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医療業界あるある?!―クリニック―

2008年から
医療系人材紹介エージェントとして
医療業界の片隅にいます。

医師・看護師・医療従事者の皆さんから
裏話的な話を伺うことがありますが、
ブログとして書くには、私の文章力が足らず、
断念しています。

ですが、文才のある方が、
あるある話を書いて下さっているので、
ご紹介させて頂きます。

あみこさんの【久々に勤めた病院は奇妙な職場だった~!!】
第1回目は下記です。

実際に医師・看護師・医療従事者を
サポートしている者として、
感じたことを書いていきます。


■    フィクションではない

あみこさんのNOTEですが、
実際に勤務された人だからこその、
リアルが書かれているなと思ったのが
第一印象です。

医療系人材紹介エージェントですので、
転職をお考えになっている
医師・看護師・医療従事者の本音を伺っていますし、
実際に見聞きすることもあります。

舞台は、整形外科クリニック。

医師・看護師・理学療法士・受付事務
場合によっては、放射線技師も常駐。

クリニックとは言っても
ある程度の大所帯になるのが
整形外科クリニックの特徴です。

医療事務の視点から
書かれたブログですが、
クリニック開業をサポートしている者として
”新規開業クリニックあるある”
もリアルに描かれていると思いました。

■    指示系統の確認を。

クリニック開業支援に携わるとき、
職員数が多いクリニックであればあるほど、
指示系統を明確にしておく必要がある
という話をします。

一般的に職員数が多い場合、
各部署にリーダーを配置。

まず何かあったら、
報告・連絡・相談は
まずリーダーに。

その後、各リーダーが院長に
報・連・相を上げれば良い。

この流れは、
忙しい院長の手を煩わせない為。

ただ、院長の性格によっては、
全てのことを自分で把握しておきたい人もいますし、
診察以外のことについては、
各部署のリーダーに判断を任せるという方もいます。

ですので、大所帯で働くクリニックの職員さんは、
自分がこれから働くクリニックの院長が
どんな性格なのか?を、
把握しておくと良いと思います。

特に、新規開業のクリニックは、
院長はじめ、働く職員同士も
“はじめまして”が多いので、
まず、自分でリサーチしてみて下さい。

また、新規クリニック開業の場合は、
私どもみたいな開業支援コンサルタントや、
医療機器の営業さん等、
開業までのある程度の期間、
院長とコミュニケーションをとっていた人がいるので、
その方とのやり取りを見て
院長の性格を把握するのも良いと思います。

指示系統を明確にしておくのは、
万が一、自分がトラブルに巻き込まれた場合、
自分の身を守ることになります。

■    職員研修

私どもがクリニック開業支援をする際、
院長にお願いしていることがあります。

職員研修の初日に、
医師も参加する全体研修の時間をとって頂くこと。

皆さんが”はじめまして”の状態だからこそ、
人間構築のきっかけになる研修があります。

この全体研修で打ち解けて頂くと、
その後の職員研修がスムーズ進みます。

そして、この研修をすることにより
院長の人柄が伝わりますし、
職員の人柄も伝わります。

まずお互いを知ってもらう。

そこからはじめています。

そして、職員研修中は、
患者さんの色々な場面を
想定したシュミレーションをします。

その際に、この場面では、
こんな対応をして欲しい等
院長から職員に伝えて頂きます。

そして、職員研修を進めていく中で、
院長に、職員に対応して欲しいこと、
対応して欲しくないこと等を
具体的に話して頂きます。

人が職場を去る理由の多くは
”お金””休み””人間関係”です。

そこがわかっているので、
私どもDEPOCの開業支援は
関係性の構築に特化した研修をしています。

あみこさんのブログを読み、
関係性の構築について、
更に取り組んでいこうと誓いました。

■ 留まる必要はありません

なんか、おかしいよね??
これって、普通なの??

自分の中から、
そんな声が聞こえてきたら、
立ち止まって考えて下さい。

自分の声を大切にして下さい。

医療業界で働く人は
責任感の強い方が多いです。

だからこそ、
自分の声を無視する傾向があります。

アコガレクリニックさんの様な
環境で働いている人こそ、
この思考に陥りやすいです。

辛くても頑張っている人がいるから、
私だけ休めないとか。

身体や心が限界でも
皆に迷惑かけられないから。。とか。

その責任感は
素晴らしいと思います。

でも、その責任感をフルに発揮しても
アコガレクリニックさんの場合
届いてませんよね、院長にも
スタッフにも。

自分だけが疲弊していく職場。

誰も助けてくれません。

であるならば、
自分で自分を助けて下さい。
自分で状況を打破して下さい。

疲弊していく職場から
抜け出す決意をし、
行動して下さい。

自分が疲弊していく様な職場に
留まる必要はありません。

自分が決めて行動すれば
今よりも良い方向に動いていきます。

これは私の実体験でもあります。

あみこさんの様に、
???という職場で働いていたとき、
自分で勝手な理由をつけて
そこに留まろうとしていました。

今だからわかるのですが、
心身ともに疲弊していて
判断が出来ない状況だったんですね。

でも有難いことに、
相方の背骨骨折ということがきっかけで
決意することが出来ました。

決意し行動に移した処、
拍子抜けするほどに
トントンと話が進み、
今に至ります。

相方には感謝しかありません。

■ 医療業界あるある

アコガレクリニックみたいなクリニックは
他にも、残念ながら実在します。

医療系人材紹介エージェントとして、
職員を雇用する医師側からの話、
院長に雇用される職員側の話、
双方の話を聞いて感じるのは、
お互いがちゃんと相手に伝えたい事を
言葉にだして伝えれば良いのではないか。

最初から関係性が悪いことは
なかったはずです。

きっと、途中から
ボタンの掛け違いがあり、
話すことをやめ
そのままにしてきた結果、
修正が効かなくなった場合。

もしくは、そもそも
性格に難ありな人の場合。

一概には言えませんが、
きっとそんな処だと思います。

ただ、アコガレクリニックの院長の場合、
患者さんが来院されているので、
腕が良いということはわかります。

ただ、性格に難ありというよりは
人として、医療者としては如何なものか?と
率直に思います。

グレーな行為をしているし、
コロナの際の職員に対する対応をみていると、
まず、医療者として如何なものか?
そして、あみこさんの退職するときの行動は
人としてどうなの?と。

クリニックの様な組織の場合、
上に立つ人によって、
下で働く人の環境は
良くも悪くもなります。

アコガレクリニックさんは、
新規開業クリニックでしたので
院長の人となりを早い段階で
見破ることが出来なかったかもしれません。

でもヒントになることがありました。

配属部署で不満を漏らした方がいたと
初期の頃のブログに書いてあります。

ここは重視して良い処です。

面接でした話と
入職してからの話が違うというのは、
今後もなし崩し的に、
約束が反故にされる可能性があります。

そこは確認して良いです。

確認した処、
のらりくらりの反応であれば、
入職自体を考え直してよいと思います。

あえて茨の道を
進む必要はありません。

最後に、
既存クリニックで働きたい場合。

そのクリニックの評判を集め、
自分で判断することが大事です。

Googleの口コミをみたり、
そのクリニックの離職率を聞いてみたり。

離職率が高い処は
そのクリニックに
何かしらの問題があるから
人がやめていくと判断できます。

あみこさん、9年間お疲れ様でした。
尊敬いたします。

以上


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医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。