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入社から丸1年。 “飲食と建築”異色のルーツを持つプランナーがPR業界に転職した理由

今回は入社エントリーです。2020年に、異業種からビルコムにジョインしてから1年が経過したタイミングで、PRアクティベーション局 齋藤クリフ 悠さんに、お仕事についてインタビューしました。

PRアクティベーション局 齋藤クリフ 悠さん


自ら考えたPR企画がヒットした原体験


ーご入社されて丸1年が経過しました。現在、ビルコムではどのような仕事をしていますか?

ToB、ToC問わずイベントやYouTube、InstagramなどのSNS施策のプランニングからディレクションを担当しています。また2022年の新卒採用プロジェクトも担当しており、会社セミナーの企画運営から面接フローの構築など、仕事は多岐にわたります。

ービルコムに転職する前はどのような仕事をしていたのですか?

新卒で入社したのが、メキシコ料理専門店を運営する会社でした。当時、メキシコ料理は今ほど普及しておらず、その魅力をどう生活者に伝えるかという広報に近い仕事をしていたんです。「テレビやメディアに取り上げられるには、どうすればいいかなぁ」ということをずっと考えていました。

そこからいろいろと企画して実行しての繰り返しをしていく中で「アボカド食べ放題」という企画がヒットしたんです。最初はローカルの経済新聞に掲載され、その後Yahoo!ニュースに波及して、いろいろなWebメディアから取材が入りました。最終的には立て続けにテレビにも取り上げていただいて、「当たったな」と思いました(笑)。

ー飲食業界の中で、PRに近いことをやっていたんですね。

そうとも言えますが、「波及」という言葉もそのとき知ったぐらいで(笑)、試行錯誤しながらでしたね。いろいろな企画と実行を繰り返して、、私が在籍した4年間で食べログに掲載されているメキシコ料理店は30%増えたというデータもあり、以前よりメキシカンが定着してきたことを感じました。

ー確かに、以前よりは目にすることは増えました。

自分の中でやりきった感があったので、次のチャレンジとして、規模の大きい飲食業界の会社に転職したんです。そこでは、現代アートがテーマのレストランでアートイベントなどの企画や、酒類メーカーや化粧品会社など企業さんの商品のPRイベントを企画したりしていました。飲食業界ですので、お店にも立つことが主でしたが、半分ぐらいは企画屋的な仕事をしてきたことになります。


“人”への興味が強い


ーそもそも、どうして飲食業界に入ったのですか?

小さい頃から、料理屋さんになりたいとは考えていました。というのも、私は生まれがイギリスで、親の転勤に合わせていろいろな土地で住んできたんですね。その中で、いろいろな国毎に異なる料理のカルチャーを体験してきましたし、もともと人が好きなところがあったりして、自然と飲食店をやりたいという考えを持つようになったんです。

一方で、建築にも昔から興味があったんですよ。大学進学にあたって、飲食方面か建築方面か迷ったんですけど、最終的には汎用性の高い建築を学ぶことを選びました。

ー飲食とは全然違う領域です。

そうなんです。大学卒業後はハウスメーカーなどで働くつもりでいました。ただ、就職活動でいろいろと調べていくうちに、将来ありたい自分の姿とのギャップが出てきたんです。

それと、大学時代の課題で設計した建築のパース図を作成するときに、そこに“人”を多く描きたくなるタイプでした。要は、建物というハード面よりも、そこで人がどう動いたり、感じたりするかというソフト面に興味が強い人間なんだと気付きました。

それで、先程話したメキシコ料理店は内装設計の会社が新たに立ち上げたお店だったこともあり、入社することにしました。

ーちょうど、クリフさんの興味関心が交わっていたんですね。

そうなんです。それを機に、飲食業界に入り、同時に「こういう人がいて、この人ならこんな企画があったら嬉しいだろうな」とソフト面の色合いが強い企画の世界にどんどん入っていった、という流れですね。


ジャンルを絞らないビルコムなら挑戦できる


ーなるほど。その流れの中で、ビルコムに転職した理由は?

一番大きなきっかけはコロナ禍です。飲食業界に限らず、いろんなことがニューノーマルに変わる中で、自分自身も危機感を抱いていました。ただ、同時にこれは新しいチャレンジをするチャンスなのかもしれない、と自分の可能性を広げるために転職も考え始めたんです。

ビルコムとは以前から関わりがあり、PR会社として多くの実績を残している会社だという認識は持っていました。転職を考え始めたタイミングで、詳しく調べてみたんですね。すると、いろいろなジャンルのクライアントのPRを手掛けているし、自分の経験を活かせるかもしれない、と思えてきたんです。

ージャンルが絞られていないのが魅力的だったんですね。

そうですね。それまで、PR会社は特定の領域に強いイメージがあったんです。でも、ビルコムは飲食もそうですし、美容や小売などジャンル問わず豊富なPR事例がありますよね。しかも、その多くが大手企業や有名企業です。ビルコムなら、いいチャレンジができそうだな、というのが決め手でした。


真面目だけど、自由な職場


ー入社してみて、印象はどうでしたか?

これまで働いてきた会社と比べて、真面目な人が多い印象です。というのも、大手企業がお客様に多いこともあり、「守り」の部分も大事にしているな、と感じることが多いんです。今までの会社は、ビルコムに比べると柔らかいと言いますか、攻めを重視していたところはありました。

そういう意味で、自分の仕事の幅も広がったかなと思います。真面目ではありますが、職場の雰囲気はフランクですし、自由に働かせてもらっていますね。

ー異業種からの転職ということで、苦労はありましたか?

入社したての頃を思い出すと、業界用語の横文字が多くて、話についていくのが大変でした(笑)。やっぱりPRを専門としている会社は違うな、と思いましたね。


ーどうやって勉強していったんですか?

「ビルコムカレッジ(通称:ビルカレ)」という社内向けの学びの場があるのはすごく助かりますね。PRといっても、その中はさらに細分化された専門領域があります。自分が関わっていなかった、メディア領域の知見などもビルカレで得ることができ、幅広い知識を身につけられています。みんなの足並みが揃う場でもありますし、いいカルチャーですよね。


お客様の理解を深めることがいい企画につながる


ー印象的なプロジェクトはなんでしょう?

コンサルティング業界の企業様のエンジニア採用の母集団形成プロジェクトは印象に残っています。お笑い芸人さんとコラボしたYouTube動画を企画からディレクションまで行い、結果50万回を超える再生回数があって反響も大きかったですね。

ーどのように企画していったのでしょうか?

お客様の思いをしっかり聞いて、整理することを大事にしていました。打ち合わせでいろいろな提案をしながら、「なぜ今回の施策をするのか」という、根本的なディスカッションを重ねていったんです。そういう意味では、コミュニケーションの量はすごく多かったと思いますね。

決まりかけた企画もあったのですが、やっぱり違う、と別の方向性を探ることもありました。「なぜ違うのか」まで含めてしっかりと議論して、相手の理解を深めていくことで、最終的にはお客様の思いが込められた企画にできました。

ーそこまで深くお客様とコミュニケーションを取るのですね。

そうですね。ビルコムのプロジェクトのほとんどは、直接お客様とコミュニケーションを取ります。自然と深い関係性になっていきますし、いい成果が出たときのやりがいもより強いですね。


「ゆとりうむプロジェクト」への想い


ー「ゆとりうむプロジェクト」にも力を入れているとお聞きしました。

はい。このプロジェクトは産学連携で、9企業2団体が参加しているもので、家事や育児の負担を減らし時間を産む「時産」という考え方の普及を目的としています。


ー時産というのは新しい考え方ですね。

はい。こうした家事の効率化には、「時短」という言葉がよく使われ、場合によっては“手抜き”に近いネガティブなイメージを持つ人もいます。そうではなく、家事の負担を減らすことで、ゆとりのある時間を産み出す「時産」というポジティブな考え方にシフトさせていくのがこのプロジェクトの目標です。そのために、様々なイベントやメディアでの発信などを行っています。

今、日本社会が抱える課題感にすごくマッチしていますし、個人的にもすごく共感しているプロジェクトです。もっともっと大きく広がる可能性のあるものですし、広げていかなきゃいけないとも思っています。

ークリフさんが日常的に行っている時産テクニックはありますか?

料理好きなこともあり、旭化成ホームプロダクツさんが「ジップロック®」で推進している「下味冷凍」は日常的にやっていますね。時間の節約にもなりますし、味がしっかりついているし、すっかり習慣になっています。


ーさいごに、今後の仕事の展望について教えてください。

今後はメディア視点をより強くしていきたいと考えています。これまでは、目の前の施策だけに集中して取り組むことが多かったので、もう少し視野を広げていけるといいな、と。お客様にとっても、メディア側にとってもメリットのある企画を考案できる人材になっていきたいと思います。そのために、PRプランナーの資格も取ろうと勉強をしています。

あと、来年2月に子どもが生まれる予定なので、子育てもがんばりたいなと思います。まさに、時産テクの使い所ですね(笑)。


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