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鬼の住処から 岡山~出雲

桃太郎って昔話?おとぎ話?あるじゃないですか?
どんぶら桃が流れきて 生まれ出でた桃太郎
犬サルキジを引き連れて 悪しき鬼を退治する

この物語に登場する鬼の住処〝 鬼ヶ島 〟
この鬼ヶ島、実は香川県にあるってこと知ってましたか?
四国は香川県 瀬戸内海に浮かぶ島の一つ「女木島」が
鬼ヶ島だったんじゃないか?と言われているのです。

(・・・え?鬼って実在したの・・・?)

いや・・まぁ、現在では女木島は瀬戸内海を荒らしていた海賊たちのアジトだった説!が濃厚なんですけども、香川県とその瀬戸内海を挟んだ対岸の岡山県は「桃太郎伝説の発祥の地はウチだ~!!」と桃太郎アピールがもう香川以上!ハンパねぇんです。

山に巣くう鬼を大和朝廷の命により吉備津彦命が制圧し、その土地を平定したと記紀に記されている。その記述を元に桃太郎起源説を岡山県は推している訳でして ( プラス 桃の生産地でもあるしね ) ・・・おや?
岡山では鬼は島じゃなくて、山?に居たの?

【 鬼ノ城 】 鬼の住処だとされるその場所は今も「鬼ノ城」と呼ばれ岡山県総社市にあるんだそうだ。
鬼の城・・かぁ・・・ちょっとカッコよい響きだな・・・。
いったいどんな所なんだろうか?
鬼たちにはどんな風景が見えていたのだろうか?
これは実際に見てみたくなってきました。

キャンピングカーではなく、BOXワゴンでもないまったくの普通カー持ちのぼんろですが、車中泊旅をする気は満々だ。タオル、枕、洗面具、窓目隠し等の準備をするだけでもワクワクが上がります。
興味津々!好奇心々! さあ、海を渡ろう!!

四国は香川県から瀬戸大橋を渡り岡山県へと上陸する電撃作戦。
車内では大声出しても迷惑がかからない男独り旅。
ここぞとばかりにアニソンでテンションを上げるぞ。GOGO!トリトォ~ン!!

鬼ノ城は「日本 100 名城」の一つにも数えられている古城跡となっており、復元された西門の方に駐車場があるということなのでそこへと向かいます。

すんなり着きました。
標高 397 mの山頂に作られた山城。西門から見下ろす総社平野はを鬼ではなくて、お殿様になったような気分にさせてくれます。さて、外周を覆う城壁跡には遊歩道が整備されていて城門跡、水門跡などを見て回れるみたいだがどれどれ、1周 2 . 4kmあり徒歩で約2時間位かかる・・とな?
とめどなく吹き出す汗・・・う~ん、止めとこう・・・。

この鬼ノ城がある総社市から西側の備中地域は製鉄業が盛んであり、古代渡来人( 中国、朝鮮から渡ってきた人たち )が持ち込んできた技術によって発展したそうです。「・・・やべぇな?ウチより頑丈な武器を大量に作ってんじゃん。これで反乱でも起こされたら・・・」奈良の大和朝廷はこの地域の民を鬼(テロリスト)とし、四道将軍(そのうちの一人が吉備津彦命)らに軍を向かわせたのだった。というのが現在の概ねな説となっているそうな。

1000年以上たっても考えること変わんねぇな 人類

鬼ノ城から移動。Ⅰ神社の狛犬を訪問す。
神社に祭られている神様を護る使命を持ちながらも、様々な表情、形態を参拝者に見せてくれる狛犬たち。
Ⅰ神社の狛犬が低い位置から話しかけてきた。
「・・・出雲・・・大社には行ったかい?」
えっ? い、出雲大社?
「ヤマタノオロチは・・・見つけたかい?」
んえっ? や、ヤマタノオロチ・・・て?

不敵に微笑む上目遣いの狛犬はそれ以上何も言わなくなった。
出雲大社なんて行ったことないし、ましてや島根県なんて未踏の地で縁もゆかりもないのだが、もしかしてこの伝言を聞く為に、鬼ノ城、Ⅰ神社へと導かれてきたとでも言うのだろうか?

・・・しかし、
ぼんろの好奇心の羅針盤は島根県の方向へすでに指しています。
よし、行ってみるか? 島根へ。出雲大社へ!!

――― その2へ続く ―――

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