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信長のシェフ20巻 【読書感想文】


★★★★☆
2017年12月23日にAmazonレビューしたものです。

著者:梶川卓郎
ASIN ‏ : ‎ B077QB6WFS
出版社 ‏ : ‎ 芳文社 (2017/12/15)
発売日 ‏ : ‎ 2017/12/15


信長様の無茶ブリ(笑)

前巻の松田さんの最後の言葉プラスアルファから始まり、信長様の無茶ぶり(笑)で終わった今巻。

今回は包囲された石山本願寺への補給をめぐる水軍バトルと、「信長の狙い」に気づいたらしい上杉謙信の挙兵です。
そして、今までの「現代人の料理人すげー」から、タイムスリップものに徐々に移っていきます。

果たして歴史は変わるのか、変えるのか。
ケンはどうするのか。

松田さんもようこさんもキャラ的にちとイマイチだったので、望月さんには期待したいところです。

というか、松田さんやようこさんの今までとタイムスリップしてからの変遷があまりたくさん描かれなかったので、イマイチ共感できなかったのでした。
ケンみたいにバサッとエピソード記憶だけ抜けてるわけではないでしょうから、その人たちの歴史がもう少し知りたかったですね。
それを描くとどうしてもケンの過去も描かざるを得ないし話が脱線してしまうから、なかなか難しいとは思いますが。
松田さんは好きじゃないけどもう出てこないのかしら、、ちと残念。

そんな中、信長様の跡取り信忠さまの、ほっこりとしたエピソードが彩りを添えます。
料理監修が女性になったからでしょうか?
私は結構気に入った話でした。忍び寄るこの先の悲劇を見つつの切ない若者たちの話で。
つーかもう料理じゃないけどね。

タイムスリップものは歴史を変えると主人公の存在も消えて、そうすると変えた事実も消えるかパラレルワールドになって、、、など頭がこんがらがりやすいものですが、この先、なんとかわかりやすいクライマックスをお願いしたいところです。

歴史を変えるのは「料理」か、料理を作る「人」か。

手取川の戦いなんて普通知らないから安心してケン。
それにしてもケンも夏も信長様も、みんな老けないなあ。。。蘭丸様はかっこよくなってるかしら。。


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