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草間彌生×LouisVuitton コラボーレションがとにかく凄い

LouisVuittonの草間彌生コラボモデルのリリースに伴う各種キャンペーンの実施がすごい

ルイ・ヴィトンが草間さんとのコラボ商品を展開するのに合わせた企画が兎に角色々話題で凄いです。おそらく後世のマーケッターが語り継ぐべき今世紀最も成功したキャンペーンの1つとなるでしょう。その歴史的瞬間に我々はいると言っても過言ではないです。

まずはSNS上で話題なのは巨大な草間彌生オブジェによるインスタレーション。物凄いインパクトですが、もはやゴジラにしか見えない中、よくまぁ草間彌生さんがOKしたな・・・と思うかつてない企画です。
小さい子供だともはやトラウマ級です。

ロンドンのHarrodsはこんな感じ↓

Harrods going mad for the Louis Vuitton and Yayoi Kusama collaboration
                                                 -@shipsandpigs Exhibition Designer.

海外からのコメントはこんな感じ↑ madだよと(笑)

遠くから見ると

スマホだと写真が出ないのでこちら写真を直貼り…デカい…

動画はこちら

さらに、Parisでも草間彌生にVuittonの店舗が襲われています。本当にゴジラです。

とまぁ、このインスタレーションのキャンペーンは相当な話題な訳ですが、
個人的にはこれらのディスプレイ企画程は話題になっていないですが、デジタルの企画も引けを取らず秀逸です

デジタル企画

その中心になるのは特設サイトですが、これがまず素晴らしい

SPもPCのデザイン↓

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/lvxyayoikusama

サイトの構成やデザインが秀逸なのは当然として、草間彌生×LouisVuittonで実現したかった事の世界観がきちんと一貫性をもって表現されている
商品ページではカラフルなドットが画面に流れる細部なこだわりもGOODな訳です。

画面の操作によってカラードットが流れます。細かいギミックですが世界観の統一にあたり、こういうの大事です。

世界を草間化する

ー草間彌生ならではのモチーフから着想を得たフィルターを使って、体験する彼女の目を通した世界──
というコンセプトで繰り広げられる、仮想空間ライクなデジタル施策
その1つがインスタグラムの草間フィルター
写真撮影すると、ドット柄と一緒に撮影できます。
まあさに草間彌生の目を体験できる。中々恐ろしい企画です。

東京都庁をこのフィルターで撮影してみた。
凄いのが、手前のものと遠くのものの間にドットが来るようエフェクトがかかります

その他、ミニゲームなんかもあったりデジタルの中でも存分に草間ワールドを楽しめます。

キャンペーンに必要な事

この草間彌生×LouisVuittonの壮大なキャンペーンはお金が掛けられるからもちろんここまでやれる訳ですが、金額の大小に寄らないキャンペーンの極意がここに詰まっています。
それは
①キャンペーンにおけるセンターピンを確定される
②のセンターピンに対する一貫した施策展開を徹底する
③世界を共有する

という3点で、①は間違いなく前述の「世界を草間化する」
この設定テーマを見つけた時点でもはやこのキャンペーンは成功しかない訳ですが、とにかく広告やキャンペーンにおける”秀逸なテーマ”を生み出す事が重要です。
さらにに②のポイントとして、オンラインもオフラインでも、そのテーマを全施策で徹底しつくした所がキャンペーンのお手本と言える点です。
割とこの一貫性がなく世界観が途切れるキャンペーンも多い訳ですが、この規模で全チャネルに対して統合的なマーケティングを行える事は本当に素晴らしいです。
最後に③としてその世界観を屋外のインスタレーションやインスタフィルター等でユーザーと共有し、ユーザーが自分ごとに出来る仕掛けがしっかり設計されている事等が成功の要因に挙げられるかと思います。

もちろん商品が素晴らしい事は前提。
このメンズ向けコレクションは秀逸。素直に欲しい。

最後に

と言う事で、今世紀最大のキャンペーン級ともいえるVuittonの草間彌生コラボ。心から感動をしつつ、マーケッターにとって多くの学びが多いケーススタディとして更に研究を深めていければと強く感じた事例でした。

各店舗で自分の携帯を草間彌生と一体化できるスマホ用壁紙のダウンロードが出来るようです。この辺も店舗誘客やO2O施策についてもぬかりがない。流石です。皆様も良かったらダウンロードしてみてください…

【筆者】
数多くの大手企業のデジタルパートナーである
(株)コネクティの代表取締役社長 服部恭之


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