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cafe boneko & boneko books
2020年7月26日 21:59
句集「むずかしい平凡」自解その53。 これは師・金子兜太先生が亡くなって、ひと月ほど経った頃の作。 秩父長瀞で最後の「海程・俳句道場」が催され、金子先生の墓参に赴いき、そのときに生まれてきた句。 お墓の前に立ち、黙禱をし、ひとしきり心の中で会話をした後、黙禱を解く。そこをすうーっと蝶が横切って行った。 このすうっと横切っていったときの呼吸が、なんだか自分が黙禱を解いたときの息遣い
2020年7月21日 23:42
句集「むずかしい平凡」自解その40。 凍蝶(いてちょう)とは、冬の蝶のことです。ただし、ほとんど動かず、死んでいるかのように見えるけれども、じっと寒さに耐えて凍りついたようになって枯草にしがみついている蝶。生きているというより、仮死状態といったほうがいいかもしれない状態。でも、その凍蝶が冬の冷たい光をあびて光っている。 それをみながら、なんか、この蝶も言葉を今一生懸命溜めこんでいるんじゃ