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病気と私


鬱病と診断されてから1年が経った。

あっという間だったね。


鬱病と診断されるまでのこと、
今でもずっと覚えている。

あの時の私は
毎日希死念慮と闘っていて
毎日重い身体を引き摺ってまで
大学に行っていた。


今はどうかと言われれば
そんなに変わっていない。

薬の量も診察を受ける度に
少しずつ増えてきている。


眠る度に変な夢、怖い夢を見るし
今日なんて自殺未遂する夢を見た。


死にたい気持ちも
無くなるなんてことはなくて、
死にたいと思うことが普通だと感じている。

だからか死にたいと思わなかった
ちょっと調子の良い日は
異常だと思うようになり、

死にたいと思わなきゃと
必死になって頭の中で
死にたいと思う理由を探すようになった。


数ヶ月前、
しばらく動かしていなかった垢を
闘病垢として使い始めた。

でも闘病じゃない気がするなと
使っていくうちに思った。


そもそも死にたいのだから
病気を治したいだなんて思うわけがない。

病気と闘うよりも
病気に殺られてしまっている、の方が
意味的には強いと思う。


精神疾患は治るという概念が無い。

治る、じゃなくて、寛解という言葉を使う。


だから寛解に向けて
治そうと前向きに闘病している人たちが
私には輝いて見える。

私とは真逆の存在。



この病気とは
いつまで付き合っていくんだろう。

鬱病になって
良かったことなんて1つも無い。

あるとするなら、
家族が優しくなったことくらい。


死ぬまで付き合わないといけないのなら
とっとと早く死んでしまった方が
良いんじゃないか。

重くて動かない身体、
歪んでしまった思考、

前が見えない未来、
こんな私に生きる資格なんてない。


同年齢の人たちが
就職で忙しくしている中、

私は病気を理由に、いや、言い訳にして
何もしていない。

たまに就職のことを聞かれると
何もしていない自分を恥じて
余計に死にたくなってしまう。



20歳になる前に死ぬつもりだったのに。

20歳になる前に死んでおけば
今頃病気が発覚しないまま死ねただろうし、
就職関係で死にたい思いもせずに
済んだだろうに。



死にたい。

薬を飲んでいても
歪んだ思考は歪んだままだ。



光の見えない真っ暗闇で
1年が経った今も
病気に飲み込まれている。


早く死ねたらいいのにね。


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