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双極性障害発症から寛解に至るまで〜rTMS治療その3〜「鬱抜けした日のこと」

こんにちは!
双極人のみっちーです。

前回の記事(rTMS治療その2)では、rTMS療法の治療を開始してから私の体にどのような変化が起きてうつ症状が改善していったのか、治療開始から4回目までのことを書きました。

【↓前回までの記事はこちら↓】
双極性障害発症から寛解に至るまで〜rTMS治療〜「私がrTMS治療に辿り着いたわけ」

双極性障害発症から寛解に至るまで〜rTMS治療その2〜「治療開始してから起きた変化」

今回は、4回目のrTMS治療を受け、ぱちっとスイッチが入ったように「鬱抜けした日」のことについて書きたいと思います。

rTMS治療を開始して4回目の施術が終わったとき、はっきりと「鬱抜けした!」と感じました。
頭も心も鬱っぽさがすっきりと無くなり、視界がさらにクリアになりました。前向きな気持ちも元気だった時のように戻っていました。

「高島屋で買い物をして帰ろう♪」「美容院に行こう!(鬱に落ちてから4ヶ月も美容院に行っていなかった。。)」「部屋を片付けよう!」「夜ご飯は何を食べようかな」などなど、次々と「アレしたい!コレしたい!」という気持ちが湧いてきました。

実際に帰宅途中に高島屋をウインドウショッピングし、帰宅後は近所のニトリに収納棚や整理グッズを買いに行き午後から部屋の片付けを始めました。美容院に連絡し、翌日の予約を取ることができました。これらの行動の全ては、鬱期にはしたいとも思わないし、しなくてはいけない状況になったとしてもできないことです。

夜ご飯を作るまでのチャレンジはしませんでしたが「あのお店のアレが食べたい」と久しぶりに「食べたい」という気持ちと食欲が沸き、そのレストランで食べたいと思ったメニューを注文しました。

「美味しい!!」

鬱に落ちてから食欲だけでなく味覚が無くなってしまったので、「美味しい!」と感じられることがとても嬉しかったです。食欲スイッチも入ってしまったようで、食事後にコンビニでアイスを2つも買ってペロリと平らげました。

何かを「食べたい」と思う食欲があり食べることができ、それを「美味しい」と感じられること。元気な時は当たり前だったことがなんと有難く幸せなことだったのか気付かされました。

久しぶりに楽しい夕食の時間を過ごし嬉しいそうな娘たちの笑顔を見て「可愛いな。笑っている娘たちを見て私も嬉しいな」という気持ちになりました。

鬱期は心の動きも停止してしまい、悲しいも嬉しいもなくなり、泣いていようが笑っていようが我が子がどうなっていても何の感情も湧きませんでした。「泣いている我が子を見ても何とも思わない精神病の母親で、この子たちは可哀想な子だ」みたいなことを他人事のように考えているだけでした。

ママは体は居たけど、心はずっとどこかへ行ってしまっていたんだ。
今日、その心が戻ってきたんだ!

そんな気持ちになりました。

鬱に落ちて4ヶ月もの間娘たちに何もしてあげられなかったけど、これからたくさん楽しみを作ってあげたい!と思いました。早速近所に住む親友ママ友にLINEをして、翌日子供達同士を遊ばせる約束をしました。

ちなみにそのママ友には私が鬱状態で伏せっていることを打ち明けていたので、元気になったことを伝えるとすごく喜んでくれ、急な誘いでしたが予定を調整してくれました。

元気な時でも「うつだった」と誰にでも打ち明けられるわけではないし、ましてやうつ真っ只中では誰にも何も言えないです。誰にも言えない気持ちなのですが、このママ友には打ち明けました。

彼女自身もお仕事をしながら3人の子育て中でとても忙しいのに、いつも親身に私のことを心配してくれていました。私が1番辛かった時には次女の幼稚園への送り迎えをしてくれたり、週末に子供達を預かって遊びに連れて行ってくれたり、習い事のお迎えまで行ってくれたこともありました。本当に彼女の優しさに支えられ、感謝してもしきれない気持ちです。

2回目くらいの鬱と鬱の間のフラット期に「実は、私、鬱でさ。良くなってもしばらくするとまた調子が悪くなっちゃうんだ」と打ち明けました。

「そっか。それは辛かったね。また辛い時がきたら、私にできることはお手伝いするから、遠慮しないでね」と言ってくれました。

鬱状態だったこと、またしばらくすると鬱に落ちてしまうかもしれないことを彼女に打ち明け優しく受け止めてもらえてから、それまで以上に彼女の存在が私の支えになりました。

私の本当の病名は、「双極性障害II型」です。

ですが、「双極性障害」とか「躁うつ病」とはまだカミングアウトできていません。それは、「言いたくない=知られたくない」という気持ちがあるからです。私と同じように双極性障害の診断を受け双極性障害と共に人生を歩んでおられる方の中には、私と同じような心境にいらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。

この「双極性障害をカミングアウトする?しない?」について考えてきたことがあるので、また別の機会に記事を投稿したいと思います。

今日は「鬱抜けした日」のことを書きました。
次回は「鬱抜けした日からの経過」について書きたいと思います。

今日も長い記事に最後までお付き合いくださりありがとうございました!

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