見出し画像

採用後の「試用期間」。こんな期間は不要と思っていたが、真の必要性があった

ボクは、「試用期間」は必要ない、と思っていた。けど、心を改めました。

ーーーーーーー

一般的な会社には「試用期間」がある。なんで必要なの?

・面接で読み切れないケースもある
・採用したいのは事業部だけど面接は人事部。評価点に差異がありえる
・会社が大きくなると毎回、創業者や社長などの1人が面接できる訳もなく、欲しいキャラがバラつく
・面接をテキトーにこなし、感覚的に決めているケースも多い。だいたい猫の手も借りたくなって採用活動が始まり、本当に猫を採用してしまう
など

だから「試用期間」は必要。

ーーーーーーー

それに応募者側も「試用期間」があると、気楽に辞められる。
だから「試用期間」は必要。

ーーーーーーー

でも、ボクは、「試用期間」は冒頭の通り不要と思っていた。「試用期間」で一般的に見極めることは、面接でわかるし、応募者側もイヤなら別に「試用期間」と定義されなくても辞める。

ボクは面接をとても・とても・とても大切だと思い、じっくり時間をかけ、あれこれ確認する。ボクなりの質問票がある。学歴や経歴、資格、技術で判断もしない。過去より未来を感じたい。ボクを知ってもらい、ボクと働きたいとまずは思って貰う。

「試用期間」で別れ別れになった経験はない。たまたまかもしれないけれど、面接で感じたことが正しかった。。。

それに、辞めさせる可能性もある中で、他の社員と共に2ヶ月・3ヶ月も仕事してもらうことが非効率に思っていた。

ーーーーーーー

でも、心改め「試用期間」って大切だ、必要だ。
と思ったのです。なぜかとというと:

ーーーーーーー

「試用期間」とは:
会社のビジョンを繰り返し説明し、具体的事例も説明し、二者択一という難題の中でどっちを選択すべきか意志決定して実行し、そして、実際の仕事・実経験から、そのビジョンの追求が自分にあっているかを自己確認してもらう期間だ。

こんな主張に出会ったからなのです。

ーーーーーーー

ビジョンに心底こだわっている会社。だから、そのビジョンが合わないと感じたら、その期間で辞める自己判断をしてもらいたい。それは本人しかわからない。会社側は判断できない。だから、応募者本人がその判断をできるための見極め期間が「試用期間」。なお、違うと思ったら心地良く辞めてもらうためにも、「試用期間」で辞めたらボーナスが払われる。

逆転の発想。

ーーーーーーー

もちろん面接でもしっかりビジョンを説明するが、説明と実際の経験は異なる。

だって、多くの会社がビジョンにはテキトーだから、そのこだわり感が面接では想像できない。

多くの会社は、ビジョン・ミッション・バリュ-・フィロソフィー・パーパス・社是・理念などを文字化して、ホームページに美しく化粧し掲載してはいるけれど、これらのカタカナの意味は実際なんだかよくわからず、それにだいたい覚えていない。暗証できるひとはいない。カタカナの違いを自分の言葉で説明できるひとはいない。とりあえず現代はどこもやっているから自分達もやろう状態。こんな会社では、面接のビジョン説明と実際のビジョン追求に変わりはない。だって、実際には追求していないから。日々、気にする必要もない。

だけど、本気でビジョンに拘り、それに従って思考・行動している会社がどんな感じかは、面接での説明ではわかりきらない。実際の日々の思考・行動は大いに違う。想像外。

ーーーーーーー

大谷翔平選手がどんなビジョンのために日々行動しているかの説明を受けたとして、理解できて共感しますね。でも、実際に自分がそれを愚直に朝から晩まで毎日やってみるとなったら、どうでしょう、多くのひとが諦めます。

ーーーーーーー

そして、ビジョンを本当に大切にしこだわる会社が効果を発揮し、結果を残すのは、同時にビジョンという枠の中には”自由”があるから。ビジョンが効果を発揮するには自由がセット。もちろん自由は無秩序ではないし、放任ではないし、何でもあり、ではないけれど、極論すれば「ビジョンを守るならば、それに向かうならば、あとは自由」だからこそビジョンが意味を持つ。

だって、指示命令・主従関係・奴隷関係を押し進める会社ならばビジョンはそもそも不要。君主から降りてくる都度の指示命令に従属し奴隷のように従えばいいのだから。

ーーーーーーー

だから、「試用期間」とは、会社のビジョンが自分に本当にあっているのか、それと同居する自由に対して、自律・自立で思考し動き、責任を果たすチカラが自分にあるかを、自分自身で「試用期間」で見極めて欲しい期間、とのことなのだ。数ヶ月だけ大谷翔平選手になってみて、やり続けられるか確認してみて。

いや、自分はやっぱりサッカーだった。いや、自分は日本の地方リーグでいい、自分はコーチがいい、そう気づいたら辞めてね。ということなのだ。

こんな「試用期間」は素敵だし、ビジョナリーで自由闊達な会社には「試用期間」が必要ですね。


読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_21)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?