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正直不動産 19巻 【ネタバレあり読書感想文】 この仕事が好きだから
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
スペシャルドラマ、シーズン2放送直前!!
不動産仲介の存在意義とは、なんなのか?
不動産仲介なしで物件を売却したいという客に会い、「自分らしく働く」難しさを痛感していた黒須。
永瀬のような“正直営業”をしたくて登坂不動産に戻ってきたはずの黒須だったが、
そんな悩みを、永瀬の言葉が吹っ飛ばした。
「仲介手数料が高いと感じるのは、本当に良い不動産屋に出会っていないからではないですか?」
そして、かつてフルコミとしてバリバリ働くも営業スタイル、そして人生に苦悩した黒須がついに不動産のプロに徹する覚悟を決める。
直接取引、 地上げ、農業法人、代理権限―――
“俺は不動産屋の仕事が大好きだ!!”
海千山千の不動産業界に、永瀬の爽やかな風が今吹き荒れる…!!
メガヒットドラマ原作!!
不動産営業の本音を曝け出す痛快皮肉喜劇、待望最新刊。
1.ドラマ第2弾・1月9日スタート!
もうちょっとで開始ですね、ドラマシーズン2。
ドラマのキャストは原作とはちょっとイメージが違いますが、ドラマはドラマで楽しみにしています。
2.不動産をめぐる人間模様悲喜交々
今巻も色々考えさせられる内容でした。
個人的には認知症と空き家問題が興味深かったです。
①認知症の一人暮らし問題
私の周りでも認知症の一人暮らしや夫婦とも認知症の二人暮らしなど、生活が成り立っていない場合が多くて、でも本人が拒否しているから受診もしないし施設にも入らない、権利があるから強制もできず、周りが困るパターンは本当に多いです。
漫画でもありましたが、掃除ができなかったり食べ物を腐らせたりで不衛生になり家も痛んでいくし、失禁まみれですごいことになる場合もあり、、、
この話では割とすんなり話がまとまっていますが、実際はねえ、、って感じです。
もちろん騙されて家を売らされる場合もあるので、そうはならないようにしないとです。でも、家族も不仲だったりで非協力的どころか悪意がある場合もあり、後見人立てても後見人が使い込んだり本人のためになる決断をするとは限らないので、難しいところです。
②空き家問題
もう一つは空き家問題。
私の実家の方でも空き家が本当に増えてきました。
結局子供は帰ってこない。本人は亡くなったり施設に入る。家は空き家のまま放置。。
空き家活用といっても田舎に人は来ないし、そもそも日本の人口が減っていく。
どんどん取り壊して太陽光発電に切り替えていけばいいのに、と個人的には思っているんですが、ダメですかねえ。
③農地転用
とはいえ、明るい話もありましたね。
青地と白地ってあまり馴染みがない言葉でしたが、日本が農地を保護しているのは知ってました。
この漫画のようにうまく新しい世代に切り替えていくことができれば、もう少しこの国も良い方向にいってくれるのではないかと思いました。
3.仕事が好きって大事なこと
"綺麗事かもしれない。
でも、俺はこの仕事で関わった人すべてに幸せになってほしい"
”俺に世界の全ては見渡せねえ。
だけど、目の前のお客様のことを見つめ続けるから、見えてくる世界があるって信じたい。”
”俺は、不動産屋の仕事が、大好きだ。”
風が吹いていなくても、こう言い切れる永瀬は素敵だと思います。
がんばれ、永瀬。
著者:大谷アキラ (著), 夏原武 (著), 水野光博 (著)
ASIN : B0CPPPF259
出版社 : 小学館 (2023/12/27)
発売日 : 2023/12/27
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 115601 KB
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