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決定権を出すべき人格の話

何か、物事について自分の意見を聞かれたときのワタシの思考回路の話をします。こう、白米にしますか?それとも五穀米にしますか?というときは、悩まず白米がでてきますが、そういうはっきりした例じゃなくて、微妙なくせに結論を出さなくてはならないシリーズのやつ。

あなたがもし100人の村だったら
あれはたぶん少年ジャンプの「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」だったと思うのですが、主人公のマサルさんが、秘技 マサル会議 と言って、脳内で、大量の自分と会議をするわけです。

☆マサル会議
マサルの頭の中に住む 数人のマサル達が いろんな意見や ちょっとした小話などを言い合う状態。フィナーレには 総勢607人のマサル達による キャンディーやオンディーのつかみ取り大会等が行われる(らしい)

「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」より

ワタシの場合、100人でやるんですけども。例えば、マクドにする?サブウェイ行く?的な質問に「んんー。マクド」と答えると、まれに誰かに「んんー」って何だったの?と聞かれることがある。そうすると、素直に答えたりするんですけど。こう、ワタシの中の100人の村人さんに言わせると、95人がマクドがいいよって言っているのですが、健康を気にする5人がいいのか?と言っていてサブウェイを勧めてきた。でも5人のうち1人は、そんなに健康に左右される割にお前アホほどつけ麺食ってんな、とか言ってます。
…ていう回答をする、めんどくさい奴だったのです。当時。

MAGIシステム
その、マサル会議ですが、そっとアップデートされることになるのですが、アップデートのきっかけになったのが、MAGIシステムと言います。マギ。MAGIシステムはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に出てくるコンピュータシステムです。

MAGI(マギ)
NERV本部施設の(中略)スーパーコンピュータシステム。(中略)3つの独立したシステムによる合議制をとり、人間の持つジレンマを再現している。(中略)自身の科学者としての、母としての、女としての思考パターンが移植されておりそれぞれプログラムも異なっている。

Wikipediaより

マサル会議は100人。マギシステムは、3人。97人差。3人は、人格それぞれに意味があるから、考えを整理しやすくって重宝してます。
ワタシの場合の3人の人格は…

① 社会に出ている自分
② 父親としての自分
③ 男としての自分

これらが勝手に葛藤してくれる。父性ワタシは子ども目線。おとこワタシは自分勝手。社会派ワタシはわりとイイよイイよといいがち。2:1、3:0 いずれかの票になる。

① 社会に出ている自分の意見
気にするのは会社とか、ルールとかね、税金がどうとか、社会に関するお話を気にする人格。重きを置くのは自己より他、といった感じでしょうか。人の目を気にする意見というか。

② 父親としての自分
気にするのは子供の目ですね。次の世代を見るとか、未来を考えるとか。もしかしたら究極は「子に恨まれんとも孫の世のため」という感じなのかもしれない。そんな視点。

③ 男としての自分
ザ☆自分ですね。ワタシの意見。しがらみを気にしない。個の意見を言う人格。おなかがすいたら食べればいいのだ。という人。


例えば、ある人の課題は「なんだか仕事を休んでしまう」ことだという。それは悪いことだとわかっているよう。なるほど。では、それでもやっちゃううのはナゼですか、”父親としての意見”ですかと問うと、父親としてではないという。「逃げちゃダメだ」と教えているもの、と。なるほど。で、聞くと、意外にも、”社会に出ている自分の意見”だという。”男として”の自分もだ、という。父親としての自分は会社に行けと言っているのに、社会に出ている自分と、男としての自分が、「これでいいのか」「ここでいいのか」と問いてくるらしい。葛藤するんですって、なんかそうすると、仕事を休んでしまうという。

と、このように、相手の気持ちを聞くときでも、自分の気持ちを表現するときでも、3人の人格がそれぞれちゃんと役割を持っていて、3人の人格で結論が出せる。迷っても、どの立場の人がなんで悩んでいるのか、そのジレンマを言葉にしやすいと思っています。

まとめ
もめごととか、調停的な話とか、まぁ普段の生活でもそうですけども、視点・立ち位置をいくつかの角度から俯瞰してみてみるというのが大切で、ワタシはこんな感じで考えをまとめていたりします。という話を紹介してみました。

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