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シップリー英語語源辞典 【紹介文】 英単語の語源を調べてみよう

★★★★★
Amazonでレビューしたものです。



1.英語の勉強を再開して


人生で何度もやってはやめてを繰り返している英語の勉強を最近再開しました。
来月TOEICを受けて結果を見て、自分のレベルを確認して、今後はまた検討していく予定です。

とりあえず今は英単語をやっています。

今までキクタンをやっていたので、それを再開しました。
ほぼほぼboocoで流し聞きですが。


2.英単語の語源学習

キクタンの他に、英単語の学習で、語源学習というのを始めました。

(以下引用の再掲です)
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”語源学習法とは、英単語を構成する「パーツ(語源)」ごとに分けて考える方法です。”
(中略)
”語源のパーツには3種類あります。主に語の先頭に付いて方向や位置関係・時間関係、強調や否定などを表すものが「接頭辞」で、主に語の真ん中に来てその単語の意味の中核を表すものが「語根」、そして単語の最後に付いて単語の品詞の機能や意味を付加するものが「接尾辞」です。”

日本語なら、同じ音でも漢字によって意味があり、部首の組み合わせである程度意味や読みが推測できることが多いです。
一方英語はアルファベットの羅列で、一見全く意味のない組み合わせに見えてしまい、英単語は全部丸暗記しないといけないのかな、と思ってしまいます。

しかし、実は英単語も組み合わせでできているのだそうです。
それが、語源で、単語の「接頭辞」「語根」「接尾辞」の3つの部分です。

それぞれ単語内での意味があり、他の単語にも共通していることからから、それぞれの語源を覚えることで、英単語が覚えやすくなったり、新しい知らない単語でも意味が推測できます。
英語の辞書をひくと、単語が・で区切られていることがあると思います。あの区分がこの3つの部分ですね。

例えば、distributionは、dis・tribute・ionに分けられます。disは方向を表して「〜から離れて」を意味する接頭辞、tributeは「与える」「分ける」を意味する語根、ionは明子を作る働きの接尾辞。

もちろんこの3つに分かれない単語もありますが、この語源を覚えることで丸暗記から抜けられ、英単語を多少理屈で理解しやすくなるようです。

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何冊か語源の本を読んでみたのですが、
ついでに辞書も手に入れてしまいました。


箱入りです。
引き出すとこんな感じ。
いやあ、美しい。。。
やっぱり紙の本はいいなあ、すりすり。。

流して読むというよりも、気になった英単語を調べる用ですね。

3.目次

はじめに ⅰ
訳者はしがき ⅲ
凡例 ⅵ
主な参考文献 ⅷ

シップリー 英語語源辞典 1-692

Appendix Ⅰ 頻出用語の解説
Appendix Ⅱ 音推移
Appendix Ⅲ 言語の起源をめぐる理論
Appendix Ⅳ 本書で使われている主な言語名と解説
Appendix Ⅴ 二重語
Appendix Ⅵ 固有名詞から生まれた言葉
Appendix Ⅶ 人名の語源と意味

4.ひたすらに語源について


著者はジョーゼフ T.シップリーという外国の方です。
語源研究をされている先生なんだそうです。
外国の方でも語源を当然のように知っているわけではないようで、元々は英語圏の人用に書かれた語源の辞書になります。

原典は1945年なんだそうで、欧米は戦争中に余裕だったんだなと思います。

それを日本の方が翻訳されて、2009年に出版されました。

例えばdistractionはこんな感じです。

"distraction 〔distrǽkʃən〕 気を散らすこと、気晴らし、邪魔
 日常の心配事や憂さから自分を「そらす」ものはまさに「気晴らし」(distraction)で、この語の語源は、dis-(…から離れて)とtrahere, tract-(引く)からなるラテン語distrahere, distract-(引き離す、力で分ける)である。
 ところでラテン語trahereには、draw(引く)の語源のアングロサクソン語dragan(引く、グイと引く:to drag)やドイツ語tragen(引く)などゲルマン諸語に共通の同族語がある。ちなみにdrawとの関連で言えば、drawn game(引き分け、ドロー)とは勝敗が決まらず賭けが「引っ込められた」(withdrawn)ゲームであり、drawingroom(客間)とは画家とは関係がなく、ディナーのあと客たちが休憩するために「退出する部屋」(withdrawing room)のことである。
 またラテン語trahere,tract-(引く)を語幹とする派生後が多数ある。extract(抜粋する)の原義は「引き抜く」で、男の子は歯医者から「歯を抜く」という意味でこの言葉を学ぶ。contract(契約する:契約)の原義は「一緒に引き寄せる」で、「縮ませる」「狭める」、そして「合意に至る」の意味に使われる。detract(《注意などを》そらす)の原義は「引っ張り下ろす、引っ張って離す」で、「信用を減じる」「けなす」の意味にも使われる。subtract(引く、引き算をする)の原義は「引き離す、引き下げる」である。
 なお陸などのtract(広がり)はラテン語tractus(引き伸ばすこと、延長)が語源で、原義は「引かれた」とか「引き伸ばされた」であるだが、文書のtract(小冊子)はtractate(論文)の短縮形で、語源はラテン語trahere,tract-(引く)の反復形、tractare, tractat-(引き回す、熟考する)である。tractor(トラクター:牽引式の)の原義は「引く物」である。<attract参照>
 retract(収縮させる)の原義「引き戻す」(to retract one's words〔前言を撤回する〕)はほとんどわあすれられているが、As they rise, airplanes retract their landing wheels. (上昇すると飛行機は車輪を引っ込める)という表現に生き返っている。"

やっぱりどんどん派生していっていくようです、語源学習。
また、時代の影響なのか作者の趣味なのか、読むと文章も割と面白いです。

"はじめに
ー言葉について一言ー
 語源を知ることは、人々がどのような考え方をし、どのように文明を形成してきたかを知ることであり、言葉の歴史をたどることは人間と人間の交流の過程をたどり、心と心、国と国とのかけ橋をたどることである。(中略)
 言葉の歴史は民族の歴史である。その形成過程はまた基本的に民主的なもので、誰もが「発言」できる。賢者はもちろん愚者も、悪徳貴族や百万長者も小作人やコソ泥も、豊かな貢献をしている。征服王ウィリアムとともに英国に渡った意気揚々たる貴族たちの生活は、古代ギリシアの「密告者たち」(sykophantes:〔原義〕イチジクを見せるものたち《密輸、脱税などを防ぐために告発をした一般市民》)と同じように、時代のホコリに埋もれてしまっている。しかし、その双方の逸話は、silly(愚かな)<同項参照>やsycophant(おべっかもの)<同項参照>の語源によく捉えられている。(以下略)"

5.舟を漕ぐ


皆さんは、舟を編むという小説をご存知でしょうか?

三浦しをん氏による小説で、出版社を舞台に1冊の辞書を編纂するお話です。

こう紹介すると非常に地味な印象を受けられると思いますが、どうしてどうして辞書を作り、言葉を大事にするというドラマを描いた素晴らしい話です。

今までに漫画化アニメ化ドラマ化もされており、今度はNHKで再度ドラマ化されました。

私は前のドラマが好きでしたね。
加藤剛が好きなので。お奉行様。

辞書を見るといつも、この、舟を編むを思い出します。

この1冊の辞書が途方もない労力と時間と思いをこめられて作られているのだと、しみじみします。

この辞書の舟に乗って、多くの先人たちの残した歴史と言葉の海に船出をしていきたいと思います。


著者:ジョーゼフT. シップリー (著), Joseph T. Shipley (原名), 梅田 修 (翻訳), 眞方 忠道 (翻訳), 穴吹 章子 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 大修館書店 (2009/10/1)
発売日 ‏ : ‎ 2009/10/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 766ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4469041742
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4469041743

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