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春夏秋冬ゆる薬膳。【読書感想文】 梅雨のどんよりに豆を

★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

菜の花、山菜で春ダイエットに成功。豆パラダイスで梅雨のむくみを撃退。夏の美白はスーパーコスメ“黒酢”におまかせ。レンコン、豆腐etc.潤い白食材で秋に深まるシワ知らず。冬はおせちで究極の若返り。美肌、アンチエイジング、冷え症、花粉症、疲労、夏バテ、ストレス…etc.コンビニでも外食でも缶詰でもOK。ゆる~い食べ方で女子の悩みを解消。


1.ゆる薬膳を季節ごとに

著者池田 陽子氏は、ゆる薬膳。を提唱されています。

前回、氏の「食べ方を変えればキレイ&元気になる ゆる薬膳。」を読み、良かったのでこちらも読んでみました。

ゆる薬膳とは、外食やコンビニでも、ゆるっと薬膳を実行して美容と健康を保とう、という内容です。

2.薬膳とは


「ゆる薬膳。」は薬膳をゆるくしたものですが、元になった薬膳とは?というと、結構難しいです。

"薬膳(やくぜん)とは、「中医学」を基本に不調のもとになる身体バランスの崩れをニュートラルに戻すための[1]食薬同源に基づく飲食療法のことであり、またはこれに加えて、食材が持つ本来の医療効果を活かした料理のこと。"(wikipediaより)

中医学とは中国で長年発達してきた医学のことで、薬膳とはそれに基づく食事療法となります。


中国医学では、陰陽五行思想に基づく気血水、五臓()という考えがあり、この本でも出てきます。



同じ漢字を使っていても、解剖学的な西洋医学的な臓器とは異なっていて異なる役割を果たしているという考えになるんだそうです。

このあたりはとても紛らわしいところですね。

おそらく深く理解しようとすると本格的な学問が必要になると思われ、それを始めるとハードルがガン上がりして、”ゆる”から外れてしまうでしょう。
こちらでは、「そういう考えがあるんだー薬膳はそういう考えが元になってるんだー」ぐらいの理解で進むと良さそうです。

3.5つの季節ごとの薬膳を


”中医学(中国の伝統医学)では、昔から「食事で体調を整える」という考え方があります。食材ひとつひとつにはカラダに及ぼす作用があり、季節や体調、体質に合わせてそれらを日々の食事に取り入れることで、カラダの不調を改善できるとしているんです。
大切なのは、いまの自分にとって必要な食材を取り入れ、不必要なものはなるだけ避けること。「考えて食べる」ことです。とはいえ、現代人は忙しい! どうしても食べることは後回しになりがち。そんなあなたに「ゆる薬膳。」”
”そして「ゆる薬膳。」の効果を、さらにパワーアップさせるポイントになるのが「季節」。ひとのカラダは確実に外界の影響を受けています。”
”中医学では「人間は自然の一部であり、自然に対応して生きることで健康や美容はおのずと手に入る」という思想があります。自然の流れ、季節に沿った食べ方が薬膳において重要なのです。大切なのは「季節食い」!”

この本は季節ごとの不調に対し、それぞれ薬膳を提案されています。
春夏秋冬、と書かれていますが、梅雨を入れて、5つに分かれています。

中医学による、五臓「肝・脾・心・肺・腎」がそれぞれ「春・梅雨・夏・秋・冬」に対応しているのだそうです。

そしてその5つの季節ごとに、起こりやすい不調とその対策の薬膳が書かれています。
季節の最初に簡単な漫画の導入があって、チャプターごとに解説があるというスタイルです。

今は6月上旬なので、梅雨になりますかね。まあもっともこの温暖化の影響で昔のようなしとしとした梅雨ではなくて、すっかりスコールになってしまって悲しい限りですが。

この本によると、

”この時期はカラダの中から湿気を取り除き、脾を強める食材を取り入れることが大切。また同時に、冷たいものの食べすぎ、水分の取りすぎに要注意。”

私はそれほど浮腫む方ではないのですが、とにかくだるいんですよねえ。まあ梅雨時に限ったことではないのですが、いつもだるい。
そんなだるさには、豆類がおすすめだそうです。脾が弱ると疲れやすく、やる気も出ず、なんだそうです。
枝豆、そら豆、小豆に大豆、インゲンがおすすめだそうですよ。


また、秋には白い食べ物(蓮根、長芋、ホタテ、カキ、白菜、豆腐、牛乳、白胡麻)、冬には黒い食べ物(黒豆、昆布、海藻、黒胡麻、黒きくらげ、黒酢、黒砂糖)、とわかりやすく食材が提案されています。

きくらげとかいつ食べたか思い出せませんよ。宮崎で多く生産されているそうで、レポが載っていて面白かったです。


文章は前の本と同じで面白く読みやすいのでさらさら読めて、いわゆるお勉強かんは薄いです。
でも結構情報としては多いので、季節ごとに不調ごとに食材を参考にさせて頂こうと思います。

ただ、イラストがあまり好きじゃないのですよね。なんか見にくいので、もうちょっと見やすいとよかったです。


4.Contents

プロローグ


CHAPTER 1 「肝」のバランスを整えて新しい季節をパワフルに!
CHAPTER 2 春トラブルをスッキリ改善する肝ケア”デュエット食い”
CHAPTER 3 春はダイエット成功の季節! デトックス食材で一気にスリム化
CHAPTER 4 つらい花粉症を”食べるマスク”ワザで乗り切れ!
CHAPTER 5 やる気をガツンとアップする「陽モノ食材」大作戦
CHAPTER 6 血のない女はモテ度ダウン 全女子必見”造血ビューティ”
CHAPTER 7 食えなきゃ飲め! デスクでできる”お茶薬膳”

梅雨
CHAPTER 1 「脾」のパワーアップと湿気払いでどんよりボディをスッキリ!
CHAPTER 2 「カラダがどんより重だるい」を豆パラダイスで解消
CHAPTER 3 50円ギリの、むくみバスター「もやし」を使いこなせ!
CHAPTER 4 トウガン&トウモロコシ「付録使い」で水太りを撃退
CHAPTER 5 イライラと落ち込みを解消するココロに効く「麺食い」テク
CHAPTER 6 お腹ゴロゴロのピンチを救う”食べる下痢ストッパー”
CHAPTER 7 たるみ顔面を救うコスメ不要の”イモ系リフトアップ”


CHAPTER 1 熱冷まし、水分補給で夏バテ知らずのパワフルボディに
CHAPTER 2 ”全身クーラー化食材”で猛暑知らずのクールビューティ
CHAPTER 3 全身に水分を! 夏老けを撃退する”食べるローションパック”
CHAPTER 4 夏風邪をぶっ飛ばすなら「海藻ワザ」を使いこなせ!
CHAPTER 5 寝苦しい夜は不眠に効く”ヒーリング食材”で一気に爆睡
CHAPTER 6 台所の美白コスメ「黒酢」の使いこなしマジック
CHAPTER 7 ファイヤー系か、常連系か!? 口内炎解消「タイプ別食べテク」
CHAPTER 8 冷え、疲労、ストレスまるわかり! ”ベロメーター”で体調チェック


CHAPTER 1 「肺」をしっかり潤わせて全身の乾燥トラブルを防止
CHAPTER 2 潤い白食材で顔面砂漠を救済! うる、むち、プリ肌に
CHAPTER 3 ”食べる2大モイスチャーコスメ”白きくらげ&はちみつを使いこなす
CHAPTER 4 コレ1本でマイナス5歳!? 女をアゲる「ナガイモ」フル活用
CHAPTER 5 「おやつにナッツ」で乾燥肌解消、シワなし顔面に
CHAPTER 6 ”のど飴フード”で気管支トラブルを退治せよ!
CHAPTER 7 寝汗女子の「ショウガ」は老婆化を激しくスピードアップ!?
CHAPTER 8 飲むスーパー美容液「薬膳酒」でほろ酔いビューティ


CHAPTER 1 「腎」が弱ると一気にどん老け! 冷えを解消して老けない女に
CHAPTER 2 究極の若返り御膳「おせち」に学ぶアンチエイジング
CHAPTER 3 黒食材で時計の針を逆回し! ”腎エクサ”でエイジレス美女に
CHAPTER 4 目指せ、脱・氷の女王! ”究極の温活”で冷え知らず
CHAPTER 5 新年会シーズン! 暴飲暴食をチャラにする食べケア
CHAPTER 6 ドライフルーツで女子力アップな”スイート美容”
CHAPTER 7 老けには羊、枯れ肌に豚! 美しき肉食女子のススメ

Special Lesson 薬膳のポイントとなる「気・血・水」と「五臓」
recipe
春のおすすめレシピ 肝ケア&デトックス!!
梅雨のおすすめレシピ 脾のパワーアップ&湿気払い!!
夏のおすすめレシピ 熱を冷まして夏をのりきる!
秋のおすすめレシピ 白食材でしっかりモイスチャー♪
冬のおすすめレシピ アンチエイジング&冷え解消!!
COLUMN
1.春のカラダをもっと知る!
2.梅雨のカラダをもっと知る!
3.夏のカラダをもっと知る!
4.秋のカラダをもっと知る!
5.冬のカラダをもっと知る!
突撃調査隊
1.居酒YAKUZEN ストレスはリラックス食いで解消
2.コンビニで美白 美白美容液フードでシミそばかすをケア!
3.黒きくらげで若返り キレイと元気に大活躍 黒きくらげの聖地、宮崎ルポ

エピローグ
 



著者:池田 陽子 (著)
ASIN ‏ : ‎ B00JGEJVS8
出版社 ‏ : ‎ 扶桑社 (2013/1/29)
発売日 ‏ : ‎ 2013/1/29
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 59127 KB
本の長さ ‏ : ‎ 129ページ

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