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【無料記事】ソロでアルバムをリリースして直面した3つの問題点

こんにちは、ベーシストのBitokuです。ベースインストプロジェクトNevrnessとして1stアルバムを発売してから、約3週間が経ちました。

プロジェクト立ち上げ時の理由や心境は、以前のnoteで書いた通り▼。


今回は、実際にリリースしてみて感じた、3つの問題点を綴っていきます。「こういうポイントを改善していきたいな」というところ。



①外部流入が取れていない

おかげさまでストリーミングやダウンロードのセールス自体は好調です。Spotifyの月間リスナーもまだ900~1,000人あたりをキープ中。

ただ問題は、その流入ルートがほぼ自分発信での誘導なこと。「ビトクさんの作品じゃなければ、聴いてなかったです」という声ももらった。

実際Spotifyのアナリティクスを見てみると、「プロフィールとディスコグラフィー」からの再生が7割。いわば指名検索が多い状態。

外部流入が多ければ、
・自分以外のリスナープレイリスト
・Spotifyアルゴリズム/エディトリアルプレイリスト
の数値がもっと高いはず。


僕はSailing Before The Windというバンドもやっているので、そのデータ▼と比べたら全然違う。SBTWはリピーターと外部流入で7割を取っている。

もちろん自分発信で聴いてもらえることは嬉しいです。が、できればストリーミングプラットフォーム上で、新規リスナーを獲得できるようになりたい。

まぁストリーミングに限った話ではなく、YouTubeやSNSしかり、もっと外部からアクセスを獲得せねば。純粋に、より多くの人に知ってもらいたいですからね。


そういう意味もふくめて、やはり口コミでシェアしていただけるのは、ホントにホントに嬉しいです。

NOCTURNAL BLOODLUSTのマサさんがシェアしてくれた日(9月21日)、Apple Musicでの再生回数が前後日の2倍に跳ね上がってました。

むろんマサさんに影響力があるのは当然として、何が言いたいかというと、口コミの威力は半端ないってこと。

僕とみなさんのフォロワー/友達層は、完全一致しません。だからこそ、みなさんがシェアしてくれたら、最低でも1人の、まだNevrnessを知らない人に届きます。

そりゃ理論上は他にも方法(広告出したり営業かけたり)あるけど、これ個人のソロプロジェクトなんで。限界あります。自分でやれることはやっているから、素直に後押ししてほしい。その価値はある。



②当てはまるジャンルがない

「やれることをやる」というトピックで、今回頭を悩ませているのがこの問題。当てはまるジャンルがない。プロモーションしようにも、間口が狭い。

構造は「ベースとドラムのインスト」なわけだが、それは音楽ジャンルとは微妙に違う。SpotifyやAmazon Musicなどでプレイリストを見渡しても、フィットするものがない。

アルバムを聴いていただければ分かる通り、ロック/メタル/フュージョン/プログレなど様々な要素が同居。だから聴く人によって全然感想が違う。

意外だったのは、Les Claypool (Primus) の名前を挙げる人がいること。個人的には全く意識してなかった。けど、レビューしてくれたオーストラリアのTomatraxでも言及されていた。

It seems too easy to draw comparisons with Les Claypool but there are some moments reminiscent of Primus, along with traces of Porcupine Tree and MiKe Oldfield.

https://tomatrax.wordpress.com/2022/09/18/feature-album-nevrness-reorient/


たしかに思い出してみれば、PrimusやLes Claypoolのソロ作品は何枚かCDで持っている。これとか▼。

しかし、じゃあNevrnessを「Les好きな人にオススメできるか?」と考えたら何とも言えない🤔。


自覚している影響源は、The Omnific(Tobyのソロもふくめ)。後発としてベースインストを掲げる以上、彼らから影響を受けていないフリをするのは不可能でしょう。

(アルバムも盤でゲット)

ただ、この現行ベースインストの頂点であるThe Omnificですら、(Polyphiaなどに比べれば)知名度は低いわけで。実際、彼らについて書かれた日本語のページは少ないです。ベースを前面に押し出したバンドでいえばExtinction Level Eventもいますが、同じく知名度は低い。

例えばMetallica的なサウンドであれば、うたい文句は「Metallica好きな人にオススメ!」で広く通じると思うんです。しかし現状「The Omnific好きな人にオススメ!」でMetallicaほど通じるかというと、、。


Nevrnessの音楽性を、何と表現すればいいのか、自分自身まだ悩んでいます。※もちろん聴いてくれた方がどう感じるかは自由。ここでは「外部へのうたい文句としてどう呼ぶべきか」を論じています。

強いていえばプログレッシブメタルが近いけど、ボーカルがいない。かといってインストロック扱いするには、音がメタル。テクニカルさは売りじゃないが、かといってヒーリングミュージック的に聴くにはアグレッシブすぎる。

メタルコアベースインスト・・・それだと対象範囲が狭い。本音をいえば、プログやフュージョンリスナーにも聴いてもらいたい。うーむ! 課題ですね。



③ライブをやっていない

これは「ライブをやっていないこと」それ自体が問題ではありません。①で挙げた、"外部露出要素のなさ"関連。

ライブ活動をしていれば、告知/フライヤーで、自然と人目に触れる機会は増えます。ライブ映像がコンテンツとしても使える。

けどライブをしていない場合、何かやらない限り、そもそも更新ネタ(コンテンツ)すらない。


ゆえに、毎週アルバムから1曲ずつ演奏動画を公開しています。


がしかし、ライブ活動で認知を広げるのとは全然違いますね。今まで散々バンドでツアーをしてきたから、その違いがよ~く分かる。

冷静に考えて、対バンイベントってスゴすぎませんか?
言い方はあれかもしれませんが、共演者に強制的に自分達の存在を認知してもらえる。

例えば1バンド5人だとして、自分達以外に4バンドいたら20人。実際にライブを見てくれるかどうかは別だけど、20人に、少なくとも名前は多少認知してもらえる。もし仮にお客さんが0人だったとしても。

対バンイベントに出ずに、共演者でもない僕が、その20人にビラを配って自己紹介したところで、まぁ刺さらないでしょう。


リアルイベントで認知を広げられないのが、この種のソロプロジェクトの問題点ですね。将来的にライブをやるかどうかはともかく、現状。

とはいえ、僕個人はサポートやバンドで現場に出入りさせてもらっているので、カバーリングできているかも?

ネットに何を書かずとも、ライブハウスで会ったら熱い感想をくれる方達がいる。それを受け取るためにも、現場露出は必須かなと。




というわけで、ソロでアルバムを発売して感じた3つの問題点を書きました。ご感想はTwitterでお待ちしております!


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最後まで目を通してくださりありがとうございます🙌🙏

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