見出し画像

「他者と比較すること=不幸」なのか

隣の芝生は青い。

他者の所有する物質や環境を自己のそれと比較した結果、「よく見える」「うらやましい」といった感情を持ったことは誰にでもあるだろう。それはある意味で、自己の成長を促すために人間あるいは動物が生来兼ね備えている機能なのかもしれない。しかし、過度に「他者と比較すること」は、自己の成長を促すばかりか、「自己肯定感」を下げ、自信を不幸にしてしまうことが往々にして起こりうるだろう。
かつて世界一幸福な国であったブータンは、2019年には世界で95位の幸福度になってしまった。同国での情報化社会の発展により、自己の環境を他国と比較したことがその一因とされている。近年の整形ブームも似たようなものだ。我々は、SNS上で、画像加工された顔やスタイルを見続けることで、自身のそれらと比較し、劣等感を抱く機会が圧倒的に多くなった。近年の、美容整形ブームと相まって、整形を実際に行う若者が増加していると推測される。
他者と比較することは、自己の成長を促す意味で必須である。一方で、自分の力だけではどうしようもないものも数多く存在することを忘れてはいけない。近年のテクノロジーの発達により、(整形などを含め)お金さえあれば何もかもを変えられるといった「一種の万能感」を感じる人もいるだろうが、人間本来の幸福はどこにあるかを今一度見つめなおす必要があるだろう。
私が提言したいのは、以下の5つである。

  1. 情報のインプットは必要最小限にする

  2. SNSは発信メインにし、他者の情報を見ない

  3. 今できる目の前のことに集中する

  4. 自分に変えられないことに固執しない

  5. 他者と比較しすぎない

他者と過度に比較することは、自身の不安を助長させるだけである。
この悪いサイクルに陥っている人が、負のスパイラルから抜け出せることを願ってやまない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?