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#アブルッツォ
イタリアの秘境を行く #6 アブルッツォ編 いつかのチーズとの再会
チーズおじさんと小さなトランスマンツァ行き先の手がかりのなかったアブルッツォで、突如思い出した顔があった。ピエモンテ州のブラで隔年で行われる「チーズ祭り」(イタリアだけでなく、世界中のチーズや生産者が集まる)で2004年に会った牧羊家でチーズ生産者のグレゴリオ・ロトロだ。今回改めて調べるまで名前も覚えていなかったのに、彼の大きな身体とお腹、ちょこんと被ったニット帽に強面、そして衝撃的に美味なチー
イタリアの秘境を行く #4 アブルッツォ編 新星たちのワイナリー
トレッビアーノ・タブルッツォの歴史ある土地で/ティベリオ日本から出発する直前も直前に、インポーターのラシーヌさんを通じてコンタクトを取ってもらったのが、ワイナリー<TIBERIO>ティベリオだった。ラシーヌの代表、合田泰子さんの推薦で、女性醸造家というのも興味惹かれた。海辺の都市、ペスカーラから23マイル、アブルッツォの人々にとっての聖なる山、グランサッソとマイエラ山麓にあり、標高350mの丘陵
イタリアの秘境を行く #3 アブルッツォ編 巨匠のワイン
エミディオ・ぺぺという伝説 。情報の少ないアブルッツォ州で、ワールドワイドに有名なのがトレッビアーノとモンテプルチアーノいう土着ブドウ品種のワインで名声を得たワイナリー、エミディオ・ぺぺ、ジャンニ・マッシャレッリ、ヴァレンティーニ。ワイン好きであれば一度は飲んでみたい銘柄であるのは間違いない。
数年前にマルケ州を訪れ、あともう少しで隣のアブルッツォという州境にいた。その時に、エミディオ・ぺぺは
イタリアの秘境を行く#2 アブルッツォ編 念願のアロスティチーニ(羊の串焼き)
父の料理、アロスティチーニ。ドライバーをお願いしていたアレッシオの入院というアクシデントで、私たちは彼のファミリー一丸のサポートを受けることになった。彼らの家族が経営するファットリア・ディ・トゥッリオhttp://www.fattoriaditullio.it/では、自社の農産加工物の販売の他、女性陣による料理教室も行っており、妻のマニュエラとマンマから、私たちはキタッラというギターの弦のような
イタリアの秘境を行く #1 アブルッツォ編 ロレート・アプルティーノ村
秘境が秘境であるということどこかに旅に行く時、行きたい場所がいくつかあって、そこを基点に線を繋ぐように旅を組み立てることが多い。でも、今回は様子が違った。行こうと思ったのはコロナ禍の少し前で、漠然とアブルッツォに行ってみたいという気持ちが先にあったものの、具体的にここというのはなかったのだ。きっかけは、おそらく雑誌の記事でみた、トラスマンツァという家畜を大々的に大移動させる習慣がアブルッツォに