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ツキのない夜

瞬きの間に見逃さぬよう

大きく見開いた目が乾く

今にも涙は流れそうだった

見上げたままの首が痛む

それまで持ち堪えていた閃光が

パチリキラリと火花を散らして

燃え尽きた

あ、僕は願うのを止めた

一瞬の光に絶望したからじゃない

その星はもう誰かの願いを叶えたかもしれない

夜空は白んで表情を変えた

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