双極性障害発症から寛解に至るまで〜rTMS治療その6〜「睡眠障害のこと」
こんにちは!
双極人のみっちーです。
今日は、rTMS治療で激鬱が寛解してから3ヶ月の間続いた「睡眠障害のこと」を書きたいと思います。
【↓前回までの記事はこちら↓】
rTMS治療その1〜「私がrTMS治療に辿り着いたわけ」
rTMS治療その2〜「治療開始してから起きた変化」
rTMS治療その3〜「鬱抜けした日のこと」
rTMS治療その4〜「寛解してから1ヶ月のこと」
rTMS治療その5〜「浮遊感」
4回目のrTMS治療で劇的にうつ症状が無くなり寛解診断をいただいた後、様々な体の不調がパッと消失していく中、しぶとく残るのが睡眠障害でした。
これまでの双極の波のうつ抜け後も同じでした。うつを抜けても睡眠障害が3−4ヶ月は続くのは当たり前で、睡眠障害が治る前に次の波が来てしまうので、結局睡眠薬はここ数年ずっと飲み続けています。
ちなみに私の睡眠障害は入眠困難と中途覚醒、早朝覚醒です。今飲んでいる睡眠薬は、ベルソムラ20mgとルネスタ3mgです。
今回のうつ抜け後もお薬を飲み忘れた日はわかりやすく寝付けず、中途覚醒も多くなりました。
ただうつ状態の時と変わったのは、①寝付けず中途覚醒が多い夜でも悪夢にうなされることがなくなったことと、②昼間に強い眠気が何度も襲ってくるということです。
①悪夢にうなされることがなくなった
うつ期の睡眠障害で辛いことは、体はヘトヘトに疲れているのに薬を飲んでも眠気が起きず眠れず、ちょっとうとうとすると汗びっしょりになるほどの悪夢にうなされることでした。うとうとするたびに、一晩に何度も悪夢にうなされるので夜間にも精神が消耗されていく感じでした。昼夜問わず24時間HPが減り続けていく感じでした。
rTMS治療で寛解した後は、3ヶ月くらい薬を飲んでも夜間の入眠できない&中途覚醒が多いのはほとんど変化がありませんでしたが、パタっと悪夢を見なくなりました。
不思議です。これも脳内の変化なのだと思います。
悪夢を見なければ、眠れぬ夜はそんなに辛くなくなりました。
眠れない間は「今週末は娘たちと何して遊ぼうか」みたいな楽しいプランを考えていました。眠れないのにポジティブなことを考えてちょっとワクワクもできていることは、劇的な変化と言えると思います。同じ睡眠障害でも、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が天と地ほど違う気がします。
②昼間に強い眠気が何度も襲ってくる
しかし夜間眠れていないせいか、日中に何度か強い眠気を感じるようになりました。鬱期には「強い眠気を感じること」は絶対ありえないことでした。
「立っているのも困難」と感じるくらいの強い眠気が、午前中10時ごろと、午後14−17時くらいの間に2回くらいやってきました。
幸い今は仕事をしていないので眠くなったら横になって昼寝をしようとするのですが、これまた不思議なことに、めちゃめちゃ眠いのに眠れませんでした。体は立っていられないほどで横になると楽だし動かしたくないので動かしませんが、どうしても意識のスイッチだけ切れないのです。
「体は寝ているのに、意識は寝ていない」という感じです。その状態の私を見たら間違いなく「寝ている」と見えると思いますが、私的には「寝ていない」のです。
「体は寝ているのに意識だけ起きている=金縛り状態」とも言えるかもしれません。
この金縛り状態の昼寝でも30分くらい経つと眠気が一旦治まり、体を起こすことができたので、「金縛り昼寝法」で昼間の眠気をやり過ごしました。
この状態が3ヶ月くらい変化なく続きました。隔週の外来診察の度に主治医にも伝えました。原因はわからないし、めちゃめちゃ眠くなることがあっても仕事をしていないので生活上そんなに支障はなく、金縛り昼寝法で対処もできているので、「とりあえずもう少し様子を見ましょう」の繰り返しでした。
転機が訪れたのは3ヶ月が経過する頃でした。主治医が「効果があるかわかりませんが、ロゼレムというメラトニン薬を飲んでみましょうか」と提案して下さり、とりあえず飲んでみようと服用したことが転機になりました。
服用開始から1週間は全く変化がなく、「効かないな」と感じていました。
1週間過ぎてから、朝起きた時に「ん?すごくスッキリしている!良く眠れた気がする!!」と感じるようになりました。
私は睡眠分析ができる「FitBit」というヘルストラッカー(心拍計みたいなもの)を24時間装着しているのですが、睡眠スコアや睡眠分析結果に如実に効果が現れました!
それまでの平均睡眠時間が3時間前後(ベッドに横たわっている時間は7−8時間)だったのに、ロゼレム(メラトニン薬)を飲み始めて1週間後から平均睡眠時間が5時間を超えてきました。ベッドに横たわっている時間、つまり就寝時間と起床時間は変わらないのに!です。
「これはすごい!!」と思って、さっそくメラトニンについて調べ、海外ではサプリメントとして広く使用されていることを知り、海外で市販されているメラトニン薬を3mg程度飲むと効果があるようだとの結論に至りました。
過去の記事で投稿しましたが、1年ほど前から藤川理論・メガビタミンを継続していたため、海外サプリをiHerbで定期購入していたのでメラトニンもiHerbで購入するようにしました。日本でロゼレムという処方薬でメラトニンを服用するのには薬代が一ヶ月で3000円弱くらいかかる価格だったと思いますが、iHerbで購入できる3mgのメラトニンは1ロット2ヶ月分で5ドルくらいで購入できますので、10分の1です!
現在も睡眠は良好を維持しています。メラトニン3mgとベルソムラ20mg+ルネスタ3mgを服用し続けています。来週外来通院するので、睡眠のために飲んでいるお薬の減薬について相談したいと思っています。
今、とても良い状態なのでこのままこの睡眠薬セットを継続でも良いのですが、もし挑戦できるなら睡眠薬も徐々に減らして、体本来の睡眠力を元に戻していけたらと思っています。
実はこれまで詳しく書きませんでしたが、rTMS治療で寛解してから主治医にお願いして徐々に抗うつ剤(サインバルタ)と気分安定剤(ラミクタール)を減薬し続け、1ヶ月前に完全に抜くことができました。現在飲んでいるのは上記の睡眠薬セットのみです。
お薬のことについては、また機会があったら「投薬治療」にフォーカスして記事を書きたいと思っています。
今日は「睡眠障害のこと」について書きました。
長文に最後までお付き合いくださりありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?