〈映画〉を見ようシリーズ第一弾「アビゲイル」感想

最近こそ原作を全く知らないデデデデを見に行ったりしましたが、自分は基本的に映画館に見に行く映画はシリーズモノ、続編が多いんですよね。
だからこそ今回、逆に全くシリーズモノでもシェアードユニバースでも原作アリのものでもない、完全に一本の〈映画〉を見に行ってきました。

なんで「アビゲイル」を見たのか

 理由はテレビ番組の紹介が結構面白そうだったからです。マジでそれだけ。元々最近の洋画スター全然知らないのもあって出てる役者とか全くわからない状態でした。

感想(良い点)

 概ね面白かったです。紹介によって多少の話を知った状態でしたが、先の展開は意外と読めず、退屈しませんでした。
 普段ホラー映画ほとんど見ないので精神的にキツイかなと心配でしたが、ビックリ系・ムナクソ系というよりグロ系な感じだったので個人的にそこまで怖さを感じず楽しめました。グロも拷問というよりは戦闘・死亡シーンがグロいって感じなので視聴中に気分悪くならないからありがたい。
 英語の演技にどうこう言えるほど語学力ないのでアレなんですが(本作劇場では字幕版しかなかった)役者の演技も悪くなかったんじゃないかなと思います。特に家出したボンボンのハッカー役の女優は結構好きになりました。
 あと音楽も結構良かった。
 単体で完結してるので、映画好きでグロ耐性がある方にはオススメできます。

感想(残念な点)

 画力(文字通り画面の力)は期待したほどではなかったかな。バレリーナの吸血鬼っていう設定から娯楽映画、ある意味B級ホラー映画でありながらもどこか芸術的・アーティスティックな要素、視覚を揺さぶる象徴的なシーンがあることを期待していました。だが、その期待値を画力が越えてこなかったかな、と思いました。一応ダンスシーンとか色々あったんですけど、そこまで刺さらなかったかなー
 割と序盤でオチが読めてしまったのもややマイナスポイント。「展開が読めないとか言っておいてどういうことだよ」と思う方も多いと思いますが、オチに向かう展開は全然読めなかったです! でもホラー映画のオチって全滅か一人生き残るかが多いイメージじゃないです。で生き残りそうな奴って何となくわかるじゃないですか。今作はそれが当たっちゃった感じです。
 終盤は個人的に若干間延びしたかなという印象。ただ、なんだろう自分の中で不朽の名作ってほどではないけど面白い、単体で完結している娯楽洋画ってどっかで間延びしがちというイメージがあるので(多分子供時代に地上波で映画流れてた時のCMでダレるあの感じから派生している)、若干の間延びが「これもまた〈映画〉だよなぁ」と逆に嬉しいというか懐かしさ?シリーズ・数字・評価とか関係なく映画見てた時代が蘇り、心地よかったです。

全体を振り返って

「アビゲイル」自体もオススメなんですが、それ以上に単体で完結する〈映画〉を評価・口コミを一切気にせず見に行くという行動自体が凄くオススメです。シリーズが気になるから、話題だから、○○が褒めてた(貶してた)から、興行収入を上げる為、推しを見る為、全然悪くないですが、たまには番組の紹介コーナーやYouTubeのCM等を見て、感性に引っかかった映画を直感で見に行くのもなかなか良いもんですよ。

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