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茨の小径

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2019年7月の記事一覧

花を買う

花を買う

ついにお花(切り花)を買った。
初めてだから、とお店で1番安かった130円くらいのピンクのガーベラを一本。
安いからという理由で手に取ったのだけど、飾ってみるととてもかわいい。

ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」「崇高美」らしい。
崇高美!
偶然にも私(の、理想)にぴったりな花を手に取ってしまったみたい。

家が荒れていて置き場所がないので、キッチンの流し台付近に置く。生活感の溢れる全く素敵では

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オフィスカジュアルって

オフィスカジュアルって

可愛くないよね。絶対に着たくないと思います。私は今のところ、IT企業で技術者をやるので(技術、ないのにね)ばっちり可愛いフリフリで行ってやろうと思います。

もしそれが許されないのなら、かっこよくてピシッとしたスーツ。誰にも文句のつけようがないフォーマル・ウェアかつ、美しくトラディショナルな洋服。社会的に女性で着ている人は少ないようで不満です。

今月の振り返り。

今月の振り返り。

今月ももう25日なので、振り返り。

7月前半は(今も継続中だけど)なんとなく、ブログやエッセイを読む気分が高まっていた。二階堂奥歯『八本足の蝶』、伊藤計劃『第弐位相』なんかが楽しい。本なら桜庭一樹『小説という毒を浴びる』、森茉莉『贅沢貧乏』、美輪明宏『天声美語』。頭の中をきちんと文章化できる人が、好きなものやことについて書いたものを読むのは面白い。ダイレクトに世界の広がる感じ、知らなかったキラキ

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今週の買い物日記

今週の買い物日記

・中原淳一レターセット
・森永 純ココア
・木製ミニ本棚×2

家の中に素敵じゃないものはあふれんばかりにあるけれど、少しずつ素敵なものを増やしていって新陳代謝することで素敵なものしかないお部屋に作り変えられるような気がする。

木製ミニ本棚は文庫本が10-15冊程度入る幅、村上春樹版『グレート・ギャツビー』や『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がちょうど収まるくらいの高さの、流行りの塗装されていない

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犠牲の上に成り立つものは美しい   ・『昼顔〜平日午後3時の恋人たち』をみて

犠牲の上に成り立つものは美しい   ・『昼顔〜平日午後3時の恋人たち』をみて

今更ながら『昼顔』ドラマ版と映画版を全て観た。特にりかこさんと加藤の恋は貴婦人と貧しい夢追い人って陳腐な設定ながらも美しい(吉瀬美智子さんと北村一輝さんが美しかったせいもあると思うけど)。結局罪の恋は甘美なのだ。

のりこや姑、映画版のオーナーの、愛する人を奪われた側の目線が入るところが面白い。ここで視聴者は冷や水をかけられる…というか、「そんな素敵なもんじゃないよこの恋は〜」と突きつけられる。そ

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自由に美は宿らない

自由に美は宿らない

わたしの選ぶ男のコ、どうやら「やめた方がいい」ような人が多いらしい。あなたのためにならない、と人は言う。あなたの自由を抑圧するような男はダメなのだと。

わたしは敢えて抑圧されたいのだ。束縛されたいのだ。自分で自分を縛れない、我慢を知らない哀れな人間には外部が必要だ。

道徳と倫理があるからこそデカダンスは光りかがやく。それらは結局のところ私たちにとって無くてはならないものなのだ。さらに言うならむ

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自意識と装い

自意識と装い

人々の多様性を礼賛する風潮の結果、ロリィタファッションは今や街の風景の一部になった。もう着ていても人目を惹かない、普遍的なものに。ロリィタ、とはまた違うかもしれないが、私の働くカフェエの制服はロリィタ"風"のとても可愛らしいものなのだけど堂々と外に着ていってもなんの人目も浴びないし、友人はOzzOnで購入した素敵で派手な中華風ワンピースを着ているが、心無い目線や言動を浴びたことはない。

当時のロ

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