの格差が気になったが、収

        • 【たった3分】言うだけなら簡単!「DX推進チーム」の作りかた(無料オンラインセミナー受けまくってみた〜DEAD or ALIVE〜第2話)

          今回受けたセミナーは、前回に引き続きSchooの「いまさら聞けない「DX入門」 〜デジタルファーストを理解するための第一歩〜です。 noteのタイトルはもちろん、皮肉でございます。 社長の鶴の一声で「DX推進チーム」を作ったはいいが、当の本人は積極的に関わるわけでもなく、そのくせ進捗だけはしつこく求めて叱咤激励、、なんて会社さん、結構多いのではないかと思います。とりわけ、地方企業ではその傾向は顕著に感じます。 かくいう私の勤務先も「なんちゃってDXチーム」がありますが、

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          だっぴ【脱皮】(しりとり小説第6話)

          昆虫類や爬虫(はちゅう)類などが、成長のため古くなった外皮を脱ぎ捨てること。 むかーしむかし、遠い昔。 あれは忘れもしない、おかんの誕生日。 「夏休み」という言葉が連れてくる魔法にも冷め、その実態が単なる「退屈の塊」であることを思い出す、小3の8月5日。 その時、俺は幼馴染のヨーヘイに連れられて、学校裏の林にいた。 俺もヨーヘイも両親が共働きだった。朝は俺が起きるより早く家を出て、夜は19時を過ぎるまで帰ってこない。そんなわけで、夏休みだからといって家族旅行に行くよう

          だっぴ【脱皮】(しりとり小説第6話)

          らく だ 【駱駝】(しりとり小説第5話)

          肩高2メートル 内外ほどの大形草食獣。背のこぶに養分を貯蔵し、鼻孔を閉じることができる。足の裏は丸く広がった肉質部があって砂の上を歩くのに適し、長時間水を飲まずにいられるなど、砂漠の生活によく適応した体をもつ。家畜化の歴史は古く、古代より「砂漠の船」とよばれて乗用・運搬用に使われ、毛・皮・肉・乳も利用された。 「君たち人間は、驚くほど例外なく、病を持っているね。それは、人によりフィジカルであり、メンタルである、という違いはあるかもしれない。もしくはその両方が課せられている場

          らく だ 【駱駝】(しりとり小説第5話)

          くじら〔くぢら〕【鯨】(しりとり小説第4話)

          クジラ目の哺乳類の総称。世界の海洋や一部の大河川に分布。肺呼吸する際、吐く息とともに付近の水を吹き上げ、潮吹きとよばれる。生息数が激減したため国際条約で保護される。 「大きいものは強い」 これは、ある程度普遍性のある定義だと私は考える。 かくいう私がその典型だ。 私は、世の中のあらゆる生物の中でも「身体が大きい」部類のようだ。その大きさゆえに、獰猛で鋭い歯をもつ"さめ"のような生き物も私には近づこうとしない。 そうやってこの広大な海を悠々と泳ぎながら、いくつもの生命の誕生

          くじら〔くぢら〕【鯨】(しりとり小説第4話)

          ごくらく 【極楽】(しりとり小説第3話)

          ① 「極楽浄土」の略。 ② 安楽で何の心配もない場所や境遇。天国。 ⇔ 地獄 (三省堂 大辞林 第三版) 「極楽の掟」 気がつくと、大きな字でそう書かれた巨大な看板の前に僕は立っていた。 巨大ってどのくらいかというと、とにかく大きいとしか言いようがない。 うーん、周りに、その看板とサイズを比べるものがないからなんとも言えないけれど、 感覚的には、越谷レイクタウンまるまる一つ分、、、という感じ? とても人生の中で見ることなどないだろう、というくらい、とにかく巨大。 そり

          ごくらく 【極楽】(しりとり小説第3話)

          りんご【林檎】(しりとり小説第2話)

          “Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces, I would still plant my apple tree.” 「明日世界が終わるとして、それでも私はリンゴの木を植える」 (Martin Luther 1483.11.10 - 1546.2.18) 2019年 10月19日 17時46分 ー 俺は、長野駅に併設されたステーションビルの3階にある「りんごのひろば」の椅子に座りながら、呆然とLIN

          りんご【林檎】(しりとり小説第2話)

          しり とり 【尻取り】(しりとり小説第1話)

          言葉の遊戯。前の人の言った言葉の最後の音を語頭にもつ言葉を順々に言い合う遊戯。「あめ・めだか・かい・いす」のように続ける。 (三省堂 大辞林 第三版) 「しりとりでも、しますか。」 ちょうど御殿場ICを過ぎたあたりで、黒塗りのクラウンを運転する若い男が突然そう口にした。 しりとり。それは、相手の発した単語の最後の音を語頭にもつ言葉を言い合うだけの、退屈な遊びを指す。 いつ、どのタイミングで私がその退屈な遊戯を初体験したかはもはや記憶にないが、この国に住む人間であれば大抵

          しり とり 【尻取り】(しりとり小説第1話)