わたしにとって、働くとは

数年前まで、わたしにとっての「働く」とは、ある程度身分が保証された仕事のもと、役職につくことなど上を目指して、どんな分野でもバリバリ仕事をこなすこと、でした。

きちんとしたところに勤めて、安定した生活する。土日休みは絶対。

きれいなオフィスで、決められた時間どおりに仕事をする。休みもきちんととる。

恵まれた福利厚生の恩恵もしっかり受けて、子どもができてからも働き続ける。

いろいろな部署を回って、多方面の知識を身につけて、職場を支える人になる。ゆくゆくは出世して、役職付きとして仕事を采配する。


地元の小さな会社に勤めながら勉強して転職活動をしたのも、そういったビジョンがあったから。
それが幸せなのだと、自分が目指すべき姿だと信じて疑っていませんでした。


憧れた立場で働き始めてみて、5年と半年。
その間に、「働く」ことについて大きく価値観が変わっていきました。正確に言うと、じぶんの本当の価値観や気持ちに、ようやく気づいたのです。

◎気づいたこと

わたしは別にバリバリ働くOLになりたいわけじゃなかったし、実は役職にもあまり興味がなかったこと。

ただそこに勤めている身分が欲しかっただけで、その仕事がしたいわけではなかったこと。

他人から「すごい」って言われたいだけだったこと。他人目線で仕事を決めていたこと。

大学生時の就活がうまくいかなかったから、それを取り戻したいだけだったこと。

気にしいなわたしが、人数の多い組織で、神経をすり減らしながら働くのは向いていなかったこと。

いろいろな部署を経験するより、一つのことを極めるほうが好きだったこと。

環境が大きく変わることが苦手なわたしに、異動が多い今の職場は合わなかったこと。

仕事を選ぶにあたって、身分や立場、条件などを意識しすぎて、「心からやりたいことかどうか」「楽しいかどうか」という基準がすっかり抜け落ちていたこと。


幸せだと信じて疑わなかった働き方は、私には合っていなかったことを、この5年半で知りました。

働きながら、働くことについて考えた5年半は、自分の価値観や将来のビジョン、どう生きたいかが洗い出されていくような日々でした。

そのなかで新しく知った自分の気持ちは、「もっと楽しく、ポジティブに働きたい」ということです。


◎楽しく、ポジティブに働く

それはどういうことかというと、

・極力、我慢をしない
・自分自身と仲良く働く
・「自分のやりたいこと」をして働く

ということです。



・極力、我慢をしない


働くことは「我慢」が普通といった風潮があるように感じます。我慢するのは当たり前、それが仕事だ、のような。
結果イライラしてる人が多いし、自分がそのひとりになってしまうこともあります。

わたしは、そういう考え方をやめたいと思っています。

もちろん我慢すべき時や場合もあるだろうけど、基本は我慢しない働き方がしたいなと思うのです。

現職は、デスクの位置が壁側の真ん中です。後ろの通路がとても狭いので、通るときは「すみません、後ろ通ります」と声かけしたりしなければならなくて、トイレに行くにも一苦労。
圧迫感があるし、周りを人に囲まれているのがわたしにとっては非常にストレスなのですが、我慢して仕事をしています。


こんなふうに、いらぬ我慢をすることがない働働き方がしたいと思っています。トイレを我慢すると、身体にも悪いし。



・自分自身となかよく働く

先ほどの我慢の話ともつながりますが、働いていると、ちょっとした体調不良でも、我慢して出勤することがよくあります。

気分が悪いとか、頭痛がするとか。薬飲めば落ち着くからなんとかなるか、といった感じで、重い身体を引きずって出勤することがしょっちゅうです。本当は、もう少し休んでから出勤したいな、という気持ちに蓋をして。


けど、そういう行為は、自分のことをないがしろにしている感じがするのです。
だからこれからは、自分の身体や心の声をよく聴いて、心の余裕をもって、たったひとりの自分と仲良く働いていきたいなと思っています。


・「自分のやりたいこと」をして働く

先に書いたように、今の仕事は自分がやりたいことよりも、条件で選んだところがあります。

なので今後は、もっと興味関心にそった仕事をして働いてみたいと考えています。


働くことはただの生活費稼ぎだから心を無にして働く、という考え方もあります。けれど、わたしはそういうものだと割り切れないのです。

社会人になれば、「働く=一日のほとんどの時間を占める行為」になります。
それが嫌なものになったら、嫌なもので人生を浪費することになる。そんなふうにはしたくない。

わたしは、自分にとって一番いい働き方を見つけたいし、働く意味を、もっとポジティブなものにしたいのです。

◎わたしにとって働くとは


ほんとうにこんなふうに働きたかったのか?

こんなふうに働くのが幸せなのか?

そう思いながら毎日を過ごすのは辛いことです。


働くとは、楽しく、ポジティブな人生を送ること。

そう胸を張って言えるように、これからの働き方を変えていきたいと思っています。

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