大人ピアノ初心者は中級レベルはあきらめろ!?

ペンシルママです。今日は先日拝見したYOUTUBEでピアノ教室を主宰している方の動画について書きたいと思います。

それは「大人が中級 無理だから諦めてください」という内容です。これはペンシルママを含めて大人からピアノを始めた方にはきわめてショックな現実を突きつけられる話になりそうです。ちなみにこの方の別動画で「大人のピアノ無理ゲー」という動画の再生回数も非常に多かったらしいので、大人からピアノを始める人、もしくは始めたいと思っている人、ピアノに関心のある人も多いのでしょう。ちなみにペンシルママのブログでも「初心者からのピアノの道」というブログはレビュー回数が2番目に多く、スキマークは最も多い記事となっています。ピアノに関心を持たれる方が多いのだと感じました。

音楽教室も少子化の影響を受けてか、徐々に子どもの習い事だけではなくその門を大人へと広げているのではないでしょうか。ペンシルママの母も60歳を過ぎてからピアノの道を再出発しようと、ピアノ教室に通っていますが、大人で音楽教室に通う人の話を回りでもよく聞くようになりました。音楽は何歳になっても楽しめる素晴らしい趣味だと思います。

上記のYOUTUBE動画でも、大人学習者を否定している訳ではなく、主旨は「自分が楽しんで続けられるピアノライフを送りましょう!」という話のようです。これはペンシルママも納得です!ペンシルママがピアノを始めようと思ったきっかけはテレビの「空港ピアノ」に出ていた60歳の外国人の方の演奏を見たことです。その方は30歳から始めて30年間続けてきたそうです。おそらくその方は演奏した曲を聴いた感じでは、中級以上に達しているのではないかと思います。しかし、30年間続けるというのは並大抵のことではありません。それもただ続けたのではなく一定の練習量を積み続け、レベルを上げてきた方なのです。

ペンシルママを含め多くの大人ピアノを始めた方は、「この曲が弾きたい!」という目的をもって始められたのではないかと思います。ペンシルママは映画「アメリ」の曲を弾きたいと思って始めました。しかし、当然のことですが、ペンシルママはピアノを初めて1年半以上になりますが、この曲に到達しておりません。おそらくもう何年も、もしかしたら十年以上先になるかもしれません。

この「目的意識」は否定されるべきものではありませんし、尊重すべきことだと思いますが、この「大きすぎる目標」がゆえに、自分の理想と現実とのギャップの間に埋められないほどの溝を作り、途中で挫折したり諦めてしまう原因ともなり得ると思うのです。

子どもの音楽学習者は幼いころから始めたので、そんな難しい曲には取り組みませんし、弾こうとも思いません。最初は簡単な短い曲を弾くことが出来ただけで、親も子どもも大喜びです!そんな簡単な曲の小さな小さな積み重ねを経て腕を磨いていきます。ここが大人と子どもの学習者の意識の違いだと感じました。

本来は大人も子どもも学習初心者はすることは同じで、短い簡単な曲を何曲も何曲も弾いて、経験を積み初級の練習を重ねていくはずです。大人の場合は、それに並行して自分の弾きたかった好きな曲も取り組めると思います。それが大人の強みであります。しかし、あくまで「並行して練習する」ことが大切なのだと思います。

別のピアニストの方の動画で、「初級者脱出までどれくらいかかるのか?」という動画を拝見しました。そのピアニストは、短い簡単な曲を30~50曲とおっしゃっていました。

ペンシルママの肌感覚では、これではまだまだ初級脱出までいかないように感じます。ペンシルママは50曲をおそらくゆうに超えていますが、まだまだ初級を超えた感覚にはありません。ペンシルママが現在使っている「トンプソン現代ピアノ教本1」ですが、これは難易度でいうと初級第1過程で、その次の「トンプソン現代ピアノ教本2」は初級第2過程、どちらも初級です。

以前駅ピアノでお会いした女性は、「バームクーヘン」(湯山昭作曲)を弾いていました。ペンシルママは素敵な曲だったので、思わず演奏後話しかけて曲名をお聞きしたのですが、「バームクーヘン」と教えていただき、初級の最後の砦のような曲と教えていただきました。もうすぐ試験の為ここで練習していたとおっしゃっていたその若い女性は音大生なのでしょうか・・しかしこんな難しい曲が初級なのだと驚いたものです。

という訳で、多くの人が弾きたい!と思っている曲は、難易度は高く、初心者には到底及ばないような曲の可能性が高いのです。

やはり大人初心者は自分の弾きたい曲とは別に、小さな演奏曲を弾いて演奏し終えるというプロセスを楽しめることが何より大切だと思います。始めた年齢によっては自分の弾きたい曲は生きている間に到底レベルが届かないかもしれないけれど、それでもこの曲を弾けて幸せと感じられることが大事ですし、そんな曲をたくさん見つけられたらよいと思います。ですので楽譜探しは重要だと思います。

ペンシルママのピアノの先生はペンシルママが好きそうな曲がたくさん載っている楽譜を選んでくださいました。それは偶然だったと思いますが、それもペンシルママのレベルに合った教材の中で選んでくださいました。その点でも、とても感謝していますし、良いご縁だったと感じています。

初心者が語る初心者へのブログでした。書いていながらペンシルママはピアノを向上していけるよう、もっともっと頑張るつもりです!いつか中級を迎えられたら、この時書いたブログを読み返して、どう思うのか楽しみです。

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