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経営とは何をすること? 会社とはどんな場? ある一つの素敵な考え方。

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1.どっち派で経営しますか?

経営のやり方は色々。答えはありません。もちろん臨機応変に変わりますし、会社の規模やステージにもよる、ですね。でも、性格判断ではないですが、リーダーの基本思想はありますね。

やりたいこと重視派   稼ぎ重視派
   +          +
 しつこい派  VS   諦めが肝心派
   +          +   
 選択と集中派     アレもコレも派

日々の施策ではなくて、もうちょっと大きな事業の話。中小企業とかベンチャーの方がわかりやすいかな。。。

2.あるリーダーは「稼ぎたい派 + 諦めが肝心派 + アレもコレも派」


先日、お客様の経営者さんと議論。このTOPとボクとはキャラも経営方針も違う。だから、価値がある、と言われるけれど。。。

彼は、何をやるか、なんでやるかには興味がない。どうやったら稼げるか、という思考で生きている。だから、貫く感、固執する感、これが私の進む道、という考えはない。

同じ製品・サービスを同じ手法(ブランディングとか、マーケティングとか、営業とか)で、こっちがダメならあっちのターゲットはどうだろう、そっちのターゲットはどうだろうと、考えて、売り込む。あるいは、現在の製品・サービスを多少変えて新しいサービスをつくろうとする。

集中するのは怖いし、今の製品・サービスでは売れないとわかるから、ターゲットを変えたり、違う製品・サービスを売る。会社を存続・成長させるには、ひとつに絞るなんてありえない、と言う。

「売れないとわかる」のが早いのかもしれないけれど、ボクには、30点をあちこちやって、どれもヒットしないで、すぐに諦めているように見える。30点を一歩一歩、40点、50点・・・90点とできるようにも思うのだけど。

3.一方、「使命重視派 + しつこくがんばる派 + 選択と集中派」も


一方で「自分を突き動かす社会的な使命重視派+しつこくがんばる派+選択と集中派」もいます。

ボクの大好きなあるベンチャー経営者。「だって、”それ”をやりたいから会社を創ったんだもの」。

「とっても稼ぎたいのだけど、稼げるからこれをやろうという思考が、できないよ。どうしてもどれが稼げるかがわからないから、そっちをやろうと思えないし。稼ぎたいのだけど。。。」

「仲間が色々新しいことを提案してくる。でも、ダメって言うんだ。一点突破。そのために会社を創ったんだし、まだまだ成長出来ると信じているし、成長させるんだから」とのこと。

もちろん投資家からは、会社の存続・成長が要求される。”それ”がダメとわかったら、次に挑戦して稼いでね、と多大なプレッシャーをかけてくる。けど、”それ”をいつ諦めるかは、”すぐ”ではないし、アレもコレもを同時にやらないし、”それ”に類似する次に挑戦したくなる、はず。

4.どっちだっていいのです。どうでもいいのです。では、経営とは?


で、ボクにとっては、冒頭の通りで、経営方法も色々、答えはありませんから、どっちだっていいのです。上述の二択ではないし、第三の選択肢も当然にあって、どうでもいいのです。

って自分で質問しておいて、どうでもいいって無理矢理な起承転結。

大切なのは、どんな経営方針であれ、さて、仲間は社員は、楽しく、自分らしく、辛いこともあるけれど、大変だけど、充実して、成長していますか? ってことなんです。それだけなんです。

ひとつの夢の実現に固執し、アレコレせずに選択と集中で、諦めずにしつこくみんなで努力するもいい。一方で、アレコレやってみて経験を積んだり、新しいことを沢山学べたりして夢というより稼ぐことに邁進するでもいい。

でも、仲間は社員は成長していますか。それを実現する経営をしていますか。これが正しい質問かと思うのです。知識や技術だけでなく、知性や人間性の成長をめざす。経営は、稼ぐことだけでも、ビジョンを実現することだけでも、ないのです。経営は社員を成長させること、なんです。社員をコマとして人件費として、費用対効果という考えで使い倒すことではないのです。これが必要不可欠なんです。

今の時代では当たり前、と思われますが、まだまだそんなことはありませんね。直感的には7、8割の会社が独裁的・主従的です。そっちの方が簡単なんですもの。肩書きやオーナである「権力」を使って社員を奴隷的に扱う方が簡単ですもの。成長させようなんてとても難しいことなんです。でも、それに挑戦するのがリーダーですけれど。

5.つまり、会社とは?

だから、会社とは何する場?どんな場? との質問があるとしたら、それは、リーダーと仲間が一緒に「成長」する場、だと思うのです。成長させる経営をするのは必須です、リーダー自身も、仲間・社員に対しても。そう思うのでした。



読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_47)


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