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ネオコンの残党との最終戦争/感想

先日父から渡された一冊の本に実質2日間で目を通す必要があった。
ブックカバーがかけてある文庫ではないサイズの書籍。いざ開いてタイトルに目をやるとツヤのある黒い表紙に「ネオコンの残党との最終戦争 甦る米国の保守主義」というタイトルと共にサングラス姿のジョー・バイデン(大統領)の写真が挿してあった。筆者は渡辺惣樹という北米在住の日米近代史研究家、30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事しているらしい…

…ネオコン?バイデン??

恥ずかしながら、まったく中身を予想出来ずまま、とりあえず読んでみることにした。するとそこにはとんでもない事実(と思われる)が次々と記されていてよくも悪くも目から鱗が落ちた。政治に詳しい人にとってはもう周知の事実なのかもしれないけれども、私にとっては初めて知り得た事実(と思われる)であり、これが本当なのであれば私たちは誰かにとって都合のいい事実だけを見せられている可能性が高いということ、また誰かにとって都合の悪いことは検閲という形をもって言論の自由が無視されている可能性が高いということを今一度強く意識しなくてはならないのでは?と危機感を覚えた。

現在のアメリカ政権は2021年以来ジョー・バイデンが握っているが、本著ではこの選挙がいかに不正なものであるかを述べていた。息子ハンター・バイデン ラップトップコンピューター事件、投票してくれた死者に感謝するバイデンという風刺コラージュの存在、実はFBI工作員が暴徒化を故意に煽っていたらしい1月6日事件。この時期あまり熱心にテレビをみていたわけではないが、何も知らなかった私の目には傲慢な態度(に見えた)トランプと「そうではない」バイデンが映っていたように思う。(そこからどういう印象を得たかは察しの通りだろう…)

この選挙にはジョージ・ソロスやマーク・ザッカーバーグらが拠出した巨額の工作資金が多大な影響を与えている。これら仕掛けの原資は民主党を裏で操るという目的がある。

ところで、

一般人に先駆けて啓もうされた頭の良い人々(前衛)が愚かな大衆を指導する。前衛が設計した素晴らしき理想の社会に愚かな羊を導く。これが共産主義(レーニン主義)の主張である。彼らが最も嫌うのは言論の自由である。愚かな大衆に余計なことを考えさせてはならない。党の示す設計図にいかなる疑念も持ってはならない

ネオコンの残党との最終戦争 甦る米国の保守主義 P14

これはこの書物の冒頭に記載されていた文章だが、共産主義と言われてピンとこない人でもこの文章を読めば中身がわかると思う。どうだろう、そうだそうだ!と思うだろうか。

私はこの文章を読んでゾッとした。どう考えても「愚かな羊」側でしかないであろう自分。前衛と呼ばれる人々の示す設計図に疑念を持つことも許されずただ導かれるだなんて、(この書にあるように)まさに「悪魔の思想」「たちの悪い宗教」でしかない。

このような思想を支持する民主党(バイデン政権)は、全米の初等中等教育でこの亜種共産主義思想を教育するようコロナ禍を利用し予算付けまでしていたそうな。搾取する者とされる者、といった二分化を煽るような教育を現代で?と聞いて呆れてしまう。そのような主張の人間をトップに据えるため多額の金を出し、不正についての報道はさせないよう取り計らった人々も同じ思想であることは言うまでもない。

現代社会では信頼できるニュースはほとんどない。メディアのレポートには時に正確なものもある。しかし、正確な情報には、受け手による入念なスクリーニングのプロセスなくしてはたどり着けない。ほかの報道と比較し自身の「常識」や「知識」を総動員して正しさを判断しなくてはならない。多くの人が時間に限られた生活を送っているだけに、主要メディアの報じる(垂れ流す)ニュースを正しく取捨選択することは不可能に近い。
 テレビや新聞は偏向していると言い切ってよい。活字メディアもテレビも衰退産業である。それだけにスポンサーの意向に敏感である。例えば、現在進行形のコロナの病とワクチンの効果についてだが、米国の主要メディアは製薬会社に不利になる一切の情報を遮断した。その大きな理由は、ファイザー社の広告戦略に起因する。

ネオコンの残党との最終戦争 甦る米国の保守主義 P72

コロナ禍においてもう3年以上経つが、2022年10月11日ファイザー幹部が欧州議会に召喚され国際市場開発担当責任者であったジャニーン・スモールが証言した内容によればワクチンが市場投入される前の段階でワクチン接種で感染が防げるか否かの確認検査はなされていないという。

私の拙い記憶では、当時このよくわからないままに猛威を振るうウィルスに対してマスクをつけ、ワクチンを定期的に摂取することはマストであるかのように政府から案内されていたように思う。メディアでは政界の人間が医師の前に座って腕を差し出し、注射によりワクチンを接種しているところを幾度も目にした覚えがある。

だが英国でワクチン効果を正確に把握するために、接種者と非接種者別に区分した感染者数の追跡では、未接種者、二回接種者、三回接種者のすべての年齢層で未接種者の感染率が最も低い、というデータが出たらしい。(3回目接種が始まったころのデータではある)


ほかにも共和党の中に隠れ民主党(RINO)が紛れ込んでいる事実やジョージ・フロイドの死はフェンタニル常用によるものである可能性が高いと死体検案書に書かれていたこと(フェンタニル常用者の心臓は突然に止まるらしい)、トランプはネオコン思想とはむしろ無縁で彼の時代には戦争は一度も起きなかったこと、金正恩はトランプ政権時代にはミサイル発射を止めていたこと、バイデン政権下でのヴァルカンと呼ばれた人々はゼレンスキー政権によるロシア系住民の迫害を黙認・むしろ煽っていた可能性が高いこと、、そして何より主要メディアはこうした経緯を伝えず、「知らない」が故にその多くが「ロシアが悪い」としたこと、、すべてこの一冊に学んだ。驚愕だった。どこから手を付けていいかわからないくらい沢山疑問符が残るのに、メディアを信用できないとなればどうやって真実にたどり着けよう…

加えてヤフーニュースでは

総務省は4日、2023年版の「情報通信白書」を公表した。交流サイト(SNS)で表示される情報が運営企業によって選別されていることを認識している割合が日本は欧米や中国と比べ低かったと指摘。偏った情報で思想に影響を受ければ「社会の分断を誘引し、民主主義を危険にさらす」と警鐘を鳴らした。

SNS情報の偏りに警鐘 情報通信白書、日本で認識薄く(共同通信) - Yahoo!ニュース

とあった。

SNSでは自分に近い考えが表示されやすいということをよく知っている、またはどちらかといえば知っている、と答えた人の割合が

米国77.6% ドイツ71.1% 中国79.9% 

に対して 

日本38.1%


これは低すぎるのではないか。
そしてその38.1%にすら自分が含まれていないことを私は猛省しなければならない。

抑圧する者、される者という二分化。言論の自由を奪われ、さも自分がそう「選択」したかのような錯覚を起こさせる何者かによる取捨選択に、もっとアンテナを張らなければ…そう強く意識させられた一冊だった。

さて今日7月6日。新しい形のSNS、Threadsが予定より時間を前倒しで配信された。インスタグラムのツイッター競合アプリとして早くも話題のこのアプリ、運営元はザッカーバーグ率いるMetaである。

・・・・何を言いたいかは、想像にお任せしよう。

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