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かつて「タバコ部屋」ってあったけど……コミュニケーションの『場』を作ることの重要性
こんにちは、bizlogueです。
前回に引き続き、今回もbizlogueメンバーであり『ヤフーの1on1』、『1on1ミーティング』の著者である本間浩輔から、企業や組織に所属する皆さんに向けて1つ、アドバイスをお送りします。
新しく組織に入ってきた人や新入社員が慣れてくるこの6月に本間が伝えたいこと。それは1on1の技術論のその前に、まず大事にしてほしいことです。
『コミュニケーションの場』を明確に取ること
吉澤 前回、4月のYouTube動画やnoteの記事では季節に合ったワンポイントということで『1on1は最初の5分で決まる』ということをお話しいただきましたが、この6月でも組織に所属する社員の皆さんに向けて何かありますか?
本間 6月ともなると新しい組織にも慣れたり、新卒の人は現場に配属されるわけですけど、1on1だとは思わずに『オフィシャルなコミュニケーションの機会をしっかりと持つということが大切だ』ということをお伝えしたいですね。
吉澤 ほう、コミュニケーションの機会。
本間 以前から僕たちは、1on1というものは業務時間中に部下のために上長が時間を取るものだと言っています。
吉澤 はい、そう言っていますよね。
本間 いわゆる技術論だとか機能論みたいに言っていますが、大事なのはその『場』ですね。月に1回、週に1回とか、上長が部下の話を聞く『コミュニケーションの場』を明確に取ることが実は重要なのではないか。
吉澤 なるほど。
本間 かつて、特にコロナの前は同じ職場でいろいろと話をしていたから、1on1のようなことがなくてもランチに一緒に行って話すこととかありましたよね。
吉澤 まあ、そうですよね。ありました。
「タバコ吸わなくていいから、タバコ部屋にいろ」と言われたことも
本間 あと、タバコ部屋ってありましたよね?
吉澤 タバコ部屋は……もうだいぶ前のように思いますけど、まあ、ありましたね。
本間 僕が初めて1社目の会社に入った時には「タバコを吸え」と言われましたね。
吉澤 「タバコを吸え」って(苦笑)、なかなか言えないセリフですね……
本間 今だったらアウトですね。
吉澤 そりゃあ、アウトです。
本間 「タバコが吸えないとコミュニケーションが取れないよ」と言われましたし、なんだったら「タバコ吸わなくていいから、タバコ部屋にいろ」って言われたことがあるんです。
吉澤 うん、うん、まあ……僕はイメージできますけどね(笑)。
本間 昔のタバコ部屋って、煙でモクモクでね(笑)。タバコ部屋にいることでタバコを吸う人よりも臭くなっちゃう。ただ、こういうコミュニケーションの場がなくなってきていると思うんです。
吉澤 本当になくなってきていると思いますね。
本間 だから、僕らもいろいろなところで1on1やマネジメントに関するお話をさせていただく際には、傾聴しなさいとかいう技術論などを話しますし、それはそれでとても重要です。けれど、この6月、新しい組織に入った人や新入社員、そしてその上長にあたる人たちはとにかくちゃんと二人で話をする場を設けるんだということをやってほしいなと思います。今、それをやらないと互いに話なんかしない環境に慣れてしまうんですよね。
吉澤 そうか。そういう意味でも最初が肝心と言いますか、新しく来た人ともちゃんと話す習慣をと。
本間 だから、慣れちゃう前にコミュニケーションの場をちゃんとセットすると必ずいいことがあるので、とにかくその『場』を設定することが重要だと思います。
吉澤 躊躇せずに作る、ということですね。
本間 それは上長、部下に関わらず、相手がやってくれとか相手が忙しいとか言わないで、ぜひその時間を作ってほしいなと思います。
bizlogueではYouTubeでも情報発信を行なっています。
■ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
(著・本間浩輔)
■1on1ミーティング―――「対話の質」が組織の強さを決める
(著・本間浩輔、吉澤幸太)
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