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【北欧発】移乗福祉用具紹介その②~立位補助器 Gripo(グリポ)~

こんにちは、RYOKOです!

前回の福祉用具関連記事がとても好評だったのでまたまた第二弾いきます(^_^)/

前回の記事はこちらから
【ノルウェーのリハビリ施設でヘビロテ使用・大活躍】北欧発の移乗補助具を紹介!
【北欧発】移乗福祉用具紹介その①~立位補助器 Sara Stedy(サラ ステディ~ 

今回は、北欧の家庭で大活躍している立位補助器「Gripo(グリポ)」をご紹介します。この補助具は、家庭内での立ち上がりや移動を安全かつ簡単にサポートし、介助者の負担も軽減するため、r利用されている必須アイテムです。日本の医療従事者や介護に携わる皆さんの参考になれば嬉しいです♪質問やコメントもお待ちしています!

立位補助器  Gripo(グリポ)


https://hepro.no/productcategory/technical-aids-for-adults/gripo-support-pole/

Gripoは、家庭内での立ち上がりや移動を安全かつ簡単にサポートする、頑丈で柔軟な補助具です。壁に穴をあけることなく簡単に設置できます。多様な付属品があるので、さまざまなシチュエーションに対応でき、日常生活の活動をサポートします。

使い方の詳しい詳細はこちらからHepro社の動画をご覧ください。
3Dで各部屋の様子もこちらから見れます。

Gripoの利点と使用をおすすめしたい理由

1. 簡単設置と頑丈な構造

Gripoは、工具不要で床と天井の間に簡単に取り付けることができ、最大100kgの荷重に耐える頑丈なアルミとプラスチック製です。

2. 多様なモデルとカスタマイズ可能

標準モデル(210-300cm)、長いモデル(225-320cm)、特殊モデル(210cm以下)から選べます。さまざまな付属品を使って、個々のニーズに合わせたカスタマイズも可能です。

付属品例はこちら↓

さまざまなシチュエーションで使えるような付属品があります
風呂場・トイレ・リビング・寝室など・・・

3. 安全設計

安全リング(棒にマークがついている)が見えた場合は再調整が必要で、安全性を確保します。頑丈な構造と安全設計により、利用者の安全をしっかりと守ります。

4. 自立支援と介助者の負担軽減

Gripoは利用者が自力で立ち上がりや移動をサポートし、自立を促進します。これにより、介助者の負担を大幅に軽減します。あとは、製品の色が黒と銀?のコントラストで視覚に入りやすいので、立ち上がる前など、お年寄りの方が、自然と目で情報を確認して、ひといき置いて立ち上がってくれる転倒予防にもなります。

5. 多様な設置場所と簡単なメンテナンス

寝室、リビング、バスルームなど、家庭内のどの部屋にも設置可能です。取り外しも簡単で、洗浄や消毒も手軽に行えます。

6. 信頼性の高さ

ノルウェーのHepro社製で、高品質と耐久性を保証します。長年の実績と信頼に基づいて製造されており、安心して使用できます。

私自身、前職の地域理学療法士として働いていた時は、福祉用具も担当していたので、Heproさんには大変お世話になり、専門家の方が働いているので電話を入れるといるも親切に対応してくれました。涙

回復期リハでは、ベッドサイドにこのGripoをヘビロテしています。基本的には認知低下があまり認められない、歩行はできるけど起き上がりがどうしても一人だけじゃ出来ない、、という患者さんに使用するようにしています。

Gripoの使い方の注意点(私個人の経験と感想をもとに書いてます)

  1. そもそも、畳や薄い壁・天井の住宅に住む高齢の方が多い日本では、安全上使えない場合があるのではないかと思います。

  2. 狭すぎる部屋だと逆に転倒につながる可能性もあります。

  3. 設置した後に、使用する練習をしないため、利用者さんが結局意味がないと思い使わなくなるパターンもあります。

他の福祉用具にもいえることですが、設置する際に利用者さんときちんとお話をすること、理解してもらいいっしょに試してみることはとても大事なことだと思います。

次回の記事はEtac社のモリフトムーバーについてですね。こちらもフレイル高齢者の方でさらに脳卒中にかかってしまった方や100キロを超える患者さんなどに使用したりしています。次回の記事もぜひ読んでもらえると嬉しいです♪

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