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あけたらしろめさん 「シロとメロの世界のはなし展」 個展開催レポ

モノクロ画家、デザイナー、そして2児の父として、表情豊かな線で魅力的な絵やイラストを描く作家あけたらしろめさん。

かねてよりBNNのnoteにて連載していた漫画『シロとメロの世界のはなし 〜Orbis Pictus 2912〜』が、あらたな書(描)き下ろしを加えて書籍化しました🎉

書籍情報はこちら
カバーを広げると両面ポスターに


そして先月の9月23日〜29日、本書の刊行記念展&サイン会としまして「シロとメロの世界のはなし展」を開催しました。

しろめさん + BNN営業部 + ボランティアの方々により駆け抜けた1週間。今回はこちらの個展について振り返ってみたいと思います。


作品の世界観に浸れる広々とした空間 !

会場の外観

会場となったのは築地にあるホテル SPATIUM GINZA PONYさん。

なんとホテルのスタッフの方が以前からしろめさんのファンだったという経緯があり、今回全面的にご協力いただき、1階のフロアをほぼ丸々貸してくださりました!

1階にはカフェコーナーやギャラリーがあり、宿泊するお客さん以外でも時間によって自由に出入りできるスペースになっています。

この広いフロアのどこにいても作品が目に入るようになっていて(すごい作品数!)、しろめさんの描いた世界に飛び込むには充分な空間でした。

©️2024 Rakutaro


©️2024 Rakutaro


入口からはいってすぐのスペースでは、小さな作品やしろめさんが挿絵を手がけた書籍を並べていました。

©️2024 Rakutaro


落ち着いた照明の下、カウンターに座ってゆっくり書籍を眺めたり、気に入った作品を間近で見ながらお茶することも。

©️2024 Rakutaro
窓辺のネオンもかわいい!
©️2024 Rakutaro

ホテルの方のご好意で、期間限定のオリジナルステッカーも作ってもらえました!(入り口に立てかけられた大判ポスターも刷ってもらったりなど、本当に至れり尽くせり……) 

カフェで注文したコーヒーの容器には素敵なステッカーが!


原画がたくさん並ぶ中にあるひときわ大きな額入りの作品は、作品集に収録された絵がシルクスクリーンで刷られたものです。

©️2024 Rakutaro

原画は比較的小さなサイズでアナログで描かれていますが、モノクロという特性を活かすことで、こうしてさまざまなサイズの複製作品に展開できるそうです。

同じ絵でも、作品集で見るときと、大きなシルクスクリーン作品として眺めるときとでは、まったく印象が変わります。とってもおもしろいな〜〜

しろめさんの絵を使った「塗り絵」

奥にある展示室では、今回の書籍『シロとメロの世界のはなし Orbis Pictus 2912』に収録した全コマを展示! すべてのコマを繋げると、一枚の大きな絵になっているのです(作品集を買ってくださった方は気づいたかな?)

©️2024 Rakutaro

↑はその原画ですが、書籍に収録するにあたり、しろめさんがスキャンしたのちにデジタルで微調整しています。

お客さんの中にはその微妙な変化に気づいた方がいて、「本と少し違いますか?」と言われたときはびっくりしました。すごい、よく見られている……!

©️2024 Rakutaro

部屋の中央にあるのは塗り絵コーナー!

しろめさんからの要望で、本を制作する際に使用した校正用のゲラ(本の中面をふつうの紙に刷ったもの)をバサっと置いておいたのですが、これが予想以上に好評。

お子様はもちろん、大人のファンの方々も自由に塗り絵を楽しんでいました。

お客さんが塗ってくださったもの。めちゃくちゃ素敵

見る人の想像力によってひとつの世界が多様に色づいていくモノクロ絵の豊かさをしみじみと感じました。

本来捨てるはずのゲラってこんなふうに再利用できるのね!

ほかにも力作がたくさん!


新刊はすべて直筆サイン入り!


なんと今回の新刊、初版すべてに作家直筆サイン&シリアルナンバーが入っています。

「全部に手書きサインとシリアルナンバー入れてもらってもいいですか…?」という営業部の無茶なお願いを聞き入れてくださったしろめさん。

在廊中の一週間はご来場のファンの方と交流しつつ、あとの時間はひたすらサインを入れ続ける……というハードワーク。

隙を見てとにかくサインを入れるしろめさん
うしろで見張るパイちゃんがこわい

しかもしろめさん、ご来場の方にサインを入れる際はおひとりずつ「どのキャラが好きですか?好きなものはありますか?」と聞いてイラストを目の前で描いてくださっていました。

お話していると、気づくと世界にひとつだけの絵が!


購入していただいた作品、ひとつひとつの裏側にも絵を描かれていました
©️2024 Rakutaro


東京の次は北海道へ


大盛況のうちに終了した「シロとメロの世界のはなし展」。展示に観に来られた方に混ざって海外の観光客の方もいる、という状況がたびたびあり、築地という立地の特徴が感じられました。

素敵な空間をお貸しいただいたSPATIUM GINZA PONYさん、ご来場の皆さま、展示を影で支えてくださった方々、そしてサインを描いて描いて描きまくったしろめさん、本当にありがとうございました!

1日~2日のイベントはよくありますが、1週間作家さんと一緒に駆け抜けるイベントは、やはりあまり多くありません。
今回このようなかたちで新刊のプロモーションができたことがとても嬉しく、今後も色々な形で作家さんと関わることができれば、と思うのでした


…といっても、まだまだプロモーションは現在進行中でして、まさにいま、札幌にある書店 ヒシガタ文庫さん にて10月14日(祝・月)まで「シロとメロの世界のはなし展2」を開催しております!


東京も札幌も遠いよ〜!という方はぜひこちらから 

もちろんBNNストアでも、サイン&シリアルナンバー入り書籍をお求めいただけます。

一部の方には好評(?)の「BNNだより」も同封して発送いたします



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