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性格が悪くなる?!

2週間程前、いとこ兄妹と6年〜10年ぶりくらいに会いました。
全く連絡もとりあっていなかったのですが、間があいた感じもなく、
話しに花が咲いた数時間でした。

驚いたのは、いとこによる私の幼い頃に関する話し
「待望の子供だったのもあって(私:両親の結婚から11年後に誕生)
おじさん(私の父)が大事にしてたのはみんなよく知ってるけど、
『泣かせたら性格が悪くなるから泣かせるな』っておじさんが言うから、
すぐに抱っこしていたっておばちゃん(私の母)が言ってたよ」と。
そんな話し初耳です。

母が私をすぐに抱っこしていた記憶は私にはありませんが、
母が孫(私の娘)をすぐに抱っこしていたので、
父の言う通りにしていたのでしょう。

「泣かせたら性格が悪くなる」なんてどこから持ってきた理論だと、
その時はいとこと大笑いしましたが、
後で、エリクソンの発達段階のことを思い出しました。

人間の発達は、生物学的な成熟・衰退のみを基礎にするのではなく、
誕生から死まで、年齢に応じて「発達する存在」で、
その発達を包括的に見ていくことを「生涯発達論」と言います。

「生涯発達論」の先駆者でもある発達心理学者のエリク・H・エリクソンは
「ライフサイクル」を提唱し、人生を8つの発達段階にわけています。

それぞれの発達段階には、ポジティブな力とネガティブな力が拮抗し、
その関係性が正常な発達に関係していて、
ポジティブな力がネガティブな力よりも強くなれば、より健康的な発達を
していき、その結果、「よりよく生きていくための力」が生まれると考え
ます。

全ての発達段階で大切なのは、ポジティブな力のみがいいという訳では
なく、ネガティブな力とのバランス(結果、ポジティブな力が勝る)の
プロセス。


ライフサイクル①「乳児期:0歳〜1歳半」

乳児期は「基本的信頼感」と「基本的不信感」というポジティブな力と
ネガティブな力のバランスがテーマです。

乳児期に「基本的不信感」よりも「基本的信頼感」の体験が勝ることで
「希望」という「よりよく生きていくための力」が備わり、その後の人生で「安定」や「安心」に繋がります。

人間の赤ちゃんは、ひとりで生きていくことはできません。
いつも自分の欲求がすぐに満たされない状態で「不信感」を持ちながら、
それを世話をする人(母親)の存在で「他人や社会を信じても大丈夫」と
いう「信頼感」も持ちます。

「誰かが自分の事を見てくれているんだ」「私は生きていてもいいんだ」という思いや体験をすることが人生の土台となります。


父はエリクソンのことは知らなかったでしょうから、
泣いている→ほったらかす→スネる(不信感を持つ)→性格が悪くなる
と思ったんでしょう。全くのトンデモ話というわけでもないですね(笑)


ちなみに…
「全ての発達段階で大切なのは、ポジティブな力のみがいいという訳では
なく、ネガティブな力とのバランス(結果、ポジティブな力が勝る)の
プロセス」
とあるように、「不信感」も経験することも必要なことで、
多少の不信感を経験することがないと、信じ“過ぎ” てしまい痛い目に合ってしまうということがあるかもしれません。

親も赤ちゃんの欲求をすべて満たすことは不可能ですし、
不信感を抱かせないようにしなきゃ!とやりすぎるのもどうかと思います
自分の偏り(バランス状態)を知ること、大切ですね。


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