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N医師のキャリア

医療系人材紹介エージェントなりたての頃から
ご縁を頂いているN医師。
 
あの頃はN医師も私も若かった( 一一)
遠い目をしてしまいます(笑)
 
N医師のキャリアを
振り返ってみます。
 

■ 医局に所属

こちらのN医師、
お父上も医師だったこともあり、
迷うことなく医師の道に進まれました。
 
N医師の時代(今から35年位前)は、
臨床研修医制度は創設されておりましたが、
努力規定であったのと、
(平成16年に施行された臨床研修医制度は、
医師免許取得後2年以上の臨床研修制が必須)
医局に所属することが、あたり前の時代でもあった為、
ここでも迷うことなく、医局に入られました。

N医師のお父上の科目が
マイナーな科目であったため、
自分はメジャーな科目で
いつの時代でも、どこの地域にいっても
必要とされる内科を専攻したと仰っています。

N医師、
「医局時代は、テレビでみたことあるでしょ、
 白い巨塔。
 あんな感じだったよ(笑)。」
と仰っていました。
 
とにかく文句をいうことなんて出来ないから、
云われるまま、命令?されるままやっていたよ。
それが普通と思っていたしね。
 
寝なくて良い身体になれたのは
医局時代のおかげ('ω')
 
 N医師、医局時代に
附属病院、医療センター、急性期病院を経験し、
救急時に必要なスキルを身につけられ、
15年位経過した頃に、お父上が急逝。
 
お父上のクリニックを引き継ぐ為
医局を退局されました。

■ クリニック院長時代。


 お父様のクリニックを引き継ぎ、
日中はクリニック。
 
夜は、2次救急指定の病院で当直アルバイト。
 
引き継いだクリニックは、
お父上が開業して3年いくかいかないか。
 
N医師、クリニック開業とか興味はなかったけど、
息子としての責任を果たすべく、院長に就かれました。
 
息子としての責任で承継したが、
もともと興味がないので、早い段階で
他の医師に引き継げる様に、声掛けしていた処
希望通りになったそうです。
 
クリニックを手放したときは
ホッとしたと、仰っています。

■ 病院勤務に戻る。


 クリニック時代から
夜間は当直アルバイトをしていたN医師。
 
夜間アルバイト先に、
「常勤先さがしているんだよね~。」
とポロッと漏らした処
「是非、うちに来てください!」
ということでアルバイト先に
常勤での就職が決まりました。
 
 しかも、副院長ポストで入職されます。
 
役職付きだから、ヒラの常勤医よりも
 若干ゆっくり勤務出来るかな??と思ったら、 大間違い!!

お上品だと云われる地域にあった医療機関でしたが、
救急外来にいらっしゃる方は、
喧嘩が上手な方が多いとか、
入院患者さんは静かな方が多いのに、
そのご家族は、学もあり、社会的地位もあり、
お金も持っている方々なのに、
なかなか手ごわいツワモノだったそうで(笑)

N医師、副院長として、
クレーム処理の仕方を、
実践で学ばれたそうです。

そのときの話は
今でも具体的に色々と
面白おかしくお聞かせ頂けます(笑)

役職付きで約15年勤務された後は、
またお誘いを受け、
健診センターの立ち上げに携わり、
ここで健診センターの常勤医師は何をするのか?
どんな仕事の流れなのか?
どんな対応をしているのか?等を学ばれたそうです。

その後、療養型病院を経験したいということで、
老人医療に携わる様になります。

ここまでN医師の経歴をみて参りますと、
お誘いを受けながら、
着実に、経歴を積まれております。

N医師の場合、
紹介会社を使用しての転職もありますが、
基本、御自身が当直アルバイトや
日勤アルバイトで行っていた医療機関で
お誘いを受け、そこに入職されています。

■ これから。

N医師ですが、
企業でいう定年を
とっくに過ぎています。
 
ですが、現在も内科外来や
健診等を行ってらっしゃいます。
 
「先生、企業でいうと定年過ぎてますけど、どれ位まで働くんですか?」
「身体が動ける内は働くよ。急に辞めるとボケそう怖い(笑)」
まだまだ働くそうです。

■ N医師のキャリアプラン

 
N医師ですが、
転職する上で、大事にしてきたことは、
”自分に無理がない様に”。

ある程度の年齢になっているので、
年俸も大切ですが、自分が働きやすい勤務形態を
認めてくれる医療機関が良いそうです。
 
 N医師の場合:
常勤先では週4日・外来・健診・訪問診療・病棟管理もOK。
 
週2日は、アルバイト先で勤務。
 
常勤先だけだと、
新鮮味がなくなるのが嫌らしく(笑)
働きたいそうです。
 
医局時代の働き方が、
骨の髄まで染みているのか?
 
先生にとっては、
常勤先もあり、
非常勤先もあることが
何よりも大切との事。

いつも同じ場所にいると
自分の価値がわからない。
 
だから、
あえてアウェー(アルバイト先)に行き、
自分の価値とか考え方とか試してみるんだよ、
と仰っておりました。

N医師の場合、
【自分に無理がない様に】ということを大事にし、
今までやってこられました。

既に大ベテランの域に達している今、
今まで経験したことを活かしつつ、
自分に無理がない様に、
地域医療、老人医療に携わっていこうと、
お考えの様です。

N医師、
専門医等は一切お持ちではありません。

ですが、先生の外来は
高齢者の患者さんに人気があります。
 
我慢強く??お話を聴いてくれるからです。

先生曰く、
これあそこのクレーム処理の経験が活かされてるよね(笑)

常勤で勤務している
医療機関からの評判はよろしいです。

専門を振りかざさないで
内科を幅広く診て頂ける先生だからです。
 
N医師の場合、
専門医云々よりも、
年齢とともに培ってきた経験が
評価されてらっしゃいます。
 
エージェント目線からみると
N医師のキャリアは、
結構異例だと思っています。
 
”専門医がないよりは、ある方が良い。”
 
そんな思い込みに
このブログを書いて気付けた気がします。
  
私どもエージェントは、
色々な年齢の医師の皆さんとお目にかかります。

医師の数だけ、キャリアがある。

医師同士では聞けないことでも、
私どもには話して頂けることもあるので、
少しずつ、色々な先生が歩まれてきた道を、
ご紹介していければと思っております。

以上

 


 
 
 

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医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。