見出し画像

【人財トランスフォーメーションー日本企業の未来を変える意識・制度・行動の変革】

大学時代の友人と飲んだとき、
旦那さんがお手伝いした本を
紹介して頂きました。

人財について書いているということなので、
これは買わねばということで、ポチっと(笑)

此方がその本です。


著者:安部 慶喜・柳 剛洋・金弘 潤一郎
発行元:日経BP社

■    目次

この本を手にしたあなたへ
はじめに
第1章      失われた40年にしないために
    日本企業は、本当に「ひとを大切に」してきたのか
第2章 過去の慣習でもたらされた戦略なき人事制度
    戦後の日本企業の歩みにみる、人事制度の本質的な課題
第3章 日本企業が目指すべき人財X(トランスフォーメーション)
第4章 日本独自の「モデル3.0」を目指す人的資本経営とは
第5章 人財Xで日本企業の活力を取り戻せ

■    人を数合わせとする時代は終わった

企業になにが起こっているのか?が、
わかりやすい文章と、
図を駆使して書かれているので、
理解しやすいです。

私は医療業界に属しているので、
企業に起こっていることは、
医療業界にもいずれ起きる、
いや既に起きているという目線で
読み進めていきました。

医療業界で
転職エージェントをしていて感じるのは、
医療機関側には
“人が辞めたら、補充すれば良い”という考え方が
基本的にあります。

診療に支障がでない様に、
欠員がでたら、人をいれる、
医療機関側の事情も理解しております。

理解しておりますが、人が辞めたら、
単純に次の人をいれれば良い
という作業的な流れには、
2008年からこの仕事をしていますが、
いつまで経っても、慣れません。

慣れるつもりもありませんが(笑)

現在は、クリニック開業支援で、
小さな組織と関わることが多いです。

人が辞めたら、人を補充する
という考え方ではなく、
人が辞めない環境をどう作っていくのか?
人をどう育てていくのか?

そんな話を院長としています。

人を数合わせとしていた時代は、
終わっています。

■    どう人を育てていくのか

クリニック開業を控えた医師や、
既に開業した医師から頂く相談は、
“職員との関係について”が多いです。

「クリニック開業して3年位は
 職員の入れ替えはよくあること。」
ということを、
仰っているコンサルタントがいます。

そんなもんかね??
と思われた医師の皆さんも
いらっしゃるかと思います。

これ、違います(=_=)

クリニック開業前の研修や、
職員が集まった際に、
院長がどんな想いでクリニックを開業したのか?
どんなクリニックにしていきたいのか?
患者さんに対して、どんな対応を職員にして欲しいのか?
職員に期待すること等々を
きちんと伝えていれば、
あり得ないです。

先生のお知り合いのクリニックで、
クリニック開業してから、
職員が総入れ替えしているクリニックがあれば、
それは院長と職員の関係構築が出来ていないんだなと
理解されて良いかと思います。

クリニックは小さな組織です。

初期の段階で、院長と職員が
相互に自分の考えていることを
話せる環境を作ることが大事です。

医療は人で出来ています。

関係性の構築が出来た後、
院長のもとで気持ちよく働いてくれる人を、
どう育てていくのか?

小さな組織だからこそ、
万が一、人が辞めていったとき、
残された人のダメージは
想像以上に大きいです。

クリニック開業は
医師としの手腕だけではなく、
人を管理する能力も問われます。

■    こんな方にお薦め

医療業界で
人を管理する側の方に
お薦めします。

医療業界に従事している人を
業務を遂行していく上での
数合わせとして見ている方が
多い気がしてならないからです。

既にその考え方は終わっていて、
次のフェーズに向かっていかないと、
人出不足の処はいつまでも人出不足。

その事実を直視しなければ、
何も変わりません。

あとは、クリニック開業を控えている医師や
既にクリニック開業をして
職員との関係性に悩んでいる医師のみなさんにも
お薦めです。

職員にどんな働きかけをしていくのがベターなのか、
その辺りのヒントが書かれています。

医療系人材紹介エージェントなので、
医療業界に結び付けてしまいます(笑)

この本に書かれていることは、
日本企業の未来を変えるだけではなく、
医療業界の未来を変えることにも
あてはまるなと、率直に思いました。

また、管理職側だけではなく、
自分のキャリアをどう考えていけば良いのか?
と悩んでいる方にもお薦めします。

自分のキャリアは、自分で設計できます。

以上


この記事が参加している募集

読書感想文

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。