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ACL グループI 第4節 川崎F4-2パトゥムユナイテッド 手放しでは喜べない勝利

11/7(火)19:00から等々力陸上競技場で行われた、ACL グループI 第4節。川崎フロンターレvsBG パトゥム ユナイテッドFC。

結果、川崎Fは、 4-2 で勝利をあげた。

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川崎Fの先発メンバー。
GKソンリョン、DF登里、山村、ジェジエウ、山根、
MF脇坂、橘田、瀬古、FW家長、ダミアン、マルシーニョ
であった。

前半15分 川崎Fは、マルシーニョ選手が左サイドの相手陣深くから中央へカットイン。すると、ペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。
キッカーの脇坂選手は冷静にゴール左上へシュートを放つ。これがGKの逆を突き、先制ゴールを奪う。
前半33分 川崎Fのビルドアップの場面。チョンソンリョン選手が脇坂選手を狙ってパスを出すと、そのパスをチャナティップ選手がカット。ペナルティエリア手前でタイミングを計り、慌てて前に出てきたGKを冷静に確認。GKとブロックにきたDFのタイミングをうまくずらしてシュートを放つと、ネットを揺らす。
前半38分 川崎Fは、マルシーニョ選手が前線のLダミアン選手へ縦パスを差し込むと、Lダミアン選手がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。
キッカーの脇坂選手はゴール左へ低く抑えたシュートを放つ。これはGKに読まれるが、スピードが勝り、決まる。
前半41分 左サイドの高い位置で家長選手がボールを失うと、ダニーロアウベス選手は中央のチャナティップ選手へパスを出す。チャナティップ選手はペナルティエリア手前の中央から右足を振り抜くと、このシュートはジェジエウ選手に当たってコースが変わり、やや山なりの軌道を描いてGKの手を越え、見事にゴールイン。

前半終了。2-2と、同点で試合を折り返す

後半10分 川崎Fは、瀬古選手が右足を押さえて倒れこんでしまう。
オンフィールドレビューの結果、主審は判定を変更。アルバレス選手の瀬古選手に対するプレーは危険とみなされ、退場処分との判定が下る。
後半23分 川崎Fは、左CKを獲得。キッカーの脇坂選手が右足でクロスを供給すると、山村選手がGKの前に出て頭で合わせる。このヘディングシュートが決まり、ゴールネットを揺らす。
後半31分 41家長OUT→33宮代IN、9LダミアンOUT→18BゴミスIN
後半39分 23マルシーニョOUT→11小林IN、16瀬古OUT→6JシミッチIN
後半50分 14脇坂OUT→30瀬川IN
後半53分 川崎Fは、山根選手が右サイドの相手陣中央から左足のアウトサイドで技ありのパスをペナルティエリア内へ送る。宮代選手が抜け出し、体勢を崩しながらも右足で合わせると、ボールはゴールに吸い込まれる。

そのまま試合は進み、試合終了。4-2で川崎Fが勝利。

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マルシーニョのスピードは、ACLでも通用する

ACLを観ていて思う。
マルシーニョのスピードは、Jリーグだけでなく、少なくともACLで通用する。1本目のPK。マルシーニョ選手の速さで、ついつい足をかけてしまう相手選手。やはり、相手選手にとっては脅威でしかない。
そして今のマルシーニョ選手。キレッキレである。
この、状態をこの先も維持してほしい。ボクはそう思うのである。

脇坂選手の冷静なPK2本

PKのキッカー。いったい誰になるだろうとみていたら、ダミアン選手でもなく家長選手でもなく、脇坂選手であった。
はっきり言って、納得のゆくキッカーである。
家長選手も、ダミアン選手も、今シーズンPKを失敗する姿が目に焼き付いている。
なので、当然と言えば当然ではないだろうか。
そして、見事に2本のPKを決めた。
これからは、PK=脇坂選手にしてほしいと思った。

頼りになる男、山村選手

このゲームで、忘れてはいけないのは、やはり3点目を挙げた、山村選手である。いままでも、ピンチの時に点を入れてくれるのが、この山村選手だった。今まで、彼は、完全なレギュラーではない。けが人が出て、いつもはサブの彼が、先発メンバーで出るというパターンがほとんどである。
でも、目に見えた結果を出すことが、同選手にはある。それも、何とかここで点が欲しい、というときに決めてくれたりする。
本当に頼りになる選手である。あらためて感じた。

ソンリョン選手のポカミス、家長選手のボールロスト

ただ、このゲーム。手放しでは喜べない。

まず相手の1点目。ありえないソンリョン選手からのパス。
これは、今シーズン第1節の横浜FM戦でのデジャブである。
やはりあのプレーをされると、いくらフィールドの選手たちが頑張ってもたまらない。
はっきり言おう、この際、これを機に上福元選手に切り替えてゆくべきである。ソンリョン選手は、38歳。決して年齢ではないことは分かっているが、このようなベテランがレギュラーでゴールマウスを守っているのは、やはり疑問しか残らない。

そして、相手の2点目の家長選手のボールロスト。
ハーフウェイライン、味方のペナルティエリアに比較的近い位置でのロストは、当然相手の得点につながる可能性がある。
これも、自分の技術への過信ではないかと映像では見えてしまう。
やはり、家長選手を脅かすような存在が、川崎Fから出てこなければおかしいのである。

手放しでは喜べない勝利。
次へつなげてほしい。

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