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陶芸から感じるマインドフルネス~夏至の日~


一か月半前に制作した陶芸の作品が届いた。


大学の授業で作業の工程を習い、

それ以前にも以降にも、旅先で陶芸に取り組んだりしていた。

工程はというと

粘土を成形する➔乾燥させる➔素焼きをする➔釉薬をかける➔本焼きをする

という具合。


陶芸で使う粘土は、ひんやりと冷たく、乾燥を避けるために随時水を継ぎ足しながら滑らかな触感を維持しなければならない。

それを念頭に置き、高さをだしていくように粘土を上へ上へと伸ばしていく。
その後は、厚みの加減をするために、圧をかけながら徐々に薄く伸ばしていく。

土を触っている時間は、

自分と土(自然のもの)が肌に溶け込み、繋がっている感覚に陥る。

そして、慎重に土を伸ばして成形しなければ、
自動轆轤(ろくろ)を使った作品は、一瞬で潰れてしまう。だから、丁寧に丁寧に、呼吸をするのを忘れるくらい集中する。


ラーメンどんぶりを目指して作った器は、小鉢になった。成型時から一回りくらいは小さくなる、というのは想定内だけれど。

それでも器の重みは、自分の手をかけた分だけ重く感じる。



そうやって、特別でない日常の中でも、感覚を感じていく毎日。


これぞ、マインドフルネス。


この時間がとてつもなく必要だということに、自分自身へのケア(作業療法)をもって、実感する。


雑念が自分の心を惑わすことのないように、
自分の感覚を信じることだ。


それは、人から何かを言われても、人の忠告を聞かない、ということではなく、自分にとって重要なことなのか、違うのか、事実なのか、事実ではないのか、をしっかりと分けること。


自分の目で見たもの、聞いた事、感じたもの、触ったもの、起きた事、それだけが真実だということ。
自分軸を持つ、ということ。




この、没頭した時間を過ごした後の晴れ晴れとした気持ち。これも、積み重ねていく。

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