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カラフルな和ストローが描く、エコで優しい世界

小学生の頃、かわいい鉛筆を集めるのが好きだった。「キティちゃん」や「ゴロピカドン」などサンリオのキャラクターものから、香りのついたもの、水玉やイチゴなどかわいい柄のついたものなどなど…、新しい鉛筆を手にしてはワクワクしていたのを覚えている。

大人になってから鉛筆を使う機会も少なくなり、夢中になって何かを集めるということも無くなってしまったが、ひさしぶりに子供のようにワクワクしてしまう「ストロー」を見つけてしまったのだ。

陶磁器製の「MYSTRO(マイストロ)」である。岐阜県にある食器卸メーカー(株)カネスが発売している商品だが、岐阜といえば美濃焼の産地として有名な所だ。

このMYSTROも美濃焼でできており、絵柄も豊富で35種類ほどラインナップされている。陶磁器ならではの質感と、ノスタルジックな絵柄がみごとにマッチした素敵なデザインだ。

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                   <画像引用元:MYSTRO公式HP>

しかし、陶磁器製のストローというのは初めて聞く。巷で売られているエコストローのほとんどは、アルミやステンレス製だったりする。「陶磁器」と「ストロー」はどのようにして結びついたのか。

それは、美濃焼の特徴にあるのかもしれない。美濃焼の歴史は古く、奈良時代に始まりをもっている。長い歴史をもつ美濃焼の特徴は「その時代の趣向に合うように技術が進化してきた」こと。他の陶磁器と違って、絵柄や質感にこれといった特徴は無いが、歴史の中で培われてきた高い技術がある。

最近はSDGsの影響もあってか、社会や環境問題をあつかうニュースや記事を目にすることが多くなった。ストローに関していえば、プラスチックによる海洋汚染が懸念され、スターバックスでも紙ストローでの商品提供が始まっている。

このような時代のニーズから、洗って繰り返しつかえる陶磁器製のストロー「MYSTRO」は誕生したのだろう。現在公式ホームページでは、環境に優しい陶磁器製ストローの普及活動として「MYSTRO® GO」の取り組みが紹介されている。

これは、MYSTROを持参してカフェや飲食店を利用すると、割引などさまざまな特典が受けられるサービスだ。利用できる店舗や地域が限られているが、MYSTROをもつことで環境に配慮しながら、なおかつ飲食時にサービスも受けられる。一石二鳥な取り組みである。

さて、MYSTROを実際に購入して使ってみた感想だが、アイスコーヒーを飲むのが以前にも増して楽しくなった。カラフルでいてどこか温かみのある絵柄も素敵だし、かき回した時に氷とストローがぶつかるやわらかな音も風情があってよいのだ。これも、陶磁器ならではの特徴だと思う。

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環境のためにと息巻いて取り組みすると、どこか疲れが生じてしまいそうだけれど、これなら楽しみつつも環境に配慮することができる。日本の伝統技術で環境問題に貢献する、MYSTROはとても素敵なアイデアだと思う。


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