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長友 佑都著の『[メンタルモンスター]になる』を読んで学んだ事。プレッシャーの克服術がスゴすぎた

 批判やネガティブな感情に支配され押しつぶされそうになった長友はいかにして、その逆境を乗り越えたのか。自分を成長させ続ける事ができたのか。メンタルコントロール術が学べる一冊。
 有名人である長友の失敗はすぐネットの記事になったり、「長友不要論」など絶対見たくない批判的な内容の記事こそチェックするという長友佑都。そのメンタルの強さは、どのように形成されたかのか学べる一冊。

批判を肥やしにエネルギーに変える長友の強靭なメンタルコントロール術


 日本サッカー史上初めて4大会連続ワールドカップ出場を目指す、長友佑都。2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシア、そして2022年カタールと12年間にわたり、日本代表のレギュラーとして戦い続けてきた著者だからこそ語れる、予選・本戦を含めた苦闘の歴史と舞台裏。さらに、35歳でトップレベルを維持し続けている秘訣、批判を肥やしにしてエネルギーに変える、長友ならではのメンタルコントロール術やいかにして克服したのか、具体的に書かれている。

批判やミスの中にチャンスがある。

 批判を受けたり、ミスをしてしまった後、前に進むために重要なことは、まず「HOW」(どうやって)を見つけることだ。
 人は失敗をするとどうしても「WHY」(なぜ)ばかりを追求してしまう。
 なぜ、あのミスをしたのか。なぜ、前にクリアできなかったのか。なぜ……。
 もちろんそれは大事な作業だが、マインドが「WHY」ばかりになると、なかなか前へ進むことができなくなる。それは、いつまでも「批判」や「ミス」にとらわれているのと同じだ。
 批判やミスの中に、成長のチャンスがある。日本代表で「長友不要論」が話題になっていたとき、僕は積極的にYahoo!ニュースにある自分の記事の「コメント欄」を見ていた。
 相当な書かれようだったけど、「なるほどな」とか「よく見えているな」と思う言葉もあった。
 僕はあえてそれを「拾い」にいって、自分の財産にしようと思ったのだ。
 逆に気を付けなければいけないのは賞賛だ。

湧き上がる不安や恐怖に押しつぶされそうになった時こそ『見たくないものをあえて見る』受け入れる

 「ネガティブをポジティブに変換する術」は、6月6日、ブラジルとの親善試合で相対したブラジルのエース、ヴィニシウスに向き合った時間を振り返るとわかりやすいかもしれない。
 あのときの僕がしたこと。
まず湧き上がってくる不安と向き合うこと。そして、ヴィニシウスのパターンを把握しようと努めた。
 ホテルの部屋で100回以上、彼のプレー動画を見続けたと思う。見れば見るほど、「これ、止められる?」という気になっていく。やばい、怖い……。
 僕は自分のこの行動を、「自分と対話」すると表現している。
本当にできる? 大丈夫? 今どんな感情? そういった「見たくない」ものを、あえて見る。受け入れる。
 これが重圧と戦い、ネガティブをポジティブに変換するための第1段階になる。

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