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グリーフ哲学

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大切な方を亡くした方に
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#哲学入門

グリーフ哲学をー自責の念

グリーフ哲学をー自責の念

夫は、ある日、自らこの世を去ってしまいました。あまりにも突然のことで、青天の霹靂とはまさにこのことでした。

気づかなかった自分を責め、そして自責の念は自分の在り様にまで及び、当時の私は完全に打ちのめされてしまいました。

ああしておけば、今はこうだったかもしれない、そうしたら、こうなっていたかもしれない。わたしの現在は「今はこうだったかもしれない」という思いとのギャップでしか感じられない空しいも

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グリーフ哲学をー悲しみのうちに

グリーフ哲学をー悲しみのうちに

夫が亡くなって10年経ちました。この間、夫がいない空虚さを抱えながら、それにどんな意味があるのか、問い続けてきました。その問いは、まだ続いています。

幸い、夫が亡くなる前から大学院で哲学を学んできたこともあり、その問いを哲学とリンクさせながら考え続けていくことができ、今思えば、それが私の生きる支えになっていたようにも思います。私の体験を通じて哲学から、大切な方を亡くされた方々へ、何か少しでも気持

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