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たぬきの日記
2019年4月17日 21:58
梨木香歩 ｢エンジェル エンジェル エンジェル｣これは熱帯魚をめぐるかすかな・聖なる・狂気のおなはし。この本は梨木さんの小説の中でも比較的有名な一編。昔読んだのをうっすらと思い出して、久しぶりに読み返した。再読すると新しい発見はあるものである。タイトルの通り、物語では天使や聖書にまつわる場面がたくさん登場する。小さい頃は天使のようだと言われていたコウコ、その祖母が子供のころにツネから貰っ
2018年11月5日 18:01
柴崎友香｢寝ても覚めても｣この小説は、主人公朝子が大阪で一風変わった自由人、麦に恋をするところからはじまる。二人は恋に落ちて付き合い始めるが、自由人の麦は唐突にいなくなってはふらっと戻ってくるような日々。親友にも関係を心配される矢先、案の定、麦は中国へ行ったままある日突然姿を消してしまう。失意に暮れる朝子だったが、二年ののち、東京へ引っ越すことにする。ウニミラクル(この名前のダサさも最高であ
