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16期目の孤独な経営者。 https://www.keiei-japan.com/

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最近の記事

成功への道「自己理解と小さな経験の積み重ね」

「プラス思考」や「ポジティブ思考」と呼ばれる思考法は、適切に活用しなければ危険な道具となり得る。 特にビジネスにおいては、プラス思考を慎重に用いるべきであり、その乱用は厳に戒めるべきだ。 まず第一に、自分自身の器や特性を深く理解することが重要である。 この理解を基に、中長期的な視野で少しずつコンフォートゾーンを押し広げていくことが、経営者としての成長には不可欠である。 人間的成長というものは急激に進むものではなく、また常に右肩上がりで進展するわけではない。 成長の過程では

    • 経営者の覚悟と死生観「諸行無常の真理を見据えて」

      「諸行無常」という言葉がある。 誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。 簡単に言えば「物事は常に変化し一定ではない」という意味だ。 役職や肩書、組織構成、人間関係、家族、さらには健康状態さえも変わりゆくものであり、誰もが必ず死を迎える。 この現実を受け入れ、覚悟を持つことが、経営者には求められる。 究極的には、死生観を持って生きることが重要なのだ。 平家物語の冒頭にある言葉が、この真理をよく表している。 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理

      • 経営の先にある真の幸せを求めて「50歳の自己再考」

        もうすぐ50歳を迎え、今後の生き方を改める時期にさしかかったと感じている。 40代の半ばくらいまでは、漠然と未来に時間的ゆとりがあると思っていたため、一人ですごしたり飲みに行ったりしても、なんとなく気分よく過ごすことができた。 それは時間的ゆとりからくる将来への希望が有ったからだろう。 しかし、今はそうは思えなくなった。 人生の終盤に向けて、物事や出来事の方向性や捉え方を根本から変えていかないと、無駄で空虚な時間を過ごすことになるだろう。 他人から見れば、私は幸せ者に映って

        • 経営者の視点と決断「孤独を乗り越え未来を切り拓く」

          経営者は、空間的および時間的な視点を考慮し問題解決策や経営方針を見定めなければならないと、日々つくづく実感しています。 目の前の問題を解決する際には、その対策が組織全体にどのような間接的影響を及ぼすかを慎重に考慮しなければなりません。 また、大小問わずどのような決断を下す際にも、その決断が中長期的にどの部分にどのように影響をもたらす可能性があるかを見極める必要があります。 単に今この瞬間、この場所、そして従業員の気持ちが改善されれば良いというわけではなく、総合的な長中期的視点

        成功への道「自己理解と小さな経験の積み重ね」

          経営者に秘書やアシスタントは必要なのか?

          経営者として、私は日々あらゆる面で多忙を極め、慌ただしい毎日を送っています。 しかし、その忙しさを理由に日常業務に勤しむ社員たちに手伝ってもらうわけにはいきません。 私の業務内容は社員たちの業務とは性質が異なり、相容れない部分が多々あります。 現場にかかわる役員メンバーは、社員たちと連携しながら日常の業務をこなしてくれています。 もちろん、それは非常に大変なことであり、彼らの努力と献身には深く感謝しています。 しかしながら、そのような連携プレーを見ていると、時折羨ましく感じ

          経営者に秘書やアシスタントは必要なのか?

          経営者としての成功と人間としての豊かさ「真の幸せを求めて」

          現在苦境に立たされている経営者は、自身の生き方や価値観を見つめ直すことが大切かもしれません。 特に、富や権力の追求だけを人生の目標としてきた場合、その先に本当に満足や幸福があるのかを問う必要があります。 経営者としての成功や財を築くことは重要なことです。 しかし、それが人生の全てであると信じて突き進んできた結果、何か大切なものを見失ってはいないでしょうか。 例えば、家族や友人との時間、自分の趣味の時間や健康、そして自己の内面的な成長など、これらは数字や地位では測れない価値を

          経営者としての成功と人間としての豊かさ「真の幸せを求めて」

          成長の鍵「経験と挑戦の重要性」

          野球、水泳、ギター、ピアノ、自転車など、どの分野においても、フォームや技術を本やインターネットで調べているだけでは、上達することはありません。 実際に経験し、身体で覚えることが必要です。 たとえ恐怖を感じても水に入り、たとえ下手でも鍵盤を叩き、転んでも何度も自転車に乗り続けなければなりません。 努力と実践を通じて、少しずつスキルが向上していくのです。 社長業もまったく同じです。 最初から完璧にできる人などいません。 誰もが失敗を重ね、ときには恥をかきながらも、その経験を積み

          成長の鍵「経験と挑戦の重要性」

          経営者の孤独と語り合いの場

          中小企業の経営者として、気軽に立ち寄れる飲み屋やカフェがあればいいのにと、いつも思いますが、現実にはなかなかそういった場所は見つかりません。 普通のバーやカフェ、立ち飲み屋に行っても、仕事の話をすると、なんとなく距離を置かれる感じがして寂しくなります。 一方で、職業を隠して会話を続けると、率直な会話ができない上に、何者かわからない小さな不信感を抱かれながら接することになり、結局、私も相手も楽しくありません。 経営者って孤独なんだなとつくづく実感する瞬間です。 でも、もし

          経営者の孤独と語り合いの場

          中小企業経営者としての人材育成の重要性

          中小企業の現実として、経営者である私よりも優秀な人材が入ってくることは稀だと感じています。 優秀な人材は、どうしてもより大きな会社、知名度の高い会社、待遇の良い会社を選びます。 だからこそ、私たち中小企業の経営者は、人材を育てる責任があるのです。 日々の業務を通じて社員たちが成長し、少しずつ組織の総合的な能力が高まるにつれ、経営者である私自身も向上していく必要があります。 その結果、会社の成長に見合ったレベルの人材が加わり、時には新陳代謝を経て、会社全体の底上げに繋がってい

          中小企業経営者としての人材育成の重要性

          保証協会付融資とプロパー融資の違いと信頼度

          企業が銀行から資金調達をする際「保証協会付融資」と「プロパー融資」という選択肢があります。 それぞれの特徴と銀行からの信頼度の違いについて簡潔に説明します。 保証協会付融資 保証協会付融資は、信用保証協会が融資を保証する仕組みです。 これにより銀行のリスクが減少し、審査が緩くなります。 スタートアップや中小企業にとって、初めての融資でも通りやすくなる有利な制度です。 プロパー融資 プロパー融資は、銀行が直接リスクを負って貸し出す融資です。 保証協会の助けがないため、審

          保証協会付融資とプロパー融資の違いと信頼度

          人材確保のため就職希望者を増やす果敢な取り組み

          今朝の新聞記事で、引越し業界における高校生の新卒採用活動に関する記事を目にした。 引越し業界では、就職を希望する学生が少ないため、人材不足が深刻化しており、各企業は採用活動に工夫を凝らす必要に迫られているとのことだ。 アート引越センターは、就職希望者を増やす取り組みとして、2024年春に入社した高卒社員から、運転免許取得にかかる費用43万円を企業側が全額補助することとした。 各企業は人材確保のために他社との差別化を図り、そのうえ人材の流出を防ぐために防衛的な賃上げも余儀な

          人材確保のため就職希望者を増やす果敢な取り組み

          経営者の未来「引退への準備と孤独の美学」

          経営者は、いつかは会社を手放す時が訪れる。 その時が10年後か15年後かはわからないが、若いうちに準備をしておくことが大切だ。 私は40代後半の独身で、若くして結婚と離婚を経験し、その後起業した。 この経験が原動力となり、現在の道を歩んでいる。 あと10年頑張って60歳で引退し、一人ひっそりと生きることを目指している。 人生は諸行無常であり、人は必ず死を迎える。 だからこそ、前向きな孤独の中で生きることが必要だ。 会社を手放す未来に向け、計画と強い意志を持って取り組むこと

          経営者の未来「引退への準備と孤独の美学」

          経営における重要な指針「8つの心得」

          人生における道しるべ 私は、経営者として、そして一人の人間として、以下の8つの指針を掲げる決意をしました。 これらの指針は、私の日常生活や仕事において道しるべとなり、成長と成功への道を示してくれます。 私自身がこれらを完璧に遂行できているとは思っておりません。 こうなれるよう日々精進している身です。 ① 常に死を想い生きる 「Memento Mori(死を忘れるな)」という言葉を胸に刻み、毎日を大切に生きています。 人生は有限であり、いつ終わるか分からないことを自覚する

          経営における重要な指針「8つの心得」