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元永定正、誕生100周年記念ショー

#sadamasamotonaga
#元永定正
誕生100年記念ショー@fergusmccaffrey

 日本のアーティストをコレクションするなら、何と言っても1954-1972年の日本の前衛グループであった具体のアーティストがいい選択になるでしょう。

 その具体のメンバーの一人である元永定正先生の誕生100周年を記念して、日本の色々なところで特別展示が開かれているが、ギャラリーの最初から日本の具体をアメリカに紹介し、具体が世界で認めらるにつれて、ギャラリーも一緒に成長したニューヨーク本店を持つFergus Mccaffrey(東京、表参道)で開かれている展示を訪問。


 今回の展示作品は、90年代の作品が中心で初期の漫画の要素や具体、NY時代の作風、その後の作風の要素が全部入っている。

 ギャラリーで、時代別の作品を本で見せてもらったが、やはり具体後の66-67年のNY時代の作品が一番よかった。逆に前衛的な動きが一つにフレームになっていた具体時代の作品は、ちょっと行きつまり感も感じる。

 この時代のアメリカでのみなぎっているエネルギーを全面に受けている感じ。純粋で、大胆で、鮮やかで、そしてシンプルで、創作熱に満ち溢れていて、時間が経った今でも鮮やかな今っぽさがすごかった。

 この時代のアメリカの現代アートって、言葉でまとめる以前の感覚で描いた感が時代を超える共感を呼ぶとも言えるかな。

 やはり日本も、アメリカもこの時代の現代アートがいいね。

 1年しか在住しなかった作家への影響がすごい。同時代、近い場所にいたバスキアからの影響もあったでしょう。ストリートで使っているスプレーを利用した作品もこの時期から現れる。


△、〇などの図形は、初期イラストレーションの要素。下部の流れる絵具は具体時代の要素に見える。 

 さて、今の流派をまとめる元気さも、評論的な動きも無い寂しい状況だが、戦後底まで落ちて、上がるしかなかった時代の創作エネルギーはすごい。やはり芸術は、頭でするのではなく感覚でするものだし、その方が普遍的なものへつながる気がする。また、古い言葉だけど、創作にはやはりハングリー精神が必要なのだ

※具体の作品をプライマリーで扱っているギャラリーは、Fergus Mccaffreyは、ベルギーに本社を置き、H.K. などにも支店がある Axelである。

※元永先生は、2013年グッゲンハイム美術館での展示を前に、急に亡くなった。亡くなる直前まで電話などで現地と作品展示の打ち合わせを精力的に行っていたそうだ。

2022年、M2ギャラリーでの展示作品


2022年、M2ギャラリーでの展示作品

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