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信長のシェフ 36巻 【ネタバレあり読書感想文】 歴史を変える鍋


★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

毛利との和睦を取りまとめたケンは、陸路を馬で急ぎ本能寺のある京へ向かう。だがそこには光秀の罠が仕掛けられていた!一方、信長への謀反を知らせる品を託された楓もまた、光秀により京への関所で足止めされて…。


1.銃を手にするケン


この巻の表紙でケンは銃を手にしています。
今までケンは、人を殺す武器を持って人に向けたり、人を傷つけたり、人を殺そうとしたことは、ありませんでした。
料理は人を生かすもので殺すものではなく、彼は料理人であることに矜持を持っているからです。

しかし、表紙の通り、この巻でケンは初めて銃を手にし、人に向けます。

明智光秀を止めるために。

残念ながら、覚悟を決めた光秀を止めることはできませんでした。

2.敵は本能寺にあり


天正10年6月2日朝6時。
光秀の部下・斎藤利三が、二千の兵で本能寺に攻め入りました。
ついに始まってしまった本能寺の変。

全く油断していた信長は起き抜けの寝巻き姿。
少ない手勢で応戦するも、多勢に無勢で次々と打ち取られ、信長は追い詰められます。
そんな状況で槍で戦う蘭丸が、可哀想で可哀想で。。

信長は自分がわかってもらえないことに慣れきっていた。
でも、自分のことをわからないで良いとは言わなかった。
うつけばかりの周り、大うつけになりきれなかった信長。
どこかでわかってほしかった。

遠い未来の見える革命児は、孤独だったのでしょう。

自ら火を放つ信長。
炎に包まれる本能寺。
混乱の京。

3.歴史を変える鍋


光秀を撃とうとして撃てないケンは、やっぱり料理人でした。
そんなケンを殺すよう指示し、光秀は軍を進めます。
天下とりの条件である、信忠を信長と同時に討つために。
信忠は本能寺の情報を知り、油断した自らを責めます。

光秀の部下に殺されかけたケン。
そこへ飛び込んだ鍋が彼を救います。それはかつて秀吉を救った彼の鍋。
ケンを救ったのは、もう一人の未来人・望月さんでした。

望月さんは、焦るケンをなだめて落ち着かせ、教え諭し、ビビりながらも協力してくれます。
彼は戦国の世に珍しい普通の人です。そして、いい人ですね。ちょっとおバカだけど。
ケンと望月さんは共に本能寺を信長の元を目指します。

ケンの矢は、楓を通じ最後の頼みの綱へ届く。

そして、
ケンが未来から来たこと、光秀の謀反を伝えたことで、史実より早く軍勢を率いて移動を開始し、ついに京に辿り着いた秀吉。
煙たちのぼる京に踏み込んでいきます。

刻々と史実通りに進んでいく本能寺の変。
並行して、少しづつ歴史が変わっていきます。
未来から来た料理人たちによって。

果たして、、、?


著者:梶川卓郎 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0CNXP1S19
出版社 ‏ : ‎ 芳文社 (2023/12/14)
発売日 ‏ : ‎ 2023/12/14
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 234314 KB


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