5月が1年で一番素敵な月だ
私が寝ているベットの脇には窓があって、朝日が入るようにいつも薄いカーテンを引いている。そのカーテン越しに星の光が見えた。カーテンの裏から空を覗いた。広い大地に寝っ転がって星をみているようだった。
この先には常に膨張している宇宙があることを、大人になって忘れていた。
世界の大きさに飲み込まれそうになるのと同時に包まれているような暖かさを感じた。
絶望と暖かさが同時に存在する刹那的な美しさは、うまくいかないときにだけ感じられる特権だと思う。宝石はいろんな角度から美しさを楽しめるように、どんな感情からも世界は違う輝きを魅せるのかもしれない。
ある日、月が明るくて眠れなかった。光の消えない都会は、常に光り続ける太陽とそれを証明する月に憧れているのかもしれない。
私は1年で最も心地よい気温と天候で、夜には星と月を目一杯感じられる5月が大好きだ。
こんなご時世でも皆と分かち合うことのできる、
宇宙と5月を祝福したい。
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