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正直不動産 17巻 【ネタバレありマンガ感想文】正直営業が変える生き方

★★★★★
Amazonでレビューしたものです

Z世代・十影。マイペースぶりに変化が…!
不動産営業に向いていないと自覚する十影。
常に、登坂不動産を辞めようとタイミングをはかっている。
だが、正反対に永瀬は「十影は不動産営業にめちゃくちゃ向いている」と断言。
永瀬の言葉が十影に起こした変化とは、一体!?
但し書き道路物件、シロアリ物件、がけ条例、環境的瑕疵――
緊迫するVS.ミネルヴァ不動産…
永瀬は登坂不動産の部下たちを強化できるのか。
不動産営業の本音を曝け出す痛快皮肉喜劇、第17弾!!



0.これまでのあらすじ


嘘が蔓延する不動産業界で、嘘を尽きまくって営業トップになっていた永瀬財地。しかし、ある日石碑を壊した祟りで嘘がつけなくなってしまった。
正直営業に方針を転換した永瀬は、やりがいと喜びを感じるようになっていく。
そこへライバル・ミネルヴァ不動産との戦いが始まり、登坂不動産は大ピンチ!
課長代理に昇任した永瀬は、マダムの義理の孫息子の十影の教育にあたるが、Z世代っぷりに振り回され続ける。
もと上司の神木は、ミネルヴァの立川支店長に就任し、新たな火種が勃発。さらに部下の岩沢もミネルヴァに移ってしまった。
やっと少し慣れてきた十影も、登坂不動産を辞めようを思い始め、、、?

今回は、但し書き道路物件(後編)、シロアリ物件、がけ条例、環境的瑕疵、オーナーチェンジ(前編)

1.やっとできた十影の目標


前の巻で不動産営業に向いていないから辞めようと思っていた十影。
しかし、永瀬は、十影は「相手を傷つけないようにテキトーなことを言う」と指摘し、「場の空気を読む敏感さ」が営業の武器になると諭しました。

目標を持つように言われた十影。

「永瀬さんみたいにはなりたくないっす。」
「・・・ただ、『あなたに頼んでよかった』って言われる、不動産屋の営業になりたいっす。」

Z世代で就業時間きっかりに帰りやる気のかけらもなさそうだった十影が、不動産営業に目標を持ちました。
変わりましたね、十影。
よかったね、永瀬課長代理!

宅建大変だぞーがんばれー

2.今際の際の後悔


環境的瑕疵により、契約が白紙になってしまった永瀬たち。

そんなピンチに戻ってきたのは、

なんと、

黒須!!

「お目が高い!」のあの黒須!
腹刺されて実家に帰ったあの真ん中頭の黒い黒須ですよ!
ドラマだと階段から落ちてましたけど、、、

実家を首になったのかお前!!!

しかも、

「俺は永瀬のようになりたい。」

正直営業の初心者として戻ってきましたよ、あの黒須が。
登坂不動産のピンチに。

熱い展開ですねえ。
好きですよ、こういうの。

おかえり、黒須!

しかし、登坂不動産はキャラが濃くないといられないルールでもあるのかしら、、

3.厄介な擁壁を前に


建物を建てる場所にがけ崩れの被害のおそれがある場合、擁壁等の措置を定めなければならないと条例で定められています。がけ条例です。


関東は関東平野で平らな印象を勝手に持っていましたが、埼玉や東京は結構、山を川が切り開いた台地が多いですよね。渋谷とか谷ってことですもんねえ。

都内の杉並でも浅い谷や窪地が多くて、土砂災害警戒区域も多いんだそうです。

そんな土砂崩れを防ぐために設置されるのが擁壁。高低差のある土地で、側面の土が崩れるのを防ぐために設置される壁状の構造物です。

地球温暖化による大雨によって、土砂崩れの災害の危険が高まっている現在。水抜きがなかったり、二重になっていたりと危険な擁壁も実際は多く、そうでなくても数十年経つと劣化が進み、補修工事などが必要になります。が、100万単位の出費がかかるので、早々修理も出来ません。

安全よりも利益が優先される現実。
東日本大震災を、そして桐山は自分の亡くなった父親を思います。

安全に安心して住める家を願い、将来を誓う桐山と永瀬。

その裏には、裏切ったはずの岩沢の協力がありました。

十影に黒須に岩沢に桐山。
永瀬の正直営業が、周りを変えて行きます。

このまま日本の不動産を変えるのか?

そんな永瀬たちを見て、不敵に笑う神木が立ちはだかります。


著者:大谷アキラ (著), 夏原武 (著), 水野光博 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0C27MM135
出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2023/4/28)
発売日 ‏ : ‎ 2023/4/28
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 111495 KB

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